■畑ときのこと魚の記録
約5か月ぶりの研究所通信となりました。この間様々なネタがありましたが、落ち着かず、書かないうちに怠け癖がついてしまいました。浅くお詫び致します。(詫びる理由など無いっ!!)
30年ぶりに過ごしている北見の実家での生活。かつては日照率日本一、と言われるほどの雨が降らない地域でした。太陽光発電研究はその走りでありました。多分。
高校生の私は「電気化するまで車は運転しない」と豪語していたものです。
あれから30年、しつこく降り続く雨に、気候が変わったことを実感しました。
高齢化により町内会はヨレヨレ、両親もガタガタ、家もボロボロ。それでも電気もガスも水道も使えます。
そういえば、劣化したガス管からのガス漏れ事故で同級生が亡くなってしまいましたし、水道は大雨で泥が混ざり、2回も大変なことになっていた北見であります。地方のインフラは疲弊しております。何が起こるか分かりません。
さて、この5か月にはいろんなことがありましたが、当たり障りのない畑のことを中心に写真で綴ってみます。なんせ40種類ほど実験したのですから、記録として書いておきます。
興味のない人にはあんまり面白くないかもしれません。
え、興味があっても?(そりゃ面白いかどうかは文才とかありますから…)
あらかじめお詫び致します。浅めに。
今年はとにかくずっと雨でした。晴れたと思えば37度の高温になったり、荒れた天気でした。その割には良く野菜は頑張ってくれたと思います。
パセリは室内で十分だと思うのですが、どっさり収穫してみたかったので、バカでかプランターを使用。ちゃんとモッサリ育ちましたが、蛾の繭(まゆ)がいくつか出来ていました。見ないでパクッと食べると大変なことに。
パセリはまずまず成功。
ミョウガも大豊作でした。使い切るのが大変で、少し近所にお裾分け。もともと昔から植えっぱなしのもので、特別何も手をかけていません。素晴らしいです。
気体でもないのにアスパラガス。これは今年5株を買って植えました。アスパラの根は深く、30センチくらい掘りました。食べられるようになるには3年かかるそうです。そのかわり毎年食べられるようになるので、1年限りでダメになる最近のF1野菜よりは経済的です。買うと高いですしね。3年後がとても楽しみです。
チンゲンサイは見事な感じに育ちました。「チンゲン丼」を何度食べたことでしょう。ホタテの貝柱などと合わせてトロみをつけて、ウマウマヒヒーンです。
ルッコラも、これまたドッサリと食べ切れないほど出来ました。花も食べました。10月はほぼ毎日ルッコラの大盛りサラダ(粉チーズとオリーブオイル、塩こしょう、レモン汁をかけて食います)という、贅沢を尽くしたのでした。
水で洗っていると、時々アオムシ(モンシロチョウの幼虫)が「こんにちは」と出てきます。さすが無農薬。
来年はさらに増量を狙っています。独特の香りが最高です。
ウリハムシモドキに食われながらも、結構いい感じに育ったホウレンソウ。虫も喜ぶほどのホウレンソウ。買うと高いホウレンソウ。来年はホウレンソウエリアを3か所作り、輪作のようにして毎日ホウレンソウを食べる予定です。お楽しみに。
サラダ菜はまあレタスなんですが、どことなく元気がなかった感じでした。葉っぱは大事なので来年はもっと良くできるように研究したいと思います。
トウキビは通路の端々に8本。それぞれから2本の実(種?)が穫れました。味も文句なし。特に何もしなくてもスクスクと育っていきました。他の作物より成長が目に見えて早かったです。
ただ強風の時に倒れかかったので、必死に盛り土で凌ぎました。
スーパーなどで売っている「ご近所野菜」のトウキビも美味しくて激安なので、あまりお得感はないのですが、とにかく育つのが早くて、頼もしい姿を見る、という意味で来年も作ります。
ズッキーニは失敗しました。左の写真のようにスクスクと育っていましたが、この茎がポッキポキと折れやすく、でかい葉っぱの重みでものすごくバランスが悪い状態になります。普通は支柱を立てるらしく、その「支柱を立てる」という情報を掴んでからもそうしませんでした。
「支柱なんかなくても大丈夫だろう」
と思ったので。
見事にセンターの茎が裂け、ひとつだけつけていた実だけ残して死んでしまいました。
「弱すぎるんじゃいっ、どんだけ過保護にしなきゃならんのじゃいっ!!」
と逆切れする私。
ニラも失敗しました。待てど暮らせど育たず、やっとポヤポヤっと生えてからも弱々しくてダメでした。ところが、隣の土地との境目に「野良ニラ」が生えていて、これがワッサワッサと元気いっぱいなニラなのでした。畑の方は、日当りとか場所に問題があったのかも知れません。来年は野良ニラだけに期待します。
シシトウは成功。元気がいいのがたくさん穫れました。焼いて酒のつまみ。
夕顔には気をつけろっ。油断をすると大変なことになる。
日陰に種を植えたら、芽が出た後、全然育たない。そこで日当りの良い場所に移植をしたのです。
するとニョキニョキと成長し、わずか4日で畑中に広がり、トマトとキュウリに絡み付き、トウガラシやホウレンソウにもチンピラのように絡み、手当り次第に蔓を伸ばして大暴れ状態に。
これはたまらん、ということで仕方なしにバッサバッサとぶった切りまくりました。結局出来た実はひとつだけでしたが、25cmくらいの大きさで、何日も何日もみそ汁の具になったのでありました。
夕顔は畑の暴れん坊将軍です。
実は付けるものの色付かない。いったいいつになったら食っていいのか分からず、緑のままでっかいピーマンのようになって、1~2か月でやっと色がつきました。でも結局、なんか食べる気がしなくて、大部分食べずにそのまま腐ってしまいました。
おまえはもやしかっ。というほど育ちませんでした。土の下で見えないので、掘るタイミングも掴めず、8本ばかりのニンジンは、とうとう最後までまともな大きさになりませんでした。難しい。
こいつには泣かされました。よほど美味しいのか、これには虫が付くのです。ヨトウムシっていうヨトウガの幼虫が。気持ち悪いので写真はありません。
それが一度にどっさり群がるものだからさらに気持ちが悪い。だからといって農薬はイヤなので、ひたすら一匹ずつ箸でつまみ出して、遠くへ捨てていました。
しかし、なかなか減らないのでネットで調べると凄い情報がありました。ヨトウムシを酢に浸けて殺害。そのまま放置するとヨトウムシのエキスが酢に混ざる。それを撒くとヨトウガが近づかなくなるというものでした。
それで、やってみました。
酢の海で溺れるヨトウムシ。「すまねぇなぁ」と思いつつ。
そしてプカプカ浮かんだヨトウムシだらけになった、たっぷりのエキス入りの酢が完成。さて、撒こうかなと思ったその時。
「これはこれでブロッコリーを食べる気がしない」
と、結局やめてしまいました。チャンチャン。
ヨトウムシをこまめに取り除いていたら、いつの間にかいなくなりました。ブロッコリーの葉はボロボロでしたので、死んでしまうかと思っていたら、一応ちゃんと美味しい実(?)が4つほど出来たのでした。凄い生命力。
豆は写真の「金時いんげん」、そして「茶豆」、「えんどう」にトライ。それぞれちょっぴりしか出来ず、なんだかガッカリ。気候のせいだったのでしょうか。
トマトは、知らなかったとは言え、わき芽を摘むなどの作業をしなかったことで、注目の観察対象になりました。
前回も書きましたが、おばちゃんの一言「あのトマトは無理だわ」。
実がたくさん付き過ぎて、栄養が回らない、という理屈のようです。
いやいやいや、うまい具合に1日に5~6個ずつ、順番に赤くなっていき、かなり長い間、トマトを食べ続けることができたのです。ちゃんとした赤いトマト。だからわき芽は神経質に取らなくても大丈夫っ!! なはず。
しかし、そういう常識を逸脱した行為は異端児のように見られかねないので、来年は次のような計画を立てています。
まず、畑のトマトはきちんとわき芽を摘み、余計な枝は払い、キレイに育てる。そして、それとは別に、プレハブ小屋の窓に緑のカーテンを「トマトとキュウリとゴーヤ」で覆い尽くすのです。こちらの方はほぼ手入れをせず、放置します。だって緑のカーテンなんだもん。
果たしてこのわき芽すら取らないトマトは、実が赤くなるでしょうか。今から楽しみです。
これは激辛トウガラシ、苗から植えたもの。それと種から植えたものも、どちらも完璧に育ちました。激辛の方は本当に激辛で、もうやめろっ、というくらいのしつこい辛さでした。
日陰に植えたためか、元気がありませんでした。ひとつだけ15cm程度の小振りの実をつけただけでした。しかしちゃんとカボチャの味がして、美味でした。
これは畑ではありません。山へ行って、父が穫ってきたものです。みそ汁の具になったり、酒のつまみになりました。私も山へ何度か行きましたが、今年は暑さや雨からくる虫害によって、ラクヨウ(ハナイグチ)というおいしいキノコは壊滅状態でした。
キノコは一歩間違えると・・・踏んでしまいます。いや、大変なことになりますから、気をつけなければいけませんね。
キュウリは大大大豊作でした。2株しかないのに、10月になっても食べ切れないほど残ってしまいました。この写真の最後のキュウリは全部酢につけてピクルスにしました。
北海道でも育つんですね。普通のゴーヤと白ゴーヤが出来ました。でも少なかった。肥料が足りなかったのかなと思いました。来年はトマトとキュウリとゴーヤの巨大グリーンカーテンを作ります。
今年は何度か釣りに行きました。これはニジマスですが、他にはアメマス、ウグイ、ヤマベが釣れます。この日見つけた釣り場は入れ食い状態で、釣り堀会場と呼んでいます。
ここには大きな鮭が気持ち悪いほどに群れをなして泳いでいました。川幅は3m程度の沢です。深くても1mはありません。だいたい深さは40cm程度です。ボロボロになった鮭の卵(イクラですよ)を狙って、川魚がいるのです。
だからエサはイクラを付けます。気持ち悪いイモ虫とか付けなくて良いので安心でした。
そんなわけで、食料危機に備える、サバイバルライフ。
冬はワカサギとチカを釣りに網走へ行くのだ。
なんか変な終わり方。あ、ダイコン忘れてた。
ダイコンは早く植えたのに、いつまでたっても大きくならなくて、10月半ばにやっと収穫できました。ちょい日当たりが悪かったか。次はもう少し上手に育てたい。
この他、イチゴとネギとニンニクとナスとキャベツとヒマワリは完全失敗。
ハーブ類が7種類、シュンギクと赤シソ青シソは成功。以上約40種類。
来年は「連作障害」との戦いだっ!!
来年の畑の仕込みはすでに出来ているぜっ!!