■ヨモギの収穫 その2
というわけで、ヨモギの葉を再び採取してきたのが5月27日(日)の午前でした。前回はやや長めにカットして、クキと葉を分離しましたが、どうもクキに癌細胞を選択的に死滅させる物質はなさそうだし(いや、それはちゃんと研究施設で調べないとわからないが)、クキは不要であろう。
という思い込みから、クキを分離する手間を省き、さらに成長力・生命力に溢れる先端の超若葉だけを摘むことにしました。だってヨモギは無限にあるんだもん。(なんて贅沢なんだっ)
A5等級のブランド牛の希少部位に匹敵するものであります。知らんけど。
そしてこの希少部位に「癌細胞を選択的に死滅させるアルテミシニン」が詰まっているのかいないのかは知らんけど、イメージ的には詰まっているだろう。詰まっています。キッパリ。知らんよ。
45リットルの袋いっぱいになりました。無理すればそれを100袋でも200袋でも採れるのですが、それだけで過労死してしまうし、後の作業でも過労死してしまうので、「このへんにしといたろ」と、やめてやりました。
さて、まだ葉っぱが元気なうちに作業開始です。最終的に「ヨモギの粉末」にします。それを料理に入れたり、ふりかけにして食べるのが目的になります。癌を予防するというのは副次的なものです。いつの間にかメインテーマのようになってしまっていますが、誤解です。採取したヨモギを長期保存することはできないか、と考えたのが実は最初です。
まさかヨモギの成分が「ほぼ癌細胞だけを死滅させる」なんて、ウソみたいな話があるなんて思ってもいなかったわけで。
さて、ここからは加工の記録です。
問題は、水に漬け込んでアクを抜く作業が物理的に難しい、ということ。でっかいタライがない。置く場所がない。仕方がない。しかしこの若葉は超エリートであり、アクなどあるはずはない。アクはないのでアク抜きなし。
次に「湯通し」作業。
湯通しは「色と香り」を損なわないためらしいです。食すのであれば必要。癌を治すなら不要、といったところでしょうか。いや、知らんですよ。しかし湯通しして「アルテミシニン」が破壊されたら目も当てられん。
湯通ししなくても重曹を入れた水で洗えばほぼ同じ効果であると、闇の大王情報もありましたが、やはり食すわけで、湯通しくらいはすることにしました。沸騰したお湯ではないので、重曹もちょっと混ぜてみる。アルテミシニンは壊れないだろう。
てことで開始です。
まずは、一度水洗い。重曹は、それ単体で癌に効くというお話もあり、決して害のあるものではないはずなので、溜めた水に重曹(食品用の粉)もちょっぴり混ぜる。(サササっ、程度)
ジャブジャブ洗う。次々洗う。すげー冷たい。北海道の水道水は氷のよう。
「冷てぇーっ、冷たいよーっ、耐えられんくらい冷たいーっ」
頑張って全部洗う。
次に熱いお湯を溜めてそこにまたちょっぴりの重曹を入れる。
ジャブジャブとヨモギを突っ込む。
ジャブジャブする。湯がく。
「アッチッチー」マジ熱い。やけどギリギリ。
そして適当に取り出し絞る。
「あつあつあつ、アッチーよっ!!」
湯がく、取り出し絞る。熱い。
「あっちー、あっちー、あちちちち」
お湯が少しぬるくなりかけたら捨てて、熱いお湯を張り重曹をちょっぴり入れる。
湯がく、取り出す。繰り返し全部やる。
今度は冷たい水だけを溜める。
軽くジャブジャブとヨモギを洗い、取り出し、絞る。全部やる。
温熱療法によって手が鍛えられました。(笑)
外に運び、天日に干す。
ところが天気が悪く日が差さないのでした。
しばらくはコンテナに入れて干しましたが、水気も切れず、数時間放置。
やがて晴れ間が出てきましたが、気温が低く、乾かない。
晴れてもすぐ曇る。寒い。私の目もどんよりと曇る。
しかも、晴れたとしても、ここ数年で南と西側に建築されたでかい建物によって日差しを遮られるため、日向部分が時と共に移動し、ずっと監視しなければなりません。
仕方なく、すぐ移動できるようにカゴに収納。
早くカラカラに乾燥しないかな。
カラッカラになったら後日粉にします。
今回は以上です。
ところで、前回もそうでしたが、虫が1匹も付いていないのでした。まだ気温の低い日が多く(突然30度になったりしますが)、虫もまだ活動を控えているようです。
ただ、2〜3匹、ごろっとでかいやつがいました。
蛾の幼虫ですね。人の親指くらいあります。
でも安心してください。でかすぎて間違えて葉と一緒に摘む可能性はありません。
こいつも癌に効くのなら、さて、どうしましょう。
うーん、殺生はやめときます。