■北海道弁シリーズ その1
北海道人というのは、自分の話している言葉は「ほとんどが標準語」であると思っています。さすがに「しばれる」とか「めんこい」は北海道弁のような気がするのですが、そういうの以外、私が24年前東京へ出た時、自分が話す言葉は間違いなく標準語だと思っていました。
それは間違いであった、と分かったのは北海道を離れて数年たってからです。訛りもないと思っていましたが、やはり独特のイントネーションがあったようです。
最もショックを受けたのは「BAKURU」という言葉が通じなかったことでした。
「これとバクッテくれない?」
この返事が
「おまえ何言ってんの」
でした。
「何言ってんの」って言ってることが、何言ってんのって感じだったので、
『えっっ、この人こんな言葉も知らないんだ…』としか思えませんでした。
「何? パクル? バクル? バクルって何だよ?」
「えっ本気で言ってんの。標準語なのに」みたいなことを言ったと思います。3才児でも知ってるような言葉を知らないとはどういうことなんだろうとか、自分を騙そうとして知らないふりをしているのだろうかとか疑ったくらいです。そのくらいバクルは全ての日本人が知っている言葉だと思いこんでいました。
バクルとは交換するという意味です。こんな便利な言葉が“内地”にはないのですね。とにかく驚きでした。
よく考えてみると、バクルという漢字がありませんし、辞書にも載っていません。これに気付いたのは最近です。
そんな言葉が、年を追うごとに増えていきました。「まさかこれも」という思いでした。
ということで、今回はクイズにしてみたいと思います。次の言葉の意味は何だと思いますか。一番「面白い(私の独断)回答者」1名に、「しょぼくて涙が出るような使えない景品」を差し上げます。
ではクイズです。次の3つの言葉の意味をそれぞれ想像してみてください。ノーヒントです。
●ゲッパになる
●ジョッピンをかる
●ツッペンをする
おそらく北海道人は、このれらの言葉は標準語だと思っている可能性が高いと思われます。
「こういう意味じゃないかな」と思われた方はメールをください。
答えは次回。