■第1回 大たまねぎ焼き大会を開催
北見といえば、なぜか「焼肉の町」ということになっているのですが、日本一のたまねぎの生産地であり、肉よりたまねぎの方が北見らしいのです。郊外に出れば、そのほとんどはたまねぎ畑で、行けども行けどもたまねぎばっかりなのであります。なんでこんなに作るのかというくらい、たまねぎばっかりなのです。
個人的にはこの「たまねぎばっかり作るのは問題だ」と思っています。将来、きっとバチが当たります。野菜の大量生産は機械化と農薬が欠かせません。経済的な競争力ばかりを問題にしていると、大地からのしっぺ返しで人間はひどい目に遭うことでしょう。
農薬を使わずに済むように観察し、虫を殺さず、コツコツと手間ひまかけていろんな工夫をし、病気で全滅しないように複数の野菜を作り、多くの人が関わりを持って、狭い範囲で流通させる方が良い、ような気がしています。あっ、
重い。この話重い。
そ、そんなことはさておき、せっかく北見はたまねぎがたくさんあるのだから、たくさん食べようという流れなのであります。
いや、・・・すいません、ウソです。
友人が一人、長いこと入院していたのですが、退院することが出来、また、別の友人に子どもが生まれたことで、お祝いに何かやろうということになったのです。
ところが退院した友人が魚介類がダメ、集まる友人の一人が肉が苦手、ということで、
「じゃたまねぎ焼こう」と考えたのでありました。
そうすると不思議ですね、何と、無料で大量のたまねぎが手に入ることになったのです。それは、私の親戚がたまねぎ農家の手伝いをしているからこそ入手出来る、売り物にならない規格外の「ぱねぇ巨大たまねぎ」でした。
最初の写真では分からないかも知れませんが、一個の直径は12cmほどあります。実物を手にすると本当にでかいです。ソフトボールくらいあります。
さて、3月も終わりの31日の日曜日。その日はやってきました。またしても我が家の畑の部分を使ってのイベントです。まだ雪が残り、気温も4度程度で寒すぎず、虫もいない、地面がドロドロになる前のベストな環境となりました。
退院して元気になったその友人は、ちょっと変わっています。音楽が大好きで、いまだにボストンとジャーニーばかり聴いています。そしてギターが大好きで、何度かコンサートもしています。そして店も何もない山奥に104歳のおばあちゃんに怒られながら生活しています。
あだ名が「へーか」といいます。
ビザンチン帝国(東ローマ帝国)の黄金期を創り出した皇帝ユスチニアヌス1世と、顔が瓜二つだったので、皇帝ならぬ陛下とあだ名がついたのです。それは高校の歴史の教科書に出ていました。
その変なおじさんは、会場に来るなりテンションが上がりっ放しでした。、
↓こんな感じ。
全然似てないって?
そうかなぁ、これでどう。
さて、肝心のたまねぎですが、くし形に切ったり、輪切りにしたり、アミの上はたまねぎだらけ。美味しい焼肉のタレで食べ続けました。
たまねぎはすぐに焦げるので、結構焦げを食べます。焦げないうちに食べると生だったり、タイミングが難しいのでした。
氷点下の寒さと違って、4度程度の気温はじわじわと寒さを増してきます。前日から仕込んでいた暖かい濃厚なたまねぎのスープを飲み、これでもかこれでもか、とたまねぎを食すのでした。
そしてまたたまねぎをアミにどっさり乗せると、
「ああ、もう無理」
と焼きそばマイスターが言いました。そして、ついに鉄板が登場。
焼きソバージュを振り乱し(ソバージュじゃねーわ)、じゅーじゅー焼いていると、何とへーかがアイーンを始めました。
そしてまさかの古武道の突きのポーズ。
からのギター弾きポーズ。
どうでもいい感じになってきましたが、本当のことなので仕方ありません。
それはさておき、この「大たまねぎ焼き大会」は、お祝いイベントなのです。ということで、ここで豪華な手作りケーキが登場です。ドクターの妻が作ったというドク妻ケーキ。
へーかも負けていません。
彼もまた左手首に包帯を巻いていました。くじいたんだそうです。
どうでもいいですが、早く治るといいですね。
たまねぎに飽きて、たまご閉じにしてケチャップで食べたりしたくだりは省略します。
最後に、たまねぎの効能について調べてみました。すごいです。
たまねぎの成分のひとつ「ケルセチン」は、万病に効く薬のようなものみたいです。
・花粉症・アレルギーの炎症を緩和(常時食べて体質改善)
・抗酸化作用(活性酸素を防ぐ)
・抗がん作用
・ボケ防止(脳細胞伝達物質を強化)
・肝臓・胃腸などでの脂肪吸収抑制(ダイエット効果)
・血糖値の低下作用
・血栓溶解作用
・調理で加熱すると、血液をさらさらにし、動脈硬化を防ぐ
・加熱調理すると解毒代謝が促進され体内の有害物質を排泄
・玉ねぎの含硫アミノ酸は、コレラ菌を死滅させる力さえ持っている
・硫化アリルがビタミンB1の吸収力を高め、新陳代謝を活発にし疲労回復を促す。
・近年では、ぜん息や花粉症などを抑える薬として使われている
糖尿病、高血圧、癌、脳血栓、心筋梗塞、動脈硬化、胃弱、食欲不振、風邪、扁桃炎、下痢止め、便秘、出血、痛風、筋肉疲労回復、精力減退、精神不安、不眠症、アレルギー体質の改善、神経痛、 虫下し、やけど、虫刺されなどに良い。
読むのも面倒くさいですね。もうほとんど万病薬です。
適量を適切に摂取しましょう。
しじみやレモンみたいに何100個分とか、意味ないと思いますし、適量を適切に。
おしまい。