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  • v078 年末年始

    ■年末年始

    猫の手
    ネコの手

    これを書いているのは年末です。ネコの手も借りたい時であります。テレビを見たり、昼寝をしたり、風呂に入ったり、酒を飲んだりと、忙しすぎるこの頃であります。(どこがっ)

    1月1日(本日・月曜日)は、朝8時にバスに乗り、6時間かけて実家へ帰省します。道中、あまりに長いので、多分寝ていくつもりですが、バス内で映画が流されるために、それを観ないとなりません。寝る間も惜しんで映画を観るつもりです。
    忙しい年末年始です。

    映画と言えば、2004年の作品で、岩波ホールで見た邦画「父と暮らせば」に胸を打たれて以来、あまり胸を打たれていません。時々乗る長距離バスの中ぐらいでしか映画を見ないからです。人から「これを観ろ」と言われると、DVDを借りてきて観るくらいのことはしますが、なかなか感動に打ち震えることはありません。

    だから年々「父と暮らせば」が引き立ってきます。自分にとって意味のある作品だったので、少し書きます。
    舞台は広島。1945年8月、15~20万人がほぼ即死したと言われる原爆投下で、映画では、父が死に娘は生き残った、そういう設定で進んでいきます。内容と言えば、死んだ父があの世から現れて、娘と普通に会話し、普通に日常が流れていく、極端に言えばそれだけです。残虐シーンゼロ、娘の恋愛ものです。派手さはなく、一見退屈な映画です。

    映画を観ていると、父がオバケであることで、本当はこの日常が失われた日常であることにふと気付いてしまいます。死んだ人と会話なんて普通できないんですから。その普通の会話がじわじわじわじわと、何だかよくわからない切ない感覚となって押し寄せてくるんです。音楽を使って涙を誘うようこともせず、淡々と進行する中でじわっとくるんです。

    非戦のメッセージも伝わってくるし、ああ、ちゃんと意味のある映画だなぁ、映画はこうでなくちゃなぁ、とか思ってしまう私でした。

    さて2007年最初の通信ですが、おめでたい元旦ですが、こんなことを言います。
    私は日本国憲法を変えないで欲しい、と。(もちろん前文と9条です)
    私は日本国憲法を変えないで欲しい、と。(つい2回続けてみました)

    戦争はただもう悲惨です。あの戦争の反省があって受け入れたのが、「戦争を二度と起こさないために」武力を放棄し、平和を希求すると謳った日本国憲法です。それが「改訂(とても改正なんて言えない)」されようとしているようです。私は憲法前文と9条をねじ曲げてはいけないと思っています。消し去っても行けないと。
    国是として「武力を放棄する」なんて、カッコいいと私は思っています。小さい頃から世界に誇れるスゴい憲法だと思ってきました。

    他国が怖いから武器を持つのではなく、むしろ手ぶらの国に攻め込む卑劣さを国際社会に訴えたら、それは強力なストッパーにできると思うのです。いったい誰が手ぶらの者へ暴力を振るうことに賛成できるでしょうか。

    今、自分がひと言も意思表示をしなかったら、後悔すると思ったので、ここに書いておこうと思いました。何となくモノが言える今のうちに。


  • v066 モウロクじじい酔う/札幌ダジャレ1:届く

    ■モウロクじじい酔う

    居酒屋のメニュー

    9月のある日のこと。その日はかなり疲れておりました。
    夜8時頃のことです。バスを降りてダラダラと歩きながら、メシをどうしようか考えていました。焼き鳥でも食べて、酒飲んで、帰って寝よう。そう思って飲み屋へ入りました。

    「いらっしゃいませー。お飲物は何が良かったですか?」
    「(何で過去形なんだっ。「良いですか」だろっ)えーとね、ウーロンハイひとつ」

    焼き鳥を食べながら、そのウーロンハイを飲みました。
    ゴクゴクとね。
    ああ、たまには酒抜かないと病気になっちゃうな、なんて思いながら、何の疑いもなく焼酎と焼き鳥とのハーモニーを楽しんでおりました。でも1杯目ってすぐなくなってしまうんですよね。

    「すいませーん、これ、オカワリください」
    「はーーーい、・・・・オカワリでよろしかったですか」
    「ええ。(よろしいですか、だろっ)」
    「ウーロン茶ですね」
    「ええ。・・・ええっ!? 違う違う、ウーロンハイ。ウーロンハイをオカワリです」
    「ウーロン“ハイ”ですね。お待ちくださーい」

    まさかと思ったのですが、出て来たコップの形は、最初のものとは別物だったのでした。ああ、何と言う失態。さっきのは多分100%ウーロン茶。私はウーロン茶を酒と思って飲んでいたのでした。モウロクジジイかっ!!

    これにより心に結構ダメージを受けてしまいました。昨年“わさび”と思って“バンテリン”を間違えてタコの刺身に乗せてしまった時と同じくらいのダメージです。

    そこでこんな考えが浮かびました。ウーロン茶をウーロンハイと間違えて飲んでも酔うのなら、この際、ウーロン茶をウーロンハイと思って飲んでみよう、と。そのメリットは…

    ・ウーロン茶が脂肪を分解してやせる。
    ・酒の時と違って、おそらく食べ過ぎずに済むのでやはりやせる。(太りにくい)
    ・酒を飲まずに済むので、肝臓にやさしい。
    ・酔って絡まないので人にやさしい。
    ・飲食代がかなり節約できる。
    ・次の日になってあちこちに謎の擦り傷ができたていたりすることがない。
    ・飲酒運転をしないで済む。(車ないけど)
    ・二日酔いにならない。

    こりゃあ凄いメリットだらけ。何と言ってもダイエットできるかも知れない。ということでさっそく実行しました。何と1週間、酒飲まずに生活できました。こんな長期間飲まずに生活したのは、かれこれ15年ほど前の、飲み過ぎで倒れた時以来の快挙であります。やればできるんだねぇ。しみじみ。

    ただ、1週間経って測った体重はほとんど同じでしたので、ダイエット効果はゼロ(1人中1人失敗)ということで、またぼちぼち飲み始めたところです。

     

    ■新コーナー・第1回・札幌のダジャレ的世界の発見

    もう本当に力の抜けるものを時々目にするので、この際、見つけたらここに載せていくことにしました。
    今回は、チラシで見つけたこんなものです。

    トドック
    うーん

    「届く」→「トドく」→「トドック」
    ということで、トドなんだろうかというキャラクターになっています。でもトドに見えません。何とかしてください。


  • v052 ジャスミン(ではないっぽい)

    ■ジャスミン(ではないっぽい)

    ジャスミン?

    土日にはよく自転車であちこちへ行きます。やはり豊平川沿いのサイクリングロードが気持ち良いので時々行きます。太陽の光の下で100円の魚肉ソーセージやらをつまみにビールを飲んだりするのはちょっとしたマイブームとなっています。写真はその時に撮ったものです。

    んなことはどーでもいいのですが、ある日、ある公園を通り過ぎようとした時に覚えのある匂いがしてきました。それはほぼ間違いなくジャスミンの香りでした。

    しかし、恥ずかしながらジャスミンってどんな形態の植物なのかまるで見当もつかず、どれがジャスミンなのかわかりません。イメージではジャスミン“茶”ってくらいですから、お茶みたいな草というか、葉っぱというか、そんなもんかと、それもその時にそう思っただけで、これまで漠然とも何とも思ったこともありませんでした。だいたい日本にあることすら知らなかったのです。

    で、その時一緒にいた“連れ”の豊富な知識によると、ジャスミンは「木」であるはずだと言うので、香りのする木を探しました。“連れ”も実はジャスミンの現物は見たことがないのですが、ジャスミン茶というものが、烏龍茶の葉にジャスミンの“花”を混ぜたものだと分かっていたので、花の咲いている木へとまっしぐらに突き進んだのです。

    「これだ。間違いない」
    「ほんまかい」
    「だってジャスミンの香りがするし」
    「ふむふむ。それにしてもでかい木だな。花だらけだし」

    で、私が思ったのは、何で市民のみなさんが少しも摘み取ったりしないのだろうということでした。(貧)
    本当に立派な木でして、これでジャスミン茶が何万人分できるのだろうか、というくらい白い花がびっしりと咲いているんです。

    いやぁこれはまた嬉しい発見をした、と思いつつ、自転車を飛ばしていると、我が家の近くの大きな通りの分離帯を見てぶったまげてしまいました。そこに生えている木のほとんどがジャスミンの木だったのです。
    (訂正。この記事を書いてから12年後の現在、2018年4月、どうもあれはジャスミンではないらしいぞと、多分、ニセアカシアの木ではないかと考えられるのでした。なぜなら、札幌市の街路樹の記録にジャスミンの木はないからです。あちゃー)

    街路樹

    写真の左側は違う木ですが、分離帯の芝生の中の白っぽくなっている木は全部ジャスミンの木でした。(違いました)
    200~300メートルは続いています。そしてジャスミンのいい香りが確かにしているのです。(確かにしたのです)
    何で今まで気がつかなかったのか不思議なくらいでした。

    それから気になったので調べてみると、ジャスミンの原産地はヒマラヤで、インドや中国を中心に、16~17世紀にヨーロッパに広まっていったそうです。寒さに強いと思われますが、今の主産地はエジプトらしく、暑さにも強いのかも知れません。

    ついでの雑学。
    ジャスミンの香りは、木が傷を受けた時などに、その危険を他のジャスミンに伝えるために“ジャスモン酸”を生成し、これが揮発性のメチルエステルに変化して空中に散布される、とのこと。ジャスミンに限らず、植物全般に、危険があることを相互に知らせるために香りを伝達の手段にしているのだそうです。すごいですねー。しかし木は動けませんから大変ですよね。

    語源はアラビア語の「ヤスミン」で「絶望は愚か」という意味らしいです。
    ジャスミンの香りでいい夢を見ておヤスミンなさい、ってことでしょう。(すべったか…)


  • v051 クラークコイン、おかげサマーの指輪

    ■クラークコイン(地域限定硬貨)、おかげサマーの指輪

    クラークコイン
    コインは真ちゅうに金メッキを施し、500円硬貨より一回り大きい。

    札幌だけで使えるお金ができました。と言いたいところですが、これは“コインの形をした商品券”であります。 6月21日(水) に札幌商工会議所から、創立百周年記念事業として実施・発売されました。札幌市内の特定の店舗約2000店で12月20日まで使えます。発行枚数は30万枚。

    1枚950円で買え、1000円の買い物ができます。1億円買うと500万円もおトクです。しかしおつりが出ないことになっているので、950円未満の買い物の時に使うと損をします。つまり1000円以上の買い物をさせようという魂胆なのです。 サマータイム同様、経済活性効果を狙っています。

    物珍しさと、おトクなのと、コレクター魂に火をつけることから、売れ行きが好調であるとニュースは伝えています。

    ウチは発行翌日の22日の木曜日に20枚入手しました。まさにコレクター魂に火がついたわけですが、コレクション用としては紙のケース付きで1000円なので、中途半端にチープであまり嬉しくなく、ケース付きは2枚だけにしました。で、残りをじわじわと使っていくことになります。

    最初にコインを使用したのはその翌日、近所のセイコーマートという、北海道では有名な元酒屋の比較的酒の充実したコンビニ店でのことでした。
    心理的に複雑な味わいのあるミディアムボディーのフランスの赤ワインと、心にピリリと辛いスパイシーなフランスの白ワイン、2本で1000円(涙)をカゴに入れ、ついでに好物のマカロニサラダ100円(涙)を添えてレジへ行きました。

    「これ使えますよね」(クラークコインを差し出す)
    「はいっ? えー、こっ、これは何ですか…」
    「えっ、知りませんか」(涙)
    「誰か知ってる?」 (レジに店員は3人いて、残る2人に確認をするのですが…)
    「知りません」
    「げろっ」 『ニュース見てないのかよ』←私の心の声
    「私も知りません」
    「げろっ」 『これじゃ自分が変な人みたいじゃん…』←私の心の声
    「あのー、外国のコインでしょうか…」
    「げろっぷ」『えーっ? 何でこうなるの…』←私の心の声
    「あのー、ちょっとわからないのですいませんが、あっ、てんちょー」
    「あ、それ商工会議所の出してるやつだから使えるよ」
    「ほっ」『てんちょー、ちゃんと教育たのむよー』←私の心の声

    意外にこのコインは浸透してないのかも、と思いましたが、その後はあっという間に話題になっている感じです。
    ところで先日(25日の日曜日)、札幌では「花フェスティバル」というイベントの他、「札幌おかげサマー」というオヤジギャグ級のネーミングのイベントがありました。その「おかげサマー」会場でクラークコインを買うと“スイーツ”(ケーキと言えっ)がもらえるというので行ってきました。

    スイーツは200名限定ということで行列ができておりました。みんなよほどケーキが食べたいんですね(笑)。ま、なんとか私もそのスイーツにありつけました。買ったコインは使うとおトクですから今後みんなが使うことになります。こうしてクラークコインは流通していくのです。

    余談。
    「札幌おかげサマー」では「おやじコンサート」なる“おやじギャグフェスティバル”のようなものを見たり、大道芸などを見て楽しみました。で、その中にちょっと変わったものを発見しました。針金で指輪を作る女性がいたのです。無料だと言うので思わず指輪を作ってもらいました。

    針金の指輪

    いろんな色のビーズから好きなものを5つ選び渡します。それを針金に通して指輪にしていくのですが、制作時間はものの1分程度であっという間でした。いろんな人がいるもんですね。


  • v050 サマータイム

    ■サマータイム

    花と蝶
    大通公園はいま、花と緑でいっぱいなんです。

    札幌市は6月21日 から8月11日まで、札幌商工会議所などが実施する「北海道サマータイム導入実験」に参加する。参加団体・企業は670。昨年の542を大幅に上回る。
    (北海道新聞より)

    サマータイムの実施は今年で3年目なのだそうです。2004年は31日間、2005年は42日間、そして今年は52日間になりました。サマータイムと言われても去年はピンと来なかったのですが、その実施の趣旨がだんだんわかってきました。

    北海道は高緯度にあるので、夏の日中時間が東京と比べて約1時間長くなっています。それを利用して、日本の標準時間から1~2時間時計を早めてみると、いろいろといいことがあるようなのです。

    政治的な話では、まず、北海道を国内外にアピールでき、道民が国内固有の制度で生活することで、道民意識の高揚に資する、なんていうことらしいです。自分たちだけ違うものを持っている喜びとでもいいますか…。ま、でもこの部分ははっきり言ってどうでもいいと思います。企画を通すこじつけみたいなもんで。

    実利的なことでは(こっちが本音)、まず、勤務時間を1時間早めると、まだ明るいうちに仕事が終わるため、レジャー施設やイベント、飲食店などへ繰り出しやすくなり、それなりの経済効果が見込めるようです。新たなビジネスチャンスも生まれます。
    実際には、参加企業が“タイムセール”で割引価格にしたり、文化講演やスポーツ教室を開くなどしています。
    さらには省エネ効果(会社の電力使用量が減る)とか、明るいので帰宅ラッシュ時の交通事故が減る、とか言われています。交通事故死日本一を長年続けていた北海道でしたが、去年は見事に他県にその座を譲りました。ちょっとは効果があるのかも知れません。

    心理的な事ですが、北海道は冬が長いので夏場を有効に楽しもうという感じがハッキリわかります。町中花で飾られているのは嬉しいものです。暖かい太陽の光に当たる機会が増えるというのは、そう悪いことではないです。そういう意味でサマータイムはいいかも、と思うのでした。道民意識の高揚とは違うものです。

    P.S.
    えー、このサマータイム。標準時間を1時間早めているわけですが、時計の針は日本時間のままです。単に始業時間を早めているのです。9時始業の会社は8時の出勤となります。
    「えー、なんかつらそう。起きれねーじゃん」
    と思ってしまったのは私です。