■気持ちいい春、気持悪いこと
今年の札幌は異常なほど暖かく、記録尽くめの春となっています。桜の開花も半月も早いし、5月21日から開催される「さっぽろライラックまつり」のライラックがもう咲いちゃってますし、花があちこちで咲き乱れています。
私はタンポポが一番好きな花なんですが、あれはポツンポツンと適度に小さい黄色い花が目に眩しく飛び込むから好きなのに、今年見かけるタンポポの花は巨大なものが多く、いまひとつ美しく感じないのです。
それはともかく、最近日本中で「花を切り落とす」事件が起きています。ここ札幌も例外ではなく、何と、ウチの窓から見えるすぐ近くの公園の花が、盗まれたり切られたりしたようでニュースになっていました。
その後、その公園内に報道関係者らしき人たちが居座っているところを眺めつつ、『あーあ、うかつに花壇に近づけないな』と思ってしまうのでした。
私は普段必ずカメラを持って外出します。それは広告物に使えるかも知れないイメージカットやテクスチャーのストックでもあり、ネットで販売する画像のストックでもあり、いろんな記録のためです。
花はよく撮りますが、その事件のおかげでもの凄く怪しまれそうな感じなんです。というのも、私の場合、花をいろんな角度から撮りたくるので、地面に腹這いになったり、時間をかけてじっくり眺めたりして撮るのです。それはまさに挙動不審。間違えて花を折ってしまった日にゃあ、通報されて逮捕されてしまうかも知れません。
「オマエだったのかー」などと。
花だけじゃありません。シャッターを切りにくい状況はよくあります。
その筆頭が子ども。これはもうとてもレンズを向けることはできません。公園で遊ぶ親子の姿や、子どもたちの遊ぶ姿などはほのぼのとして、思わず「いいイメージカットに使えるっ!!」と、撮りたくなるのですが、本来心配すべき「肖像権」より先に、子どもを狙った変態と思われそうで、ホントにイヤなもんです。
去年か一昨年、大通公園の水場で、子どもたちが素っ裸で遊んでいるところを通過しました。近くに母親もいて子どもたちと一緒に遊んでいました。それは昔だったらすごく健全な風景だったように思います。ただ、もういろんな事件が起きている中で、そんな場面にカメラをぶら下げて歩くのはただただ恐ろしいばかりです。
こう思うことが変態でしょうか。いや、でもね、マジね、脂汗出ますよ。困ったもんですよ。子どもはともかく、花壇をうろうろしても怪しまれる世の中なんて…。
■第74回 愉快な札幌大発見:アイム中央図書館
これはまだ雪のある1月に撮った写真ですが、図書館を探していた時に発見したものです。
「アイム中央図書館」
ふむふむ、私は中央図書館です、という意味じゃな。ここだ。ここが図書館に違いない。
では入ってみよう、と思ったものの、何となく図書館の香りがしません。
普通のマンションっぽくて、何となく入りにくい。ビルの周辺をうろついて、これが全然図書館っぽくないことを確認し、しばらくどうしようか迷っていました。それで、何となく「アイム」ってのが「私は」と素直に考えるものじゃないことに気付きました。
「カーサなんとか」とか「ヒルクライムなんとか」とか、「ドリームシティなんとか」というような、マンションのシリーズ名というか接頭語というか枕詞というか、マンションのアタマにつける名称だったのです。
それでこの近所をまたうろついたら、ちゃんとした図書館がありました。
マジで勘違いしました。