■トコタンでチカ釣り
またしても釣りの話です。もはや人間が出て来ない通信と化していますが、いえいえ、ちゃんと人間も出てきます。ほい。
人間が写っている、というだけですけどね。
さて、世間はクリスマスで浮かれている中、またまたサロマ湖の「富武士」(トップシ)へ、チカを釣りに出かけたのでした。
飽くまで自給自足の訓練であります。(キリッ)
1時間ほどで現地(前回と同じ場所)に到着。釣り客はゼロ。
船は陸に上げられて、やけにカッコいい風景なのでした。
とにかく寒いので釣り糸を垂らして車の中で様子を見ていました。
竿はピクリともしないため、30分であきらめて、8kmほど西にある「バロ」へ行くことにしました。「バロ」は「芭露」と書きます。
「なんだバーロー」とかいう駄洒落を吐く人間は多かろうと思います。
トップシを出て3~4kmのところで、1台の車がハザードを点滅させて止まっていました。私はスピードを落とし、「何だろう」と思いながらノロノロと追い抜いていきました。道路脇に橋の名前の書かれた標識がありました。
その先にあるその橋を渡りながら、「おおっ」と叫んでしまうのでした。
必殺、同じ写真の使い回し。
しかし見て下さいよ。川が凍って、その上に人が乗って、穴をあけて釣りをしているのですが、川の両端がシャーベット状なのです。
とりあえず、みなさん釣れているご様子なので、行ってみることにしました。すぐ近くに駐車場のようになっている広い空き地があり、車が20台ほど駐車していました。佐呂間町の簡易トイレが設置されていましたので、「ここで釣っていいの?」などという心配もなく、安心して釣りが出来る雰囲気でした。
川へ行くと、川辺に氷の厚くなっている部分が1か所だけあって、氷の島に渡れるようになっていました。
釣り人の足元を見ると・・・
都合の良いことに、前に釣って帰った人が開けた穴があった(上の写真の右側)ため、そこで釣りを始めました。
え、寒くないかって?
さみーよ。
寒いですよ。でもこの日はそれでも氷点下1~2度程度で、とても暖かい絶好の釣り日和なのでした。先週は氷点下17度近い寒さでしたから、それに比べると川辺のシャーベットにイチゴシロップをかけて食べたいくらいの暖かさです。
でも寒いもんは寒いです。なんせ大して動きませんから。
釣り糸には7つの疑似餌風味の針が付いていて、エサなしでバンバン釣れました。
でも釣れない時間が長くなった時に、「気持ち悪い赤い虫」を針に付けてみたところ、またバンバン釣れるのでした。「釣れる楽しさ」が「気持ち悪さ」を上回るのですね。
時々は、糸を垂れて1~2秒で食いつくのですよ。
釣りは1時間ほどでやめました。食べ切れずに余って捨てるのは罪深い。あまり過剰に獲るのはいかがなものかと。(必殺、前回の文章の使い回し)
いや、まだまだ釣れそうだったんすよ。
他のみなさんは多分、数百匹釣ってます。
午後の1時半頃、帰り際に、しゃべりながら川辺を渡りました。
「しかしまー、よくこの氷解けずに渡れるもんだね。川だって氷が抜けたらどうするんだろうね。ほらもう解けてるよね。ほんと、あっ!! ああっ!!」
矢印のところで、氷が抜けて右足水没。
ジャボーン、と右足がずっぽり川に入り、ゴム長靴の中に超キン冷えの水がなだれ込んできました。どうにかすぐ引き抜いて渡りましたが、氷の島に残っていた人たちの、「可哀想に」的な、冷たい視線を感じるのでした。
いや、ひょっとして、帰り道が危険になったわけだから、
「帰り道を壊すな、バーロー」
などと怒っていたかも知れません。芭露じゃないけどここは。
釣れた50匹は、12匹をご近所にお裾分け。2匹は猫にお裾分け、8匹はムニエルにして、28匹を天ぷらにして、天ぷらの10匹を南蛮漬けにしたのでした。2日で食い切りましたとさ。
しっかし釣りたては新鮮で美味かったです。
■チビ死す、猫近況
猫のチビが12月20日に死んでしまいました。当日病院へ連れて行き、もう手遅れと言われつつ、何とか治療したもののダメでした。
人間換算で93歳。合掌。
猫たちの近況です。