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    ■植物園と北海道マラソン

    北海道マラソン
    これはこれは千葉真子さん、どちらへ。

    昨日、正式名称“北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園”へ行くことにしました。ウチからそれほど遠くなく、ずっと気になっていたところでした。

    歩いていると、何と、千葉真子さんがマラソンをしているではありませんか。いやー奇遇ですなー。確か去年は中島公園で会いましたね。

    なーんて思いつつ、これは北海道マラソン。全国中継ですがなっ。はいはい、知ってました。引退レースだってことも。はいはい、路上で30分くらい待ってカメラ構えていましたよ。奇遇でも何でもないです。しかしワンチャンスですからね、シャッター切るの。緊張の30分でした。

    で、瞬時に通り過ぎる千葉選手に拍手を送り、最初の目的である植物園へ行きました。しっかし北海道はどの施設の敷地も広いです。東京だって明治神宮や新宿御苑など、結構敷地面積が広いんですが、何が一番違うのかというと、多分、体感的には“人口密度”ではないかと思うのでした。

    植物園の中は、もちろんいろんな植物がもっさりと生えまくっておりますが、芝生の面積も多くて、基本的に芝生は人間のくつろぐスペースであり、寝転ぶところであります。東京で芝生がある場合、高い確率でそこに入ることを躊躇していました。立ち入らないでください、という看板を多く目にしました。いつの間にかその感覚に慣れていたせいもあって、『入っていいんだよね』と思ってしまいます。

    そしてこちらの場合、その芝生は大抵、人間がまばらか誰もいないんです。大通公園はやや例外ですが、それでも芝生で寝転ぶ人の数はそう多くはありません。200万都市『札幌』と言えども、人口密度に関してはスカスカであります。いや、東京が異常なくらい密度が高いのだと思います。札幌に来て最初の頃は、このスッカスカな感じが妙に寂しかったんです。ホントですよ。今も「今日もスカスカだな」なんて思いますが、寂しい感じは薄れてきました。

    植物園は400円の入場料がかかるためか、より人は少なく、芝生は上等で、そして人はその広い芝生に2人とか3人。もしくは誰もいませんでした。400円は安いと感じました。

    ところで、印象に残った植物がありました。エゾトリカブト。これがあっちこっちに咲き乱れております。毒性の強さは某事件でご存知ですね。多分、根も葉も花もとても危険です。

    「北大め、こんなに栽培して何を考えていやがる」

    と思いつつ、無気味なエゾトリカブトの青い花に魅入られ、

    「自分、何を考えていやがる」

    また落語みたいなオチ。

    エゾトリカブトの花
    エゾトリカブトの花

     

    ■その後の猫看護報告

    預かってから3週間経過、劇的な変化がありました。 先週頭に「みゅう」の食が細くなったので、抜糸を兼ねて医者に相談することにし、木曜日に「飼い主」が連れて行って検査しました。
    すると、腸に感染虫と回虫がいることが判明。感染虫は人間にも移ります。きゃーっ!! 2種類の薬で撃退しました。

    目は、腫れの引いた右目の方を抜糸。目を覆っているしゅん幕が生きているため、乾燥は防ぐことができ、うまくいけば失明は免れるということでした。ただ、縫合の際にしゅん幕の上部が切れてしまったようで、下の写真(左)のようにしゅん幕が下にだぶついた形になってしまいました。実に痛々しく、困ったものだと感じました。

    しかしその後、赤い色が抜けてきて、幕がやや広く目を覆うようになってきました。なぜか抜糸していない方の目も似たような色になって、抜糸後2日目にして、何と、動くものを目で追うようになったのです。まったく見えていなかった目がちょっと見えるようになったわけです。

    やった。

    少しでも見えれば、エサやトイレの場所へ移動できるため、会社勤めの人でもどうにか飼うことが可能です。ポイントでかいです。あとは左目の腫れを引かせることができれば、眼球の摘出をしなくて済みそうです。

    今月いっぱい預かる予定ですが、左目の状況次第ではもう少し長くなるかも知れません。

    もうひとつ、あばらのふくらみが少なく胸が平らな感じになっている奇形の問題については、呼吸が正常であるため大きな支障はないとのことで、手術などの必要はなさそうです。
    油断はできませんが、おおむね良い方向に向かっております。ネコ、一生懸命生きてます。

    猫のミュウ
    点眼がイヤでしょうがないようで、がっちり押さえないといけません。
    その際、体を持ち上げるようにする「ネコ懸垂」が見物です。