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  • v055 カルチャーナイト ― 夜の円山動物園

    ■カルチャーナイト ―夜の円山動物園

    円山動物園

    北海道では、ここ数年、何となく全容のつかめない「カルチャーナイト」とかいうものを開催しています。「ナイト」というくらいですから夜だけです。今年は、札幌では7月21日(金)の夜5時半から10時まで。札幌以外では、函館、白老、下川、西興部(にしおこっぺ)など、何となくマイナーな町で夏休みの1~2日間ほどやっているようです。

    それは公共機関、公共施設を夜間に限り無料開放する、というものです。例えば、動物園、気象台、テレビ局、美術館、ジャンプ場、知事公館などなど。そんな大層なものがない町では、例えば西興部では、西興部小学校が札幌の小学校とインターネットで交信する、という内容になっています。カルチャーやねぇ…。…えっ、でもこれ、昼間でもいいやん…。ま、いいか…。

    そんなわけで、21日の夜に札幌円山動物園へ行ってきました。もちろん入場料はタダ。(普段は大人600円)
    動物園は普段は午後5時前に営業が終わるため、通常とは様相の違う動物の姿が見られる「らしい」というこで、この機に乗じて動物園を選んだわけです。
    実はこの日、花火大会もあり、花火がよく見える「ジャンプ場」の方が気分は良かったかもなんて思ったりもしました。

    さて、「ナイト」とはいうものの、北海道の夏は7時を過ぎてもまだ明るいので、動物園の目玉である「ホッキョクグマの赤ちゃん」を写真に撮ってきました。昨年の12月15日に生まれた「ピリカ君」です。ピリカってのはアイヌ語で「美しい」とか「可愛い」とか「良い」とか「元気だ」とかいう意味があります。

    シロクマ
    これでも小熊です。

    動物園は久々でした。北海道では全国的に有名になった「旭川の旭山動物園」があり、円山動物園としては、きっと必ず比較されたりするのでちょっと気の毒だなと思いつつ、とりあえず90分ほどかけて一周しました。

    つまらない感想をひと言述べさせて頂くと、すべての動物の施設の「床」がコンクリートだったこと(猿山でさえも)と、各動物の「檻が狭く」感じたので、動物が可哀想で仕方がありませんでした。動物園だけに子ども連れの家族が多く、少子化だというのにやたらと子どもが多く、様々な動物たちが子どものキャーキャーはしゃぐ声に辟易していたようにも思いました。動物園―なんていう人間のエゴ。解放すべきは施設ではなく、動物そのものではないのだろうか、なんて落語家みたいな落ちでどうでしょう。

    なーんて可哀想とかいいつつも、可愛い羊の姿を見た後に、帰路の途中とってもおいしいジンギスカンを堪能したのでした。


  • v054 北海道遺産クイズに正解、賞品ゲット(泣)

    ■北海道遺産クイズに正解、賞品ゲット(泣)

    大通公園ステージ

    つい最近、52の「北海道遺産」なるものがあることを知りました。それは次の世代へ引き継ぎたい有形・無形の財産(宝物)として選んだものなんだそうです。
    5年前に25件、2年前に27件、計52件が指定されています。知らない人は知らない、知ってる人は知っている、みたいな情報です。

    面白いところでは
    「雪合戦」(昭和新山国際雪合戦大会)
    「スキー」(ニセコ連峰)
    「石狩川」(大雑把なっ)
    「ラーメン」(遺産かよっ)
    などなど。ほか、建物や地形・自然、町並みなどが選ばれています。

    6月の末に大通公園で「花フェスティバル」というイベントがありました。イベント会場の舞台では、紋別という市の観光PRのための「クイズ」が始まっていました。そのクイズ。

    「北海道遺産をひとつ答えてください。誰か分かりますか…」
    「えー、いませんか。あ、そちらのボク」
    「知床っ」
    「ブー。それは世界遺産ですね」
    「他にはいませんか。はい、そちらのおかあさん」

    「ジンギスカン」
    と答えたのは、私のとなりにいた妻でした。
    「正解です」 と司会者。
    「何で知ってるの。ていうか何で答えるの…」と私。
    「何でおかあさんやねん」とお怒りの妻。

    「正解者の方、どうぞこちらへ」
    の声とともに妻は舞台へ誘導されていきました。

    クイズは続き、正解者10名が選出されました。それから紋別市の「クリオネと牛を合体させたキャラクター」の「クリモー」と、プレゼント品を巡ってのじゃんけん大会となり、その人は、あるチケットをゲットしたのです。

    流氷砕氷船・ガリンコ号のペアチケットでした。流氷の時期は砕氷船なのですが、夏場は観光で釣り船として利用されていまして、紋別カレイを釣る目的で沖へ出るのです。

    「やったー」
    「おいおい、釣り船かよっ」

    しかも、交通費自前。
    しかも私はせっかちなところがあって、のんびりとした釣りは苦手。
    しかも 泳げないので海は嫌い。
    しかも札幌からオホーツク沿岸へはなかなかの距離があります。遠いんです。

    えらいもんを当ててくれました。
    ガリンコ号はもちろん「北海道遺産」に指定されています。


  • v051 クラークコイン、おかげサマーの指輪

    ■クラークコイン(地域限定硬貨)、おかげサマーの指輪

    クラークコイン
    コインは真ちゅうに金メッキを施し、500円硬貨より一回り大きい。

    札幌だけで使えるお金ができました。と言いたいところですが、これは“コインの形をした商品券”であります。 6月21日(水) に札幌商工会議所から、創立百周年記念事業として実施・発売されました。札幌市内の特定の店舗約2000店で12月20日まで使えます。発行枚数は30万枚。

    1枚950円で買え、1000円の買い物ができます。1億円買うと500万円もおトクです。しかしおつりが出ないことになっているので、950円未満の買い物の時に使うと損をします。つまり1000円以上の買い物をさせようという魂胆なのです。 サマータイム同様、経済活性効果を狙っています。

    物珍しさと、おトクなのと、コレクター魂に火をつけることから、売れ行きが好調であるとニュースは伝えています。

    ウチは発行翌日の22日の木曜日に20枚入手しました。まさにコレクター魂に火がついたわけですが、コレクション用としては紙のケース付きで1000円なので、中途半端にチープであまり嬉しくなく、ケース付きは2枚だけにしました。で、残りをじわじわと使っていくことになります。

    最初にコインを使用したのはその翌日、近所のセイコーマートという、北海道では有名な元酒屋の比較的酒の充実したコンビニ店でのことでした。
    心理的に複雑な味わいのあるミディアムボディーのフランスの赤ワインと、心にピリリと辛いスパイシーなフランスの白ワイン、2本で1000円(涙)をカゴに入れ、ついでに好物のマカロニサラダ100円(涙)を添えてレジへ行きました。

    「これ使えますよね」(クラークコインを差し出す)
    「はいっ? えー、こっ、これは何ですか…」
    「えっ、知りませんか」(涙)
    「誰か知ってる?」 (レジに店員は3人いて、残る2人に確認をするのですが…)
    「知りません」
    「げろっ」 『ニュース見てないのかよ』←私の心の声
    「私も知りません」
    「げろっ」 『これじゃ自分が変な人みたいじゃん…』←私の心の声
    「あのー、外国のコインでしょうか…」
    「げろっぷ」『えーっ? 何でこうなるの…』←私の心の声
    「あのー、ちょっとわからないのですいませんが、あっ、てんちょー」
    「あ、それ商工会議所の出してるやつだから使えるよ」
    「ほっ」『てんちょー、ちゃんと教育たのむよー』←私の心の声

    意外にこのコインは浸透してないのかも、と思いましたが、その後はあっという間に話題になっている感じです。
    ところで先日(25日の日曜日)、札幌では「花フェスティバル」というイベントの他、「札幌おかげサマー」というオヤジギャグ級のネーミングのイベントがありました。その「おかげサマー」会場でクラークコインを買うと“スイーツ”(ケーキと言えっ)がもらえるというので行ってきました。

    スイーツは200名限定ということで行列ができておりました。みんなよほどケーキが食べたいんですね(笑)。ま、なんとか私もそのスイーツにありつけました。買ったコインは使うとおトクですから今後みんなが使うことになります。こうしてクラークコインは流通していくのです。

    余談。
    「札幌おかげサマー」では「おやじコンサート」なる“おやじギャグフェスティバル”のようなものを見たり、大道芸などを見て楽しみました。で、その中にちょっと変わったものを発見しました。針金で指輪を作る女性がいたのです。無料だと言うので思わず指輪を作ってもらいました。

    針金の指輪

    いろんな色のビーズから好きなものを5つ選び渡します。それを針金に通して指輪にしていくのですが、制作時間はものの1分程度であっという間でした。いろんな人がいるもんですね。


  • v047 人はなぜ踊り、踊らされるのか…

    ■人はなぜ踊り、踊らされるのか…

    YOSAKOIソーラン祭り
    おばさんの群れ。
    あ、いや、昨年の「YOSAKOIソーラン祭り」のユニークな出場チームのひとつ。

    札幌で最大のお祭り「YOSAKOIソーラン祭り」が6月7日から4日間開催されます。昨年の引越して間もない今頃、「ヨサコイ」など何のことやらさっぱりわかりませんでした。

    あの「雪まつり」よりも大規模だという話を聞いた時は正直驚いたものです。私が北海道を離れてから10年近く経った時に、それは細々と開始されたようです。今年で15回目を迎えます。

    とにかくド派手に行われているのですが、札幌に来るまでまったく知りませんでした。(ま、私は踊りが苦手ですから、興味もなく、東京では知る機会に恵まれなかったのでしょう)

    この祭りは、 何と言いますか、50人とか100人のチームが、ソーラン節のフレーズを織り込んだ曲に合わせて踊りまくるわけです。大通公園や広場、路上など市内20か所以上で。そして審査によって優秀なチームが表彰されるのです。

    人間が大集団で踊りまくるってこと自体が活気を感じるので、やはりなかなか見応えがあります。昨年は、道内の老若男女のほか、道外や台湾チームも含め、計334チームが参加し、観客動員は約214万人にも達した(過去最高)とのことでした。とにかく大勢が踊り、見物者がどっさりやってくるわけです。

    盆踊りを彷彿とさせる“やぐら”で、ロックなお兄ちゃんたちがギャンギャンドンドンとソーラン節を演奏し、そのやぐらのまわりを市民が飛び込みで踊る、踊り(祭り)好きにはたまらないコーナーもありました。

    チーム参加者の意気込みには凄いものがあります。テレビでもあちこちで放送されますし、優勝したり賞をもらうと翌年まで、いろんなイベントに引っ張りだことなり、とても充実した年が送れるのだそうです。賞をもらわなくても、次の祭りを楽しみにずっと練習を重ねるわけですから、みなさん踊りが好きなんですね…。というか仲間ができたり、絆が深まったりするのもイイのでありましょう。村おこしにも一役かっているらしいです。

    YOSAKOIソーラン祭り

    YOSAKOIソーラン祭り
    これも昨年撮った写真です。いろんな場所で、大舞台で、昼も夜も踊ります。 おばさんよりは若い人が多いです。 

    ところで なぜヨサコイなのかというと、それは北海道大学のある学生(愛知出身らしい)が、在学中に高知のよさこい祭りを見て感動し、北海道にもこんな祭りができないかというところからスタートしたからだそうです。

    踊りのルールは「鳴子を持って踊る」「ソーラン節のフレーズを入れる」の2つ。高知のヨサコイ祭りに、北海道の「ソーラン節」を曲に織り込むことで独自のカラーとなったわけです。この、曲に織り込むって作業がまたひと苦労すると思われ、つまり、曲のアレンジや作曲ができる人が必要になります。中途半端な気持ちではできそうもないですよね。

    曲も振り付けもオリジナルで競います。振り付けはパレード用とステージ用、静止型パレード用の3種類を用意せねばならず、1演舞4分30秒以内、パレードは100メートル前進する、というなかなか厳格なルールが定められています。大変なエネルギーです。

    札幌に住んでいたら、下手をするとどこぞのチームに誘われる可能性があります。
    「きみーっ、運動神経良さそうだねっ。どう、踊ってみない?」と。

    こんな言葉に踊らされてはいけません。(座布団取れっ)


  • v022 大通公園のイベント

    ■大通公園のイベント(クリスマスの季節)

    大通公園 クリスマス市
    大通公園 クリスマス市
    大通公園 クリスマス市

    1月23日、札幌に「Ario(アリオ)」という巨大なショッピングモールができ、話題になっています。実際、26日土曜日に見てきました。テナントの集合体ですから、特別どうということもないのですが、東京とはやはりひと味違うものはあります。(それについてはまた後の号で)

    その大きな話題の中で、先週お伝えした大通公園の「ホワイト・イルミネーション」の真ん中で「クリスマス市(いち)」という、写真を見ての通りちょっと雰囲気のあるイベントが、狭いエリアですが開催されています。(12月11日まで)

    正式名は「ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」で、ドイツ・ミュンヘン市と姉妹都市提携30周年を記念して2002年に初めて行われたのだそうです。今年で4回目。ドイツでは香辛料入りのホットワインをクリスマス前に飲む伝統があるようで、私も1杯クリスチャンでもないのに飲んできました。ただ飲みたいだけとも言う。熱くてちょっと甘かった。はちみつとか入っているのかもと思いました。体はポカポカします。

    雪が積もってくると、さらに良い雰囲気になります。

    本当に欲しいものなどはあまりありません。そこに「いること」がいい感じです。