■歯間ブラシ
今年の初夏、鮭トバイチローという鮭トバを食べていた時、少し力が入り、差し歯の前歯が少しずれた感じがしました。痛くもないし、グラグラしてもいなくて、緊急性はないものの、どうも気持が悪い日々が続いていました。
歯医者に行かねばと思いつつも、引越してから初の歯医者ということで、どこがいいのか分かりません。
ある日、某飲み屋(またかっ)、のマスターに聞いてみると、すごくいい歯医者があるよと、紹介してもらいました。もし飲食店のマスターが悪い歯医者を紹介すれば、客の歯がズタボロになり、客を減らすことになります。だから少なくともひどいお医者さんは紹介などしないだろうと判断し、結局そこへ行くことにしました。
入口は小さく感じ、入るといきなり階段です。
「ここから入っていいのかな、違ってたらどうしよう、ていうか不法侵入?」
と思うような感じなのに、中へ入るとオフィスチックな綺麗な受付。
運動不足のため階段で少しゼイゼイ言いながら受付をし、待合室で待ちます。
この待合室がまたきれいで明るくて、オーディオ機器があり、音楽が流れていて、そして暖炉っぽい感じにストーブがあって、ふかふかのソファーに偉そうに座ることができます。歯医者とは思えないような快適空間。
北海道特有の「入口と中の印象が違う」に該当っ。
そして歯医者さんは、これがまた気さくで爽やかでダンデーっ!! まずはこれまでの私の歯の治療の経緯をしっかり聞き取り調査です。
だんだん人生相談風になったのは仕方のない事でした。何と言っても、私が最後に歯医者ヘ行ったのは、2005年初頭まだ東京にいた頃で、治療費が足りずに途中で断念し、それがまた生活破綻の引き金となり、引越すひとつの理由にもなったという、まったくもって話として一筋縄ではいかない経緯があったからなのです。(そーなんですよ)
ま、それはともかく、鮭トバイチローによってずれた前歯をどうするかというよりは、全体によろしくない状態で、まずは歯茎をしっかりさせるために、日々の歯磨きについてアドバイスを受けることになってしまいました。
我ながら歯磨きはいい加減で、ちゃんと磨けてないのです。でもそれは分かっていたことで、分かっていても何だかもう面倒でしっかり磨く前に終わりにしてしまうわけです。最近では手軽なマウスウォッシュでブクブクやって終わりとか、酒を飲んでだるい時はそのまま寝てしまうことも多々あり、ドリフターズに注意されそうな生活なのです。
そこで勧められたのが「歯間ブラシ」でした。
ところで唐突ですが、例えば、歩いていて一度石を蹴ると、それをまた蹴りたくなり、蹴ることができないところへ飛んで行くまで蹴り続けたくなることってありますよね。一旦始めるとやめられなくなること、ありますよね。
いかにも前振りっぽい前振りですが、また歯の話に戻ります。
その「歯間ブラシ」。これは私にとっては少しばかり革命的な道具となったのです。いつものようにいい加減に適当に歯磨きをしてから、歯間ブラシを一か所、キュッキュッとこすると、あら不思議、隣の歯間をキュッキュッとやりたくなります。あまり時間もかかりませんから、すぐ隣の歯間をキュッキュッとやります。
隣が済むとまた隣をキュッキュッとやりたくなります。隣が済むとまた隣をキュッキュッとやりたくなります。隣が済むとまた隣をキュッキュッとやり…、ん、これは、まるで石を蹴っている時のような、一度蹴ったらまた蹴らなければ気が済まない時のような気分。
一度歯間ブラシを使うと、面倒だという感覚がなくなり、もう歯の間はないのかという感じで、下手をすると二巡目三巡目に取りかかったりするわけです。
歯間ブラシの効果は、思いのほか高いことに感動しております。
肝心の前歯も治療が進み、以前より口の中の心配をしなくて良くなっています。これでまた安心して飲み屋へ行けるってもんです。
■札幌・中島公園の紅葉
近所の中島公園へ行きました。紅葉はもうピークは過ぎてしまっていましたが、どうにかまだ残っているところを撮ってきました。失敗が多くて10枚だけです。気持よかったですよ。(クリックで別窓で拡大されます)