■三角山
札幌の西区に、標高311メートルのおむすびのような綺麗な三角形の山があり、子どもやお年寄りにも楽しめる登山コースがあります。
それはもうほとんど散歩気分で、買い物帰りにネギを抱えた主婦がつっかけで気分転換に登れてしまうような山であります。(いや、もうちょっと険しいかな)
どうです、これ。
つまり、4~5年前には、犬連れて登ってる人がそれなりにいたってことであります。
そんな軟弱なコースなのに、となりの大倉山(スキーのジャンプ台のある山です)から、その登りの大半を片道のリフト代250円を払って登り(高所恐怖症なのでそれなりに怖い)、となりの三角山までほぼ尾根伝いに歩くという、根性のカケラもないようなことをやってしまいました。
それでもそれなりのアップダウンがあります。一応、草木でいっぱいの森でありまして、歩いているとクマちゃんが出てきそうな気分になってくるのでした。
時々すれ違う人のほとんどは確かに私よりもずっと高齢の方ばかりで、まあ300メートルですからお手軽な登山道であるのですが、決して軽装ではなく、ちゃんと腰にはクマ除けの鈴をつけていたりしました。
そういえば昔、山を歩く時には鈴など音の出るものをつけて歩けと習いました。学校でも家でも教わったと思います。
とにかくクマちゃんと出会い頭にバッタリ、というパターンが最も危険なわけで、事前に音を出すことで、クマちゃんが恐い人間から遠ざかるというわけです。
で 、みんな鈴つけて歩いてるってことはクマ出るんかな、と思うわけです。
だからと言って、鈴がないからと言って、「♪おかーをこーえーゆこうよー」と歌う人が1名いると、それはもう選曲から何から恥ずかしいからやめて欲しいと思うわけです。
20分くらいで頂上に着き、まあまあ素晴らしい眺めの中でおにぎりを食べ、来た反対側へ下っていきました。
山歩きは登りより下りの方が足に負担がかかります。なんと、右足にヒザの持病の痛みが出てきました。下りになってからはなぜかすれ違う人がいません。草ボウボウの中を歩き、道が本当に道なのか怪しくなって来て、ものすごく不安になってきました。
道に迷ったかも。クマちゃんが出るかも。足が動かなくなるかも。
たかだか300メートルのちっさい山で、こんなに不安になるとは思っていませんでした。無事下に着いた時にはヒザはガクガク。翌日には左ヒザまで痛みだし、4~5日ダメージを引きずりました。
運動不足は深刻かもしれません。ヒザに負担のない、溺死しないスポーツってないですかねぇ。
■第86回 愉快な札幌大発見:ずぼら・てまひま
今回は合わせ技です。
「ずぼら」という店がありました。その斜め向かいには「てまひま」という真逆の意味の店がありました。どっちが繁盛するんでしょうか。