■ごみ拾い侍
狸小路を歩いていた時、侍の風貌でおかしな動きをしている2名を見かけました。手には火ばさみを持ち、ゴミを発見するとササッと近づき、バシッと火ばさみでゴミを挟み取り、背中に背負っているカゴにポイッと入れていました。動きにはキレがあり、突然近づいてこられたら、ブヒョッと斬りつけられそうな感じでした。
ササッバシッポイッ、を2人が繰り返します。
テレビカメラでもいるのかなと周りを見てもいませんし、何となく絡まれるような気になり、危ない人たちには近づかんどこっ、と遠巻きに眺めつつ過ぎ去りました。
改めて
『今のは何だ』
と思うと気になって気になって、結局戻って、こっちから写真を撮らせてくれと声をかけてしまいました。心良く応じてくれました。
ポーズもお願いすると、キレのある動きでポーズを決め、普段通りにうろつき始めました。2人バラバラの方向に動くので、最初の1~2枚は2人がフレームに収まったのですが、あとは撮りにくいのなんの、ササッと遠ざかる被写体を追いかける状態でした。
道行く人はジロジロ見ていきます。便乗して写真を撮り始める人がいて、ちょっと苦笑。困ったのは侍の一人の近くに黒人の外人さんがフレームに入ってしまい、↓こんな感じでこっちに向かってズンズン近づいてきたのでした。
どんどん近づいてきます。侍には斬られずに済みましたが、今度は言葉も通じないかも知れず、なんだか分からない圧迫感が襲ってきたのでした。
うわーこれは困ったぞ、と思っていたら単に電話中で、別にこっちを見ているわけでもなく、通り過ぎていきました。やれやれ。
どうにか無事に家に帰り、ネットで調べてみると侍の格好をしていた2人は“ゴミ拾い侍”であることが分かりました。何度か地元のテレビでも取り上げられていたようで、一応詳細を記しておきましょう。
彼らは『一世一代時代組』というパフォーマンスグループ。メンバーは21歳、22歳、24歳の男性3人組。歌・踊り・パフォーマンスなどを行っているそうです。
俳優を目指している東京の人たち(東京出身なのかどうかは不明)で、この6月から札幌を拠点に活動。“ゴミ拾い侍”に関しては、7月に開始し、11月になる頃にはカゴに100杯のゴミを拾ったとのことでした。
一種のボランティア活動であり、パフォーマンスと融合させたゴミ拾い侍のアイディアは素晴らしいと思いました。いい俳優さんになれるといいですね。
ゴミ拾い侍は、週に3~4回、大通公園や狸小路に出没中です。
■第57回 愉快な札幌大発見:原価
3Fスナック原価、2Fメモリアル原価、という看板が目に入りました。
愉快かどうかは別として、このネーミング、なんじゃろ、という不思議な感じがしました。
あ、飲食は原価で出すので格安という意味かな。
スナックということは…、接待料だから…、原価って何だろう。給料かっ。高くないのかっ!?
メモリアルの原価って何?
入ってみなければ…。誰かよろしく。