■第1回・収穫祭2012
随分前に、友人から「収穫祭」をウチの庭の畑でやれ、という指令がありました。
しかし、収穫時期の8月・9月は蚊が多いことから、10月にやることにしたのでした。
そのかわり寒いのであります。
蚊に食われるのをとるか、寒さをとるかの2択で、寒さをとったのです。
10月21日、日曜日、12時30分より開催。
「収穫祭」と言っても、すでに収穫した野菜は食べ切っており、まだかろうじて残っているのは、何とも愉快なラインナップなのでした。
・ミニカボチャ1個
・生育不良のニンジン数個
・とうがらし数本
・ししとう5~6本
・驚くほど小さなゴーヤ数個
・ズッキーニが2本
ズッキーニを除けば、両手に乗っかるほどの野菜しかありません。でもまあ、蚊がいない方が大事なわけで、「購入した野菜を持ち寄って、収穫した体(てい)」で、収穫祭は実現したのでした。
しかも炭火でのバーベキューということで、肉やホルモン、焼きそば、フランクなど、野菜より遥かに多い肉の収穫祭になったのです。
ブタを収穫した覚えはないのですが。
さて、久々に、この研究所通信に「人間が登場」します。
高校時代のクラスメイト2人、彼らは立派に偏狭な北の大地に根付いております。北見では知る人ぞ知る存在となっている、アクターにドクター。
そして「こだわりの焼きそば職人」も参加しました。それは同級生の女性なのですが、他のクラスだったためにまったく記憶に残っていないのでありました。
アクター、ドクター、マイスターそろい踏み。
アクターは辛いとうがらしを「辛くない顔」で名演技。
ドクターは帰りに自転車でこけてドクターが必要になりました。
焼きそばマイスターには、焼きソバージュを振り乱して焼いていただきました。
(ソバージュじゃねーわ)
いつもより少しだけ高級な焼酎と、安いけど美味しいワインを持ち寄り、ついつい話に夢中になり、ハラを抱えて笑い、カラスがギャーギャー鳴き、静まり返った住宅街に活気が溢れたのでありました。(近所迷惑という気が…)
12時半にスタートしたこの祭りは、3時を過ぎる頃に寒さが襲ってきました。それでも1時間ばかり寒さに耐えながら、飲み食いしたのです。
「来年もやろうぜ」
「やっぱ寒いからもうすこし早い時期に」
「でも蚊が…」
「寒いよりは良いんじゃないか」
「しかし蚊が…」
「さみーよ」
まあ考えてみれば、蚊より寒さをとったのに、いざ寒さに襲われると、蚊の方がマシ、と言う具合になるのですね。人間って…。
収穫祭と言うよりは、これは肉祭りであり、それより何より「楽しく酒が飲みたい」ための口実になっていたのでありました。
さて来年はどんな肉祭りになりますやら。