■記念切手とコレクター魂
カレーを食べようと外に出た土曜日。天気が良いこともあって、カレーついでに雪まつりの会場へ足を運びました。観光客でいっぱいでした。台湾や韓国からの観光客が意外に多いため、逆に日本人が日本人に見えず、ほとんどが外国人ではないかと思えてしまうのでした。
前を歩いていた小さな女の子が、父親と思われる男性に手を引かれ、大きな声で泣きながら歩いていました。
「うわぁああああん!!!! ◎×★※◎×★※っ!!!!!」
何を叫んでいるのかが聞き取りにくかったので、外国の人かなと思ったら
「おがぁちゃあああんっ。ひーんっ!! うう、おがぁちゃぁあああん!!!」
日本人でした。
子どもの目から涙がしたたり、日向の雪像からは解けた水がポタポタとしたたっていました。(何大喜利みたいなこと書いてるんだか…)
会場には例年、郵便局が出店し、「雪まつり記念切手」を売り出しています。昨年、80円切手が5枚で1セットのものがあったので、1セットは「使う」ために、さらに2セットをまさに記念に買いました。(写真)
ところが今年は1000円前後するセットが3種類という過酷さ。
『買うなら各2セットは必要だな、3種類か…』
『うげげ、6000円じゃーーーんっ!!』
『全部はダメだ。どれかひとつにしよう。んーと…』
『いやーそれはいかん、中途半端だ。安易な妥協だ』
『こういうものは全部揃ってこそ真の価値が…よーし…』
『あ、カネ足りないじゃーんっ!!』
で、結局、今年は買いませんでした。
記念切手と言えば、昨年、封書に使う目的で数種類買いました。ところが記念切手ってぇやつは「使う」段になると、躊躇してしまうんです。
『ああああ、やっぱり使うのはもったいねぇぇぇ』と。
使えないなら集める、となれば、記念切手はとても集め切れないほど頻繁に発行されていて、地域限定の切手もあり、チェックが面倒な上に生活を圧迫するので趣味としては精神衛生上とても悪いです。ましてやコレクター魂というのはやっかいで、切手なら「シート」が完璧な形となるわけで、2シートずつ欲しくなったりします。小さな傷がついたら、一級品が二級品以下に落ちて価値が下がるから神経まですり減らします。
ある私の知り合いが時々手紙をくれるのですが、いつもその封書に貼ってある切手は1970年前後の記念切手ばかりで、その思い切った使いっぷりに驚いています。ほとんどが10円か15円切手。大変貴重な切手に見えます。私なら貼る度にクラクラして倒れてしまいそうです。10円切手なら、1回に8枚貼ることになるので、一度の手紙で8回倒れることになるわけです。
いや、切手に水を付けては倒れ、貼っては倒れるので16回倒れると思われます。(この1文いらんかも)
物理的精神的に疲弊する切手の収集はできそうもありません。
雪まつり記念切手から、思ったこと、でした。
■第15回 愉快な札幌大発見:ちょっと可哀想に見えた
カー用品屋さんのキャラクターが、路肩で雪に浸かっていました。心無しか表情がさえない気がしました。これでも今年の雪は少なく、ビリビリと冷え込む日はほとんどありません。ひょっとすると温暖化で喜んでいる顔なのかも…。そういえば綿に包まれて暖かそうに見えなくもないし、顔色は良い。
ダジャレではないですが、少し気になったので。