■年始にワカサギを釣る
年末にワカサギ3匹を川の字にして気持ちも暮れている中、新年5日の北海道新聞の夕刊に
「氷上わくわく ワカサギ次々」
と、語呂の良い見出しが目に止まりました。
「網走湖のワカサギ釣りが解禁になって、ドーパミンが出まくっている釣り客の写真付きの記事」でした。
この様子はテレビのローカルニュースでも流れました。
有料もやむなし、暮れっぱなしの心を解放するためにも、6日・日曜日の朝に45km先の現地へと向かったのです。
新聞テレビの効果は絶大で、駐車場の車のナンバーのほとんどは地元「北見」ではない地名ばかりでした。札幌、室蘭、旭川、帯広、釧路。みなさん遠くから来ていらっしゃる。
その日は新聞記事の写真とは違い、曇り時々雪&強風&低温という気候になりました。心はますます暮れていきます。
湖面の氷上はテントでいっぱいで、多くの人はテントの中でぬくぬくと釣りを楽しんでいるようでした。(外から見えないけど楽しそうなオーラが出ています)
貸しテントはあるのかも知れませんが、遊漁料でアップアップの我々は、寒いのを見越してカセットコンロストーブを持っていったのです。ところが、それは風に弱く使い物になりませんでした。
ワカサギ用の糸には7つほどの針が付いています。それが、いきなり私の手袋に引っ掛かりました。
「おー、手袋が釣れたっ」
定番のクソつまらないギャグを飛ばしたものの、針が取れず、延々と時間が過ぎていきました。しかも寒い。暮れなずむ心。
そんな中、カミさんが最初に2匹をヒット!!
私も釣れた手袋がやっと外れて、ちゃんと手に装着。釣り糸を垂れて、いよいよドーパミン炸裂か。
「あ、釣れたっ、やったー!!」
おっと、手袋は外さないとまた手袋が釣れてしまう。手袋を外し、ワカサギを針から外します。手袋を外したままだと凍傷になってしまうので手袋を装着。
「あ、釣れた」
手袋を外しワカサギを外します。手袋装着。
「あ、釣れた」
手袋を外しワカサギを外します。手袋装着。
「あー、めんどくさいっ!!」
めんどくさいのよ。どうしたもんかな。うーん。どうにもならない。
「あ、釣れた」
手袋を外しワカサギを外します。手袋装着。
「あ、釣れた」
手袋を外しワカサギを外します。手袋装着。
「あー、めんどくさいったらっ!! もう!!」
というわけで、針が引っ掛からず暖かい手袋を開発すれば儲かるかも知れませんね。
体感的には氷点下10度前後ではなかったかと思います。テントなしの他の釣り客も寒さに耐えていました。
さて、釣果はというと、45匹。
遊漁料にガソリン代、撒き餌に釣り糸、椅子のレンタルなどなど、1匹100円ほどの超高級ワカサギとなったのでした。
帰宅するとまたまたやってきた野良猫クロちゃんに3匹、我が家の茶~ぶーに4匹プレゼントして、あとは唐揚げにして食べました。
唐揚げの方法は、美幌の釣り具屋に寄った時に、ワカサギコーナーに書かれていたレシピを参考にしました。それはワカサギを塩水で洗って、塩こしょうして、小麦粉と片栗粉1:1で混ぜて170度で揚げる、です。
十分に腹一杯になりました。たくさん釣るのも良いのですが、このくらいが適量かなと、結果的に思います。ワカサギくんに感謝。