■大規模「家庭菜園」 アリ地獄

前回の続きです。キツネと並んでアリもヤバい存在になっています。

どうもマルチの下にはアリが集まる、ような感じです。そしてここのアリはとても元気で、噛み付き攻撃、噛み付き攻撃、噛み付き攻撃、もうやめてっ、なのであります。
最近、外来の毒のある「ヒアリ」が上陸、のニュースがあった中で、「ヒアリだったらどうしよう」とチラッと頭をよぎったりもします。
私のズッキーニちゃんは20株ほど、種から芽を出し、ゆっくり育っていたのですが、そのうち2つはアリにやられ、あといくつかが死にかけています。写真のように、多分かき出した土がどんどん積もっていき、無惨な姿となります。カボチャも7株のうち2~3株がアリにやられそうになっています。
当初はこう思っていました。
「アリが野菜に悪さをするとは思えない、共存可能だろう」と。

ただ、アリの数がとにかく膨大で、あちこちに密集している(アリ塚があちこちに)。でもアリが増えれば、天敵が出現しその数を調整していくはず。天敵ってなんだ、アリの天敵、ということで調べたら…せいぜいこの4つ程度でした。
アリ地獄(ウスバカゲロウの幼虫)
徘徊性のクモ
アリクイ
人間(理不尽なまでに凶暴)
じゃあ人間以外で、一番アリを減らしてくれそうなアリクイを調達してみますか。んー・・・様々な角度から、無理。ペットショップで販売してるみたいですが。(驚)
アリ地獄はここでは発見できていないし、1匹ずつ食べてたんじゃ追いつかない。
徘徊性のクモは確かにすごくたくさんいる。なるほど。まあ選りに選って、一番期待できるのが私の苦手なクモとは…。 ○| ̄|_

クモもいっぱいいる割にはアリだらけ。とはいえクモだらけになってもイヤだし困ったな。困ったよ。
ナオヒロくんはというと、苗を自宅で育ててから、満を持して植えたカボチャのいくつかがアリにやられて死んでいました。
「あーーっ、ダメだー、やられたー、アリめー!!」
「この…」
「この、クソアリどもがーーっ!!」
ナオヒロくんはついに怒りMAXとなり、数日後ピンク色の得体の知れない小さなケースをカボチャの周辺に置きました。
そこに置くだけで、ピンクのケースに詰まったエサをアリが巣に持ち帰り、仕込まれた毒が働きアリも幼虫も、女王アリも根こそぎ殺害するというヤツ。人間おそるべし。
可哀想だなー、でも、この状況では仕方ないのか。うーん。
でも確かにアリの数が多過ぎるのです。そしてどんどん増えてしまう。

どうも黒マルチの中にアリが巣を作りやすいのではないかと推測し、ナオヒロくんはマルチを外したのです。


しかしまあ、全部はやられないとは思うのです。やられてしまったのは10分の1くらいです。これをどう解釈するか。放っておけば被害がどのくらい拡大するのか(←ここが心配)、翌年はどうなるのか、難しいところです。自然淘汰するのかどうか。
しかし、人間は自然淘汰を待ってられないのです。人間の欲望は10%の損失もしたくないのです。私は今回、カボチャは固定種のちょっと変わったヤツをネットで購入しました。種をとり、また来年その種からカボチャを作りたい。できれば放っといて、勝手に生えてくれれば、老化して寝たきりになっても、カボチャがゴロゴロできている、なんて夢のようなことになるわけです。寝たきりなら収穫に行けないけど。(笑)
ていうか、アリを根絶すればそれはまさしく不自然農法であるし、農薬散布と変わらんのです。やっちゃいかんような気がする。それはやっちゃいかん。

説明書きを読むとそれは残酷そのものです。人で言えば、無人の屋台にケーキを並べて、「ご自由にお持ち帰りください」と書く。それを子どもが喜んで家に持ち帰り、家族団らんでケーキを食し、「美味しかったね」と語らう中で、じわじわと体調が悪くなり、七転八倒の末、おじいちゃんが死に、おばあちゃんが死に、家政婦が死に、お父さんが死に、長男が死に、四男が死に、次女が死に、孫が死に、七男が死に(何人家族なんだろ)、そして一家全滅、大惨劇。と同じですから。(ちょっと違う? いや同じだな)
いや確かに、作物をやられるとアリ憎しの感情も起きますよ。全部ぶっ殺したる、と思いますよ。正直。で・・・

根元がアリの巣になってしまったカボチャは救われるのか
これで人類は滅ぶのか・・・
置いたらイカン。この殺虫成分がカボチャに吸収され、実に移る。それが人を殺すほどのものではないとは思うものの、学者を買収して「影響はない」って言ってもらえば問題ないか。カネは厳しいからカボチャの現物で。(笑)
「美味いから安全だ」って政治家にでも言ってもらうか。誰も責任なんて取らない世界で、自分が責められることはないにしても、自分の良心が許すのか。
それでいいのか。それでいいのか。
答えは風の中、風が知っているだけさ。(すっごいウヤムヤに)
帰宅してからちょっと凹んだ。やっぱマズかったかな。