■ワラビ大紀行 その1
ここのところ畑とか、スギナとか、チューリップとか、タケノコとか、ダニとか、ダンゴムシとか、キツネとか、シカとか、クマとか、もうそんな話ばっかりになってきましたが、他に話題もないので我慢してください。(笑)
ワラビを採ってきました。
ここ湧別町、サロマ湖の隣のオホーツク海沿いに、竪穴住居跡の遺跡(北見から車で70~80kmの場所)があります。遺跡ということで開発も出来ず、観光にしては寂しく、ほとんど放ったらかしにされているように見えます。
で、ここだけの話、どうせこのホームページは閑古鳥鳴いてますし、ここで取り上げても大して影響はないだろうということで、書いちゃいます。
あちこち、くぼんでいるところが竪穴住居跡です。遺跡ですよ。縄文時代の。オホーツク文化も眠る重要文化財なため、穴を埋めたり掘ったりしてはいけないし、何か出土したものを持って帰ってはいけないのです。
とにかく手つかずなので草ぼうぼうですが、歩けます。え、入っていいのかって? 車で中には普通に入れるし、降りて歩けます。そもそも看板は見ての通り敷地内です。歩いてもいーんです。
で、ここは約14haの指定遺跡(竪穴515個)なのですが、遺跡自体はもっといろんなものが100km以上、知床の海岸沿いまでずっとあるんだそうで、遺跡の分布はおそるべき広さです。これはごく一部なのです。
ホントにもう広くて気持ちいいです。地平線の真ん中から右側の少し谷になったところに人がいますね、ほとんど見えませんけど。ワラビを探してて気づいたら“ツレ”が豆粒みたいになっていたのでした。
この日は6月5日、残念ながらまだワラビは出ていませんでした。それから2週間…
6月19日にはこのようにワラビが一面に生えていました。このどこまでも続く野原中に、ワラビが生えているんですよっ!! うぉーーきゃほっほっほーーーいっ!! ってなりますよっ!! テンション上がりまくりです。秘密の楽園っすよ。
あー、教えたくねぇ~!!(笑)
タケノコ採りは迷子になる可能性がありますが、ここのワラビは高齢のおばあちゃんでも大丈夫。テンション上がってポックリ逝くかもしれませんが。
虫も少なくて快適です。ただ旬は一瞬。タイミングが合わないと、食べごろを逃してしまいます。
そしてこの日は、タケノコ採りの帰りに立ち寄ったので、こんな写真が撮れました。右側の緑の山がワラビです。家族になって間もない「ちゃめ君」はあきれています。
でもワラビはほんの一角で採っただけです。気が遠くなるほど生えているのでした。
食べ切れないので近所に配りました。イナカのご近所付き合いは大事です。
■ワラビ大紀行 その2
6月12日、置戸(おけと)という地へ行きました。私が生まれた時に住んでいた所です。置戸と言っても広いのです。山が深いですし。
その深い山へワラビを採りに行きました。勝山というところの先の山奥。
「もう帰ろうよ」というような場所です。クマも多いし。
右側が道路のようになっていますが、ここにはかつて鉄道が敷かれていたのです。その両脇にコゴミやワラビが生えています。
何か怖くないですか、こんな場所。実際、怖いです。こんなところに高齢者が山菜を求めて採りに来るわけです。すごいですね。魚もたくさんいるので釣り客も多いのです。
移動中、道路にカラスアゲハが固まっていたので、車を止めて写真を撮りました。人のいるところではあまり見かけなくなりましたね。
さらに山奥へ行くと、コゴミがこんなにすごい状況に。もう食べられませんが、食べごろを狙って来れば、絶対に食い切れないくらいのコゴミが採れます。天ぷらにしたり、茹でるだけでも美味しいコゴミ、毎年5月中旬、みなさんもいかがですか。ヤマベ(6月いっぱいは禁漁)やニジマスもいますよ。
誰だ今「イヤだ」って言ったの。