• v059 高校野球とまゆげ情報/猫看護

    ■高校野球とまゆげ情報

    甲子園のテレビ画面
    民放では駒苫の試合を完全放送。CMも画面の一角で流し、常に甲子園の様子を映し出しています。

    最近よく「ミラクル」とか「奇跡」という言葉が、マスコミなどでは随分安っぽく使われております。おかげでこの言葉が使いにくいです。口にすると恥ずかしいというか。

    今年の高校野球南北海道代表の駒澤苫小牧高校は、昨年、絶対あり得ないと思っていた夏の大会2連覇を果たしてしまいました。それはもう私としては住民票も移し、もはや完全に地元となった「南北海道」がいきなりの快挙を成し遂げてしまって、思わず、うっかり、ついつい、テレビの前で万歳しながらくるくる回り続けるなど、大興奮してしまったわけです。

    およそ半年は土のグランドで練習も出来ず、寒さが厳しいためトレーニングでもケガをしやすい環境は、大きなハンデであるとずっと思っていました。いや、今でもこれはハンデだと思います。過去85大会で優勝経験のなかった北海道が、それを克服して優勝し、翌年もまたあり得ない連覇達成で「もうおなかいっぱい」でした。
    口にしていいんですよ、ミラクルです。あーっ、やっぱ恥ずかしいな。 陳腐だなぁ。(泣)

    2連覇直後、過去に野球部長が部員を殴ったとかで優勝が取り消されそうになってミソがつき、今年は3年生の野球部員が卒業式の直後に飲酒でバカ騒ぎして通報され、「春の大会を辞退」することになりました。どちらも事実上現役で頑張っている選手に非はなく、気の毒な内容でした。監督も解任されました(後に復帰)。

    というか、この不祥事もある意味奇跡的な2連覇だったのかも…。話題性あり過ぎ。

    しかしこの精神的にマイナスとなったであろう事件で「しょんぼり」することもなく、あるいは乗り越えて、今年、奇跡的な大逆転を重ねて三たび決勝までやってきました。もう何回テレビの前でくるくる回ったことか。毎試合しびれまくっております。

    そして昨日、長年暮らした東京の代表「早稲田実業高校」との決勝。もし、北海道が勝って3連覇を達成したら、お祝いに「ジンギスカン」を食べようと決め、もし負けたら家でホルモンを焼こうと決めました。全然意味わからんのですが決めたのです。

    結果は、息詰まる投手戦で延長15回、規定により引き分け・再試合となりました。アドレナリンだかドーパミンだか何か快楽物質が出まくって、瞳孔が開き、しびれながら困ってしまいました。
    「引き分けって選択肢にないじゃんよー」
    じゃあジンギスカンとホルモンを半分ずつ食べようか、なんて思ったりしたものの、“表の攻撃”で、あの素晴らしい早実の投手相手に引き分けたのは、実質勝利に等しいと判断。(投手戦はやはり心理的に裏の攻撃有利です)
    人気のジンギスカン屋で「実質北海道勝利」の美酒に酔いしれたのでした。
    (鹿肉がまたうまいんですよ:余談)

    ところで、早実の凄いところに私は気付いてしまったのです。ここだから書ける特別な情報。いやいやもう格別の情報です。駒沢苫小牧高校の選手はゼロ、早稲田実業高校の選手は50パーセント以上というすごい特徴をお教えしましょう。

    なんと早実の9選手中5人に、まゆげがなかったのです。
    もう気になってしまって、打席に立つひとりひとりをチェックしてしまいました。これがまゆげ有り、まゆげ無しのジグザク打線になっており、なぜかひと時も気を抜く事ができません。
    とにかく過半数、まゆげ剃ってます。こんなチーム見たことないわっ。坊主ついでに剃ったか、罰ゲームか何かで剃ったのでしょう。(んなことあるかいっ)

    というわけで、本日の決勝戦はまゆげにも注目。

     

    ■その後の猫看護報告

    猫のミュウ
    やはり目は見えていないようです。
    700グラムに越えました。本当に成長が早いです。
    鼻腔が通って鳴き声も出るようになり、トイレも覚えました。素晴らしい。

    預かってから2週間経過しました。ケージを目の届くところに置いて、6~8時間おきに点眼、エサやりをしています。目やにがあまり出なくなってきました。目のしゅん幕があり眼球も動き、涙腺も生きていることからうまくいけば摘出は避けられるかも知れません。ただなかなか左目の腫れが引きません。
    ひとつ書き忘れてました。こやつはメスで「みゅう」という名前です。最善の結果にしたいものです。


  • v058 猫のホームステイ、猫看護始まる

    ■猫のホームステイ、猫看護始まる

    猫のミュウ

    いま、奇形があって病気の猫を預かっています。
    インターネットで猫のSOSの掲示板があって、札幌だというので引き受けたのです。その経緯。

    ある日、大型ホームセンターの脇で、そこいらの子どもたちが死にかけの猫を発見します。7月かと思いますが、北海道は夜はかなり冷え込むので、大抵の野良猫が風邪をひいてしまうのと同じく、その猫は風邪をひいていました。目も何かの病気で見た目はぐちゃぐちゃ。そこにたまたま通りかかったその人に子どもたちがつぶらな目で言いました。
    「これ飼ってください」
    無茶な話ですねー。
    眼球は動いている。触ってみると肋骨のふくらみがなく、奇形であると直感。ホームセンターはペットを扱っているので、まさか奇形を理由に捨てたんじゃないだろうな、と疑いのナマコ。その人はたまたま猫を何匹も飼っていて、見捨てることができずに、とりあえず病院へ連れて行くのでした。つぶらな目の圧力も多少はあったでしょう。(笑)
    種類はシャムのようで、純血か雑種かはわかりません。

    もう、病院へ連れて行った時点で捨てる事は不可能です。うちもそうでした。ゴミ箱から拾った我が家の猫も風邪と結膜炎で似たような状況でした。

    その人は、会社勤めをしていますので、日中は猫の看病ができません。困った事に3時間おきくらいに点眼をしなければ目が乾いて病気が悪化してしまいます。案の定、当初は動いていた眼球が光を追わなくなり、自分の手で引っ掻いてしまったりしてどんどん悪化していきます。

    にっちもさっちもいかず、インターネットの里親探しのホームページの管理人に相談して、1か月だけでも誰かに世話を頼む形で掲載をしたというわけです。それが、たまたま我が家がよく見ているホームページでした。住所は札幌…。あちゃー、実に近い。困るくらい近い。

    いくらなんでもハイハイウチで面倒見ますよっ、なんて人がそうそういるはずもなさそうで、それはもうこの距離と、ゴミ箱猫との境遇の類似、運命だなということで預かる事にしたのです。

    今日で8日目になります。鳴くのも苦しそうだったのが、ちゃんと鳴くようになりました。治ってくるとかわいいもんです。目は見えないようです。どこまで回復させることができるか、勝負どころなんです。

    猫のミュウ

    いまのところこんな感じ。目は見えず、鼻も利きません。腫れは引いてきました。
    550グラム。人間の手のひらくらいの大きさですが、成長が目に見えて早いです。
    眼球が飛び出さないようにと、まぶたは外側を縫合しています


  • v057 北海道大学のビアガーデン

    ■北海道大学のビアガーデン

    北大のビアガーデン
    これ、北大のビアガーデン

    また飲食系のお話で何なんですが、やはりビールの本場・札幌ですから、夏はもうあっちこっちでビアガーデンだらけになります。

    大通公園では、「さっぽろ夏まつり」と銘打って、面積にして約500平方メートルがビアガーデンとなり、北海道庁の敷地でもビアガーデンとなり、狸小路でもビアガーデン、そして「すすきの祭り」という名ですすきの(結構広いんですが)の道路から車を閉め出して、夕方から大規模なビアガーデン状態となっています。なんかあっちこっちで大規模にビアガーデンやってます。

    北海道大学の敷地内で、敷地自体はえらく広いんですがその一角で、8月1日~9日までの夕方5時半から8時半の間にビアガーデンをやっています。さすがに平日は無理なので、この土曜日にどんなものか飲みに行ってきました。

    売り場は人でごった返していて、行列ができ、ちょっとうんざり。そしてテーブルがあっという間にいっぱいに。ジョッキを手にした時には座る席が見当たりません。

    『 席がないじゃん』と思っていたら、芝生に敷くシートをくれました。
    『テーブルよりいいじゃん』とご機嫌になりました。

    北大では、自前でハムを作っているようで、これが意外に人気があるということで、まあそんなつまみを頼み、夕方の涼しくなりかけの、そしてなかなか沈まない角度のある太陽光線を浴びながら、ぐびぐびとビールを飲んだのでした。

    売り場はすごい人の数なんですが、 写真を見ての通り、広い空間の中でくつろぐことができました。というか、人がやたらと少なく見えますね。実際には結構いるんですよ。

    北大のビアガーデン

    優雅な生活のようでいて実態は「質素」なものです。ホラ、こんなもんですよ。ハムもちょっぴりでした。

    ところでそのハムについて調べてみました。「永遠の幸」という商品名らしく、「ボロニアソーセージ」と「プレスハム」の2種類あります。(2本で約7000円とか…)
    札幌のデパ地下に時々出るらしいのですが、すぐに売り切れるため「幻のハム」と言われているそうです。あるハム会社と北大農学研究科が共同開発したもので、一度食べると病みつきになる人がいるとかで、キャンパスで密かに売買されているとかいないとか。
    稀少価値はマリファナより上かも。(笑)
    少し濃い味で(添加物を使っていないので塩が多めなのかも)、確かにうまかったですよ。

    8月もあと3週間余り。短い夏が終わります。


  • v056 屋上からの花火大会鑑賞

    ■屋上からの花火大会鑑賞

    屋上から見える花火
    屋上から見る花火。花火の左の光はパチンコ屋の看板。

    昨年も毎週のように、金曜日になると花火が打ち上がっていました。昨年は、花火を見るために、自転車で20分かけて、公園になっている山に登ったのですが、蚊などの小さな虫が大量発生していて花火どころではありませんでした。

    実は、昨年は、東京から引越してすぐだったので、札幌にしては異常に暑い日が続いていたことに気付きませんでした。確かに暑過ぎたのです。それは2年目の今年にわかりました。こんなに涼しいとは…。夜は寒いくらいで、なるほどこのくらいの気候であれば、虫もそんなには気にならなかったはずです。

    ただ今年は、マンションの管理人さんにいろいろと相談もしやすくなったので、おそらく地方特有の“かなり大雑把なセキュリティ管理体制”に付け入る隙があると見て、屋上で花火を見たいとお願いしてみました。即答一発。

    「じゃあ屋上のカギあけとくから適当に見て適当に帰ってね」
    『わっはっは』(心の声)

    そんなわけで、ビール片手にマンションの屋上から花火を鑑賞したのです。というか5~6人来ていました。幸い花火が打ち上がる方向には、邪魔なビルはほとんどないのですが、たったひとつ、パチンコ屋のえげつない看板が手前に見えるのがちょっと悲し気であります。

    それでも、こうなったらってんで「枝豆を茹でたり、フライを揚げたりして」屋上へ持っていき、灯りのないビアガーデンのようにして楽しみました。

    花火はみんなが楽しみにしています。あの真下あたりで見ている人たちの歓喜の声が聞こえてきそうです。

    屋上から見える花火

    さて、その花火がやや低い位置で大量に打ち上がっている時の様子は、言っちゃ不謹慎ですが、まるで“空爆”のようでした。

    どこかの国が、火薬を人命を奪うことに必死になって使い続けております。あれが爆弾だったらどうなるかってことくらい想像がつきますよね。その使い道はどんな大義名分があっても、人を殺すために使ってはいけない、と、ちゃんと声に出せる人でありたいと思ったのでした。(こんなこと書かなくてもいい世の中であってほしい)


  • v055 カルチャーナイト ― 夜の円山動物園

    ■カルチャーナイト ―夜の円山動物園

    円山動物園

    北海道では、ここ数年、何となく全容のつかめない「カルチャーナイト」とかいうものを開催しています。「ナイト」というくらいですから夜だけです。今年は、札幌では7月21日(金)の夜5時半から10時まで。札幌以外では、函館、白老、下川、西興部(にしおこっぺ)など、何となくマイナーな町で夏休みの1~2日間ほどやっているようです。

    それは公共機関、公共施設を夜間に限り無料開放する、というものです。例えば、動物園、気象台、テレビ局、美術館、ジャンプ場、知事公館などなど。そんな大層なものがない町では、例えば西興部では、西興部小学校が札幌の小学校とインターネットで交信する、という内容になっています。カルチャーやねぇ…。…えっ、でもこれ、昼間でもいいやん…。ま、いいか…。

    そんなわけで、21日の夜に札幌円山動物園へ行ってきました。もちろん入場料はタダ。(普段は大人600円)
    動物園は普段は午後5時前に営業が終わるため、通常とは様相の違う動物の姿が見られる「らしい」というこで、この機に乗じて動物園を選んだわけです。
    実はこの日、花火大会もあり、花火がよく見える「ジャンプ場」の方が気分は良かったかもなんて思ったりもしました。

    さて、「ナイト」とはいうものの、北海道の夏は7時を過ぎてもまだ明るいので、動物園の目玉である「ホッキョクグマの赤ちゃん」を写真に撮ってきました。昨年の12月15日に生まれた「ピリカ君」です。ピリカってのはアイヌ語で「美しい」とか「可愛い」とか「良い」とか「元気だ」とかいう意味があります。

    シロクマ
    これでも小熊です。

    動物園は久々でした。北海道では全国的に有名になった「旭川の旭山動物園」があり、円山動物園としては、きっと必ず比較されたりするのでちょっと気の毒だなと思いつつ、とりあえず90分ほどかけて一周しました。

    つまらない感想をひと言述べさせて頂くと、すべての動物の施設の「床」がコンクリートだったこと(猿山でさえも)と、各動物の「檻が狭く」感じたので、動物が可哀想で仕方がありませんでした。動物園だけに子ども連れの家族が多く、少子化だというのにやたらと子どもが多く、様々な動物たちが子どものキャーキャーはしゃぐ声に辟易していたようにも思いました。動物園―なんていう人間のエゴ。解放すべきは施設ではなく、動物そのものではないのだろうか、なんて落語家みたいな落ちでどうでしょう。

    なーんて可哀想とかいいつつも、可愛い羊の姿を見た後に、帰路の途中とってもおいしいジンギスカンを堪能したのでした。