■夏はビールで暖まる
私の場合、平日の昼間はずっと室内にいるため、直射日光を浴びることはほとんどなく、窓から吹き込んでくる涼しい風に吹かれているばかりです。あまりの心地よさに睡魔に襲われ、床で眠っていたりする今日この頃で。
床に寝てしまう現象を「床睡(ゆかすい)」と名付けてみました。床睡のあとは首や背中が痛い「床睡痛(ゆかすいつう)」になります。ふふふ。
さて、仕事のない夜は時々外へ出てみます。外に出ると「ビール冷えてます」ののぼりや貼り紙が目に付きます。真夏なんだなあ、とは思うものの、夕方からは涼しいを越えて肌寒いくらいになっています。7月末だというのに…。
ところで、札幌には都心部に大通公園という、幅65メートル、長さ1.5キロの巨大な公園があります。ここはいろいろなイベントに活用されます。少なくともこちらに引っ越してきて4か月の間に、いくつものイベントがあり、その都度楽しんできました。
「ライラック祭り」「よさこいソーラン祭り」「花フェスタ2005札幌」「札幌夏祭り」…。規模もかなり大きいものです。今回は始まったばかりの「札幌夏祭り」(8月10日までやっています)について書きます。
祭りの本番はやっぱり夜。
そのメインはサッポロ、キリン、アサヒ、サントリーの4大ビールメーカー、それと世界のビールという5つのブロックで、大通公園をめいっぱい使ったビアガーデンです。国内では多分最大でしょう。北海道はでっかいどう。(オヤジくさ)
それぞれの会場では、歌や踊りやクイズなどで盛り上がります。
夏祭り初日(7/21)、私はサッポロビールのブロックへ行きました。人だらけです。そこでは設営されたステージで多分地元のロックバンドが、ギラギラの衣装で主にビートルズのナンバーを演奏していました。
演奏が終わるとすぐに次のイベントが始まります。「ファイターズクイズ」でした。
本当にこのファイターズへの力の入れようはすさまじいものがあります。
“北海道日本ハムファイターズ”の株主は現在、札幌ドーム、北海道新聞、サッポロビール、JR北海道、北洋銀行、北海道銀行、北ガス、北海道電力、札幌商工会議所、ホクレンなどとなっていて、これらの企業が総動員でファイターズを応援するのです。
このサッポロビールのブロックでは、同じファイターズへの出資者である北海道放送(HBC)が会場中心のやぐらに陣取り、場を盛り上げていました。
クイズの正解者には「発泡酒6本と試合のペアチケット」という豪華な景品(冷え切った北海道経済の中では豪華なんです)があるため、みな血眼になって獲得しようと(んなこたーない)盛り上がるのです。
HBCの司会者が、やぐらの上からビールのお運びをしている女の子を無作為に選び、その子が運んだ先のお客さんが解答権を得られる、というルールなので、なるほど、カネ使わないと答えられません…。経済効果抜群です。
クイズの問題はというと、さぞ簡単なものだろうと思っていたら、「ファイターズが今年最初に勝利した対戦球団はどこ?」というものと、「今年は最高何連勝したか」などという、本当にちゃんと見てないとわからない問題が出され、思わず『わかんねーよ』とつぶやいてしまいました。ところが解答者は、3択ながら2人続いて見事に正解しておりました。すごい。(多分カンでしょう)
こうして市民は、すでに肌寒くなった夜に祭りのイベントで盛り上がり、体を暖めるのでした。ホントに暑くないです。