v243 運動会「からの」ギンナン

■運動会「からの」ギンナン

運動会
町内会の運動会(9/8)

9月8日、日曜日、町内会の運動会がありました。
雨の日が続く中、この日はその午前中うまいこと晴れてくれました。

運動会
開会の挨拶があり、ラジオ体操をします。

この運動会は40回を迎えていますが、高齢化と少子化で年々参加者が減っているそうで、私が来てからの4年間でもそれはよく分かります。
私は若い人の部類に入ります。走れますから。見ての通り平均的に60歳~70歳というところです。

以前はもっと人が集まり、ちゃんとした徒競走もあったそうです。今は、無理をさせると死んでしまう恐れもあり、本気で走らせる競技はありません。
10人程度のチームを4つ作り、8人ほどが、チームリレーで、一応順位を争い、全員が賞品をもらう形になっています。賞品は、1等と4等の差はほとんどなく、小麦粉かパン粉か天ぷら粉か、程度の差です。
スポンジかジップロックか、お風呂の洗剤か台所洗剤か、という差です。

しかしまあなごやかで、悪くはありません。

子どもは極端に少なくて、4チームに3人でした。一人足りなくて困っていたら、7歳くらいの女の子が遠くで一人遊んでいて、連れてきて参加させてました。
少子高齢化をリアル体験、といったところです。

運動会
ザルにボールを乗せて落とさないように走る
運動会
ボールをほうきで転がし、折り返して次の人にタッチ
運動会
黄色のベストはアンカー

適度に運動する良い機会ということもあって、みなさん十分に楽しんでいるように見えました。8種類ほどの競技が午前中で終わり、ブロックごとに分かれて、昼食を食べて解散となります。
恒例の「ブタ汁」(北海道ではトン汁とは言いません)、飲み物とオードブルをつまんで、世間話をします。近所のどこかのお父さんが話しかけてきます。

運動会
やはりブタ汁は美味いです。

「アレだね、あそこの木ね、ギンナンがいっぱいなってるからさ」
「え、どれですか」
「ほら、あの、あれ」

運動会
矢印の木がイチョウの木のメス。メスは1本だけ。

「えー、ギンナンですか」
「いっぱいなってるから、棒持ってきて落として持っていきな」
「棒で?」

棒で落としてもっていくのって、ここ公園だし、いいのかなと思うのでした。

「でも、自然に落ちるのを待った方が・・・」
「持っていってさ、土に埋めるのさ」(聞いてないし)
「えっ土に埋める?」
「そしたら自然とまわりの臭いヤツが取れて、美味くなるから」

へー、そうなのか、と思いつつ、木を見に行くと。

運動会
めちゃくちゃなってる。すごいなってる。

何コレ、すげくない? こんなになってるの初めて見た。
驚きつつ、しかし棒で取るのはやはり罪悪感があり、それはしませんでしたが、この日から時々この公園に歩いて見に行って、落ちているギンナンを拾い、我が家の庭の土に埋めています。

そのままにしておいたら、将来イチョウの木の芽が出てくるかも知れません。ちょっと楽しみが増えそう。

でもオスの木なら実が付かずつまらないなぁ、
でもメスの木でも実をつける頃に、自分死んでるよなぁ。
ダメじゃん。


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