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  • v286 トムラウシ(前回の続き)

    ■トムラウシ(前回の続き)

    トムラウシ
    わずかな晴れ間で虹がかかったのですっ

    フロントのお姉さんが言いました。
    「12時からでございます」

    ガーン。ガーンガーン。

    10時から入れると思っていた温泉が、なんと12時からでした。
    この日は長距離運転で疲れそうだし、夜は自宅で日本シリーズ第2戦の北海道日本ハムファイターズを応援したいし、できれば午後3時4時には帰宅したかったわけですが、早速予定が狂いました。
    しかも9時半に到着したので、2時間半もボケッとするのは時間がもったいない。このあたりの風景をゆっくり見ようとドライブすることにしました。しかし天気が悪い。

    トムラウシ
    引き返しつつ写真を撮る。なんかポツンと家はありますが…

    トムラウシ

    トムラウシ
    川が氾濫した痕跡がある(下は部分拡大)

    今年の台風の大雨で、道路が冠水したり崩れたり、橋が落ちたりしたようです。ここに限らず全道的にですが。

    トムラウシ
    あちこち工事してました
    トムラウシ
    川の周りは倒木だらけ
    トムラウシ
    いまひとつ

    天気が悪い、
    ところどころ橋の上から見える風景が恐怖でした。
    せっかくだからその恐怖を味わうことに。

    トムラウシ

    トムラウシ

    橋の手前の駐車できるスペースに車を止めて、橋の上へと走りました。車が来ると橋の端に寄らないといけませんからとにかくセンター寄りを走りました。撮ってすぐ走って戻るつもりでした。
    20~30mほど走って、橋の端に近づきます。そろーりそろーり・・・
    橋の欄干から50cmくらいのところで足が動かなくなり、そこでちょっと背伸びして欄干が写らないようにシャッターを切りました。背中ゾクゾク、尻ビリビリ、足ガクガク。

    すると、車が5台ほど連なってやってきました。
    「ぎゃー、道路の真中に引けないぞ」
    ちょっと固まっていました。

    するとその車が次々に自分を挟むようにして止まりました。なんだなんだ、なんだ一体。まさかっ。橋の下に落とされるのかっ!!(笑)
    すると車の中から三脚と一眼レフカメラを持った人が続々と出てきたのです。橋の上に停車してですよっ。
    とにかくそれを尻目に走って逃げました。(笑)
    まー、結局、写真を撮っていたポイントがベストポジションだったということでしょうか。

    彼らは欄干に足をかけたりして写真を撮っていました。高所恐怖症にはできんっ!! うらやましいぞ。天気悪いけど。
    しかし、どこの撮影隊なのかなんなのか、まあ紅葉の季節ですし、写真目的の人は結構いるのでしょう。しかし、車5台で集団撮影隊ってのはは初めて見ました。プロなのか素人なのか分かりませんでした。

    それから11時半に温泉の施設に戻り、レストランで新得町の名物・蕎麦を食べて、温泉に入ったのでした。(今年は蕎麦も台風で大変な被害が出たようです)

    露天風呂がいいっ!! 露天に広い浴槽が2つ、ダブルダブルな広さ。
    山肌に面し、5メートルほど下方に川があり、何か動物が出てきそうな雰囲気です。ずっと入っていたら空にUFOのひとつやふたつも出てきそうです。
    やや温めのお湯で、フィトンチッドとマイナスイオンのようなものに包まれてすっかり癒されたのでした。
    いまひとつの天気でしたが、逆に雪が降ってきたりして、しかもほぼ貸し切りのような状態で、疲れが吹っ飛びリフレッシュできました。

    このへんは温泉だらけで、近所(といっても46km)の強アルカリのオソウシ温泉や、そこから10kmほどの屈足(くったり)温泉もかなり良さそうです。くったりくつろげそうです。(読者もくったり)

    さて帰り道、足寄のあたりで、前方の道端にでっかい人のような黒い影が見えました。少し気になってスピードを落として注意していたら、のそっと道路にせり出してきて、それがでかい雄鹿だということに気づいたのは40~50メートル前でした。
    後続車がピッタリ(マジで北海道のドライバーは車間距離詰め過ぎ)来ていたので、急ブレーキも危険、鹿が飛び出してきても危険っていう状況です。
    (見ての通り高速道路というよりは滑走路ですから、みんなスピード出すんですよ)

    幸い、鹿は反転して逃げてくれましたが、飛び出してきたらもう大変。
    とか言いながら、よくシャッター切ったな自分。

    足寄のあたり

    エゾシカ

    トータル500kmの運転で、せっかくリフレッシュした体はバリバリになって、温泉効果は薄れました。ファイターズは連敗し疲れが倍増。でも死んだように眠ったので次の日はリフレッシュしていましたとさ。
    おしまい。

    余談
    これを書きながらトムラウシ温泉の画像を紹介できないか探していました。そうしたら、トムラウシ温泉は自分が入らなかったサウナに特徴があったようです。スチームサウナで、硫黄のニオイでスゴいんだそうです。こりゃあまた行かねばならないなと思ったのでした。


  • v285 トムラウシ温泉へ

    ■トムラウシ温泉へ

    トムラウシへ
    トムラウシへの道 10月23日(日)

    トムラウシと言えば、登山ですね。毎年のように遭難者を出す危険な山と言われています。トムラウシ温泉を起点とする登山コースがありまして、とりあえず登山口を見て、温泉に入り、帰る、という登山をした風味になる体験をしに行って参りました。

    温泉と言えば、どこも大体10時ころから営業開始のはず。いや9時、いやいや8時からのところも結構あります。かなり山深いトムラウシなら、早めに営業しないと帰れない人も出てきますから、遅くとも10時には入れるでしょう。(これを思い込みという)

    紅葉の季節ですし、美しい風景を撮影しながら、4~5時間をかけて行くつもりで出かけました。早朝の4時出発です。

    地図
    赤い丸がトムラウシ温泉、新得町(しんとくちょう)になります。
    青い丸が北見、距離約190km
    新得町は広く、東京都の半分、人口は東京の1万分の5程度の6361人

    まだ日が昇らず真っ暗な中、鹿が3頭ほど道路を横切りました。ぶつかったら鹿は死に、車は大破しますから、ノロノロと運転していきました。時々雪と雨とみぞれが降る不安定な天気でした。
    陽が昇り白んでくる頃、足寄の駐車スペースのトイレでひと休み。トイレのドアにはこんな注意書きがっ!!

    足寄のトイレの注意書き
    了解。

    とにかく、この日の天気が微妙で、晴れたり曇ったり、雨が降ったり、雪になったり…。晴れた時に十勝の広々とした風景をカメラに収めつつトムラウシへ。

    上士幌のあたり
    上士幌のあたり

    いつもこのあたりを通ると、とっても異様な山に圧倒されるのですが、この日は雲がかかり、うっすらとしか見えませんでした。しかしながら、うっすらとしていても異様であることに変わりはなく、山の名前が気になりました。カーナビに出ていました。

    カーナビ、東ヌプカウシヌプリ
    山の名前がっ

    なになに、この山の名前はと、
    「ひがし・・ぬぷ・・かう・・・えっ?」
    「東ヌプ・・・カウシヌ・・・プリ?」
    東ヌプカウシヌプリ、だそうです。言いにくっ。覚えにくっ。
    この下の写真では山も分かりにくいのですが、異質なものがボコッと地面から生えてるような感じで、存在感がスゴいんです。

    上士幌
    雲で隠れている山が東ぬぷか・・うし・・ぬぷり

    で、その反対側には日高山脈と思われる山がどどーんと広がっています。↓

    日高山脈
    山がすごいですねー。(クリックで拡大)

    で両側がそんな感じで進み、振り向けば地平線。

    上士幌
    同じ日の空とは思えない。天候が不安定

    ということで、ここらへんから山に突入です。
    トムラウシ温泉へラスト40km。

    枝道で「オソウシ温泉」の看板がありました。うーんとっても気になる。
    あとで調べたところ、ph10を超える日本有数の強アルカリ泉で、お肌スベスベの美肌の湯としてファンが多いとのこと。1泊2食8000円~。日帰り入浴600円。お肌をすべすべにしたい方はどうぞ、自費で行ってみてください。

    もしくは「オマエが行ってリポートしろ」と思われたならメール下さい。

    さて、細長いダム湖にかかる赤い橋が見えました。紅葉もなかなか良いのですが、天気が悪い。

    トムラウシへ

    トムラウシへ

    そして、しばらくすると町がありました。非常に小さい町。富む村の牛と書いて「富村牛」がトムラウシの当て字でした。(別の当て字もある「富良牛」)
    トムラウシの意味はアイヌ語で「花の多いところ」とも、「水垢が多いところ」とも言われているとかで、花は良いけど、水垢ってなんなの、という感じであります。
    ここに小中学校があり、グランドがあり、遊具がありました。そして運転しながらチラッと目に入った横断幕の文字が目に入りました。それが瞬間的に理解できず、勝手に頭の中で解釈をして、「うっそー」と声に出してしまいました。

    富村牛

    富村牛
    これが目に入った

    「歓迎、山村君」と脳内変換していました。(笑)
    「ああ、山村君が転校してくるのか。山村君はこんなに歓迎されちゃって、よっぽと子どもが少ないんだな。もはやヒーローだな」と。
    その後、んなわけないな、と車を止めて確認。
    「やまむらじゃねぇ~よ!!」
    山村留学じゃん。
    時刻は8時40分。

    さあ、あと20km。もうひと息。

    少し行くと「ヌプントムラウシ温泉」への枝道と通行止めの看板がありました。この温泉もとっても気になるのでした。
    調べてみると、そのヌプントムラウシ温泉というのは、ワイルドな脱衣所と自分で温度調節をする無料の温泉だったようですが、あまりにも道が険しく、随分前から閉鎖されているようでした。徒歩で草むらや崖っぷちを進み、勝手に大空の元で温泉に浸かるタイプの温泉で、危険過ぎてお薦めは出来ません。クマもいるし。

    で、雪も降ってきて、道路は砂利道になりました。

    トムラウシ温泉へ

    トムラウシ温泉へ
    すごい山の中へどんどん進みます

    そしてチラッと建物の屋根が下方に見えました。ついに到着です。
    正式名称は「トムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘」です。

    トムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘

    トムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘

    ぐるっと回って、坂を下って到着しました。思っていたよりも立派な建て物でした。ここからの登山口も確認しました。「短縮登山口」と書かれていて、まだ先へ車で行けそうでした。
    今回はろくに調べもせずに来たので、この登山口から車で進んだ時に、Uターンできないとか、ぬかるみにハマるとか、ちょっと怖かったので行くのはやめました。

    ということで、9時半に着いてしまいました。温泉が10時からとすると30分ほど早いのですが、まあそのくらいは待てるからいいでしょう、なんて思っていました。

    事前に調べてから行くのが良いのか、行き当たりばったりが面白いのか、ひとそれぞれですが、この日は、やっぱり調べてから来ても良かったのかなと思いました。

    フロントのお姉さんが言いました。
    「12時からでございます」

    ガーン。ガーンガーン。
    つづく。


  • v284 北海道の景色―弟子屈の端っこ

    ■北海道の景色―弟子屈(てしかが)の端っこ

    弟子屈
    名前も知らない山(2016年5月1日) クリックで拡大(別窓)

    割と有名な美幌峠(びほろとうげ)は、ギリ美幌町ではなく弟子屈町側にあることを、地図で確認しました。

    地図
    Bは美幌町、Tは弟子屈町 境目の真中あたりが美幌峠
    中島のある湖が屈斜路湖、弟子屈の右端の湖は摩周湖

    で、上の写真は美幌峠を弟子屈方面に降りていき、屈斜路湖を背にして撮った写真です。これの何がスゴいかというと、山の名前もない(と思われる)、まったく誰もこれを見るためには来ない風景だということ。でも、なんなのこれは、と思わず見入ってしまう風景なんです。CGのようで、もはや気持ち悪いです。

    この写真の反対側の風景は、なかなかピリッとしています。これ。

    弟子屈
    5/1 美幌と弟子屈の境目の北にある藻琴山 クリックで拡大(別窓)

    このカッコいい山は、なくとなくモッサリとした名前の藻琴山(もことやま)です。何というか、上士幌のウペペサンケ山といい、名前と姿が一致しないのであります。
    そしてよく見ると山の麓(ふもと)には屈斜路湖が青く光っています。

    この周辺の風景はどこを切り取ってもたまらん風景です。

    弟子屈
    自然と人工物の調和 クリックで拡大(別窓)

    山の形とか異常ですから。(笑)
    第261号の和琴半島の風景にもこの山が見えています。
    トサモシベ山かも知れません。誰か登ってみてください。


  • v283 北海道の景色―またしても仁頃

    ■北海道の景色―またしても仁頃

    仁頃
    北見市仁頃町の風景(6月29日) クリックで拡大(別窓)

    なんせ近いですから、車で15分程度の距離ですから、湧き水を汲みに月に数回行ってますから、その都度写真撮ってしまうわけです。写真が余りまくっているわけです。
    3か月も前の写真ですが、見て気分を爽快にしてくださいね。

     

    仁頃
    6/22 畑じゃー!!
    仁頃
    6/29 朝はいつもモヤっています。まるで水墨画。
    仁頃
    6/29 快晴の麦畑。
    二頃
    6/22 実際の色が素晴らしい。
    仁頃
    7/13 これも麦畑。空がっ

    空がサービスしてくれました。キレイでした、
    おしまい。


  • v282 北海道の景色―陸別・足寄あたり

    ■北海道の景色―陸別・足寄あたり

    陸別か足寄
    何ということもない風景ですが(5月1日) クリックで拡大(別窓)

    陸別は1月2月の平均気温が毎年氷点下20度っていう日本一寒いと言われているところであります。
    そのとなり町の足寄(あしょろ)は松山千春で有名です。しかしですね、ここ広いんですよ。1408平米なんすよ。え、わからん? そーですね。東京都が1362平米なので全部スッポリ入ってしまうんですよ。ヤバいでしょ?

    で、写真撮っててもどこらへんだったか分からなくなります。

    地図
    赤が北見、黒が陸別、青が足寄。水色が撮影ポイント。
    ピンクのエリアが大雪山系、上のピンクが大雪山、下のピンクがウペペサンケ山。

    陸別(黒丸)から南下するカネラン峠というところから(多分)、あのウペペサンケ山がかなり近くに見えました。
    地図の下のピンクがウペペです。直線で50kmくらいかな。

    カネラン峠からウペペサンケ
    ちょっと雲がアレですが、ウペペです。 クリックで拡大(別窓)

    なんかすごいなー、と言いながら車を走らせていると、最初の写真のような風景になります。平地の畑と防風林と、平和な感じ。そこから足寄あたりをうねうねと適当に車を走らせていると、こんな風景になりました。

    陸別か足寄
    道路脇がこんな感じで

    なんかよく分からないかも知れないですが、その場にいると遠くの山が目に飛び込んできます。大雪山系と思われます。この写真をアップにしますと・・・

    陸別か足寄、大雪山系
    道路脇がこんな感じってすごくないすか?

    ほとんど絵画ですよね。大雪山系が見えて、手前には牛ちゃんも。ここは、足寄かな、多分。

    足寄かな
    道路からしばらくこんなふうに見えたりする

    そして、ここがどこだったか分からんのですが、とっても開けて、たまらん感じになってました。たまらんです。

    足寄
    ここは足寄のどこだろう。地図の水色のエリア。

    なんか広角で撮ると山感が少ないんですが、ちょっと寄るとやっぱり山がすごい。

    足寄
    ちょっと拡大。 クリックで拡大(別窓)

    そこから30分後くらいに、こんな風景がありました。赤い屋根は多分牛舎かも。

    多分、足寄
    クリックで拡大(もうちょっと引いた写真で)

    その脇を通ると、奇麗なミヤマカケスがたくさん飛んでいました。車の中から咄嗟に撮っているので、ほとんどブレブレで、ちゃんと撮れないのですが、めちゃくちゃシャッター切ったらたまたま一羽撮れました。(笑)

    多分、足寄。ミヤマカケス
    ミヤマカケスじゃ

    実は1年前の2015年10月10日にもここに行っていて、別角度から写真を撮っていました。その風景結構すごいと思うのですが、ネットで検索しても出て来ないので、だれも写真撮ってないのかな。これですけど。→これ

    少し、その場に行った気分になれたでしょうか。自然からパワーをもらって、みなさん今日も頑張れ。うりゃうりゃ!!
    おしまい。(なんじゃこの終わり方は)