■大規模「家庭菜園」 じゃがいも2
私の作った放置じゃがいもはあまりにも適当過ぎましたが、ナオヒロくんのじゃがいも作りは圧巻でした。上の写真から10日ほどで次のようになり、
さらに10日後にはこう・・・
そしてこのわずか2日後…
土寄せが始まりました。この土を削って根元に盛る作業は、想像以上の重労働だったそうで、もう来年はこんなには作らないぞ、と無理矢理種芋を追加され、重労働が倍増した原因である「闇の大王」に怒りをぶつけていました。(笑)
2週間ほどすると花が咲いていましたが、「鹿に花を食われた」と、いまひとつ謎な現象により、鹿除けのナイロンテープを張りました。予算がないのでこれが限界です。
それから約10日後、元気な緑だったのが、やや枯れてきました。
そして間もなく、部分的に枯れてきた株のじゃがいもを掘り始めました。この時に食べたじゃがいもが、何ともコクがあって、べらぼうに美味かったのです。「闇の大王」も知り合いの農家さんのものより断然うまかった、と絶賛していました。
地面はカッチカチに固まっています。固いのです。雨が降るとドロドロになるため、その時期にじゃがいもが太り、晴れると万力で締め付けたようになる。これが味を出しているのかも知れない、と我々は雑談しました。
前号で書いたように、じゃがいもを掘る時はピーカンがベスト。
写真の奥の方の左側と手前を残し、収穫されていました。私は土日か早朝しか動けないため、手伝っていません。そして8月20日の日曜日に晴れて、手伝うことが出来ました。土が固くてかなり力が必要でした。
最後のウネに取りかかるナオヒロくん。やはり地面がカッチカチで、掘るのは大変です。この日は「闇の大王」も来ていて、地面が固くて厳しいと嘆いていました。
収穫したじゃがいもはコンテナに詰め、一輪車で50メートル先のハウスの近くまで運びます。
かなり重い。しかし予想したよりは少ない感じがしました。
ピニールハウスの前の広い地面に、枯れ草を敷いて、そこにじゃがいもをぶちまけて、大きさ別に選り分けていきました。
大きなものは割合少なく、5~7cmくらいの大きさが大半でした。中学生と呼ぶことにしました。小学生も結構あり、やはりここの土が締め付けて大きくなりにくいのだろうと思いました。売り物としては厳しい感じでした。味は良いです。
3~4時間ほど天日に干して、家に持ち帰り、お裾分けに奔走しました。
全体を見た時、思ったよりは少なく、もし利益を得たいのであれば、やっぱり機械化・大規模化しないとダメなんだろうかと感じました。
じゃがいもって機械化すると、「種まき機、土寄せ機、虫除け(農薬)、雑草対策(農薬)、芋掘り機、運搬車、格納庫」と、ハンパなくお金がかかるんです。しかも気候に左右されるわけで、農家のリスクが大き過ぎるんですよね。
作る作物によってはまた別の機械が必要ですし。
なんとなく、効率だけ考えた単一栽培にこそ落とし穴があるのではないかなぁ。
それはともかく、何もしない農法を確立しなければなりません。(無理無理)
それにしても、この過酷な一連の作業をやり通したナオヒロくんに喝采を送りたいと思います。パチパチパチ。
終わり。(えっ、それだけ?)
来年、どうするのかなぁ。どうしようかなぁ。