■がっかりを検証する―その2・北大ポプラ並木
前回は日本の三大がっかりのひとつである「札幌の時計台」のがっかり具合を検証しました。
今回は“札幌の三大がっかり”のひとつである【北大ポプラ並木】を検証します。
上の写真は、ポプラ並木を通常の観光客が行かない西側の道路沿いのサクによじ登って撮りました。(まさか牛が居るとは思わなかった…)
このポプラ並木は北大の「札幌キャンパス」と呼ばれる約1.8平方キロメートルの土地の北の方にあります。
話は逸れますが、北大は札幌キャンパスの他、研究林や農場など、なんとなんと東京23区(621平方キロ)よりも広い660平方キロの広大な土地を所有しているそうで、これはもう「国」と言ってもいいくらいですね。(えーっ?)
で、話は戻りまして、写真のほぼ真中の木がそのポプラ並木で、牛さんもいらっしゃるし、まあまあいい景色でありまして、決してがっかりという感じではありません。
では何が人々をがっかりさせてしまうのでしょうか。ポプラ並木に近づいてみます。
何かスカスカでしょぼいのであります。(入口だけはいい感じ)
しかもこのポプラ並木は数10メートルも歩くと行き止まりのロープが貼られていて、通り抜け出来ず、がっかりします。
なぜこんなにスカスカなのかと言えば、さかのぼることわずか3年。私が引越してくる半年前のことです。2004年9月8日に札幌を襲った台風18号の、最大瞬間風速50.2メートルの風によって北大のポプラ並木の約4割がバタバタと倒壊したんだそうです。
異常気象の影響がここにも出ているんですね。
ポプラが植林されたのが1903年。つまり樹齢100年を越えた老木で、しかも高木なので、もともと倒れやすい条件が揃っていたのでした。
残ったポプラも倒木や落木の危険があるために、今では並木道の大部分には入れないというわけなのでした。
危険なら切ればいいと思われるかも知れませんが、市は観光資源なので切らないで欲しいと要望を出したとか、どこかに書かれていました。
再植林については明確な情報は探せませんでした。
そんなわけで、ポプラ並木のイメージだけを持って訪れると、並木はスカスカで、しかも立ち入れない、とてもがっかりなことになってしまうのです。
このポプラ並木の入口すぐの右脇に、細いウッドチップの散策路があり、ところどころに花も咲いて、そこはほんのちょっとだけいいスポットになっています。が、あまりにも短いのでがっかりします。
初夏などはポプラの幹にはきもい毛虫がぎっしりびっくりドッキリうっかりポックリですし、あまり期待するとやっぱりすっかりきっちりたっぷりがっかりすることになります。(この一文いらんかも…)
この北大のポプラ並木は、ここの他にも似たようなところもあり、うっかり別のポプラ並木を見つけると勘違いしてしまうと思われます。敷地が広いので見つけるのも大変です。がっかりする前に、行けなくてがっかりするかも知れません。
しかし、キャンパスの大部分は緑で、とても気持のよいところです。札幌に来たらゆっくり散歩するのもいいかと思います。近くの植物園も北大の所有で、有料(400円)ですが贅沢な時間が過ごせますよ。
■第49回 愉快な札幌大発見:キャデン
家電の店・キャデンです。ギリ?