■運動会「からの」ギンナン
9月8日、日曜日、町内会の運動会がありました。
雨の日が続く中、この日はその午前中うまいこと晴れてくれました。
この運動会は40回を迎えていますが、高齢化と少子化で年々参加者が減っているそうで、私が来てからの4年間でもそれはよく分かります。
私は若い人の部類に入ります。走れますから。見ての通り平均的に60歳~70歳というところです。
以前はもっと人が集まり、ちゃんとした徒競走もあったそうです。今は、無理をさせると死んでしまう恐れもあり、本気で走らせる競技はありません。
10人程度のチームを4つ作り、8人ほどが、チームリレーで、一応順位を争い、全員が賞品をもらう形になっています。賞品は、1等と4等の差はほとんどなく、小麦粉かパン粉か天ぷら粉か、程度の差です。
スポンジかジップロックか、お風呂の洗剤か台所洗剤か、という差です。
しかしまあなごやかで、悪くはありません。
子どもは極端に少なくて、4チームに3人でした。一人足りなくて困っていたら、7歳くらいの女の子が遠くで一人遊んでいて、連れてきて参加させてました。
少子高齢化をリアル体験、といったところです。
適度に運動する良い機会ということもあって、みなさん十分に楽しんでいるように見えました。8種類ほどの競技が午前中で終わり、ブロックごとに分かれて、昼食を食べて解散となります。
恒例の「ブタ汁」(北海道ではトン汁とは言いません)、飲み物とオードブルをつまんで、世間話をします。近所のどこかのお父さんが話しかけてきます。
「アレだね、あそこの木ね、ギンナンがいっぱいなってるからさ」
「え、どれですか」
「ほら、あの、あれ」
「えー、ギンナンですか」
「いっぱいなってるから、棒持ってきて落として持っていきな」
「棒で?」
棒で落としてもっていくのって、ここ公園だし、いいのかなと思うのでした。
「でも、自然に落ちるのを待った方が・・・」
「持っていってさ、土に埋めるのさ」(聞いてないし)
「えっ土に埋める?」
「そしたら自然とまわりの臭いヤツが取れて、美味くなるから」
へー、そうなのか、と思いつつ、木を見に行くと。
何コレ、すげくない? こんなになってるの初めて見た。
驚きつつ、しかし棒で取るのはやはり罪悪感があり、それはしませんでしたが、この日から時々この公園に歩いて見に行って、落ちているギンナンを拾い、我が家の庭の土に埋めています。
そのままにしておいたら、将来イチョウの木の芽が出てくるかも知れません。ちょっと楽しみが増えそう。
でもオスの木なら実が付かずつまらないなぁ、
でもメスの木でも実をつける頃に、自分死んでるよなぁ。
ダメじゃん。