■ゴミ収集問題の謎 その3:お祭りの惨状
燃えるゴミと燃えないゴミは分けて出すのが常識となった今日この頃。
正直なところ、それに慣れてしまって、神経質になっている自分がイヤになる時があります。
さすがにまだ“ビン”と“ビンのラベル”を分別するほどの「ゴミ奉行」ではありませんが、この頃ペットボトルとそのフタは分けたくなっている自分がいます。コピー用紙とホッチキスの針もです。
分別の意識レベルは一度上がるとなかなか落ちません。古新聞の中にチラシや雑誌を混ぜることもしなくなったりします。
私の考える最上級は、古いビン詰め商品の中身を腐っていてもカビが生えていても中から出して、ビンを洗って乾燥させてから捨てるというやつで、たまらんです、これは。
古いビンの中の尋常ではないものが見えていて、中身出せますか。私なら目をつぶって捨てます。
しかしそれを許さない「ゴミ奉行」を越えた「ゴミ独裁者」とも言える人が存在します。
うちにはゴミ独裁者がいるので部屋がゴミだらけです。(ここ笑うところですよ)
開けることができないので、捨てられないし。
札幌市が“求めている”のは明らかに「ゴミ独裁者」レベルです。
缶ゴミを出すときは“中を軽くすすいでから”出さねばなりません。缶ビールを飲んでそのままポイってのはダメなことになっています。ビンの中身は出し切り、マヨネーズは絞り切る、油もできるだけ切る、洗剤等も使い切る、そしてすすいでから出すのがルールです。
このレベルのことを札幌のゴミガイドは平然と言いのけています。
ただし、何だこれはと思うほど、このガイドとのギャップに驚くゴミ事情があるのです。
それはお祭りの時。
現場はいつも目を覆いたくなるような惨状となっています。ゴミ箱は大量に設置されてはいるのですが、ほとんどの場合、そこに「燃やせないゴミ」のゴミ箱がないのです。「燃やせるゴミ」と「資源ゴミ(ビン・缶・ペットボトル)」という2種類のゴミ箱だけ。
こんな経験をしました。夏のある祭りの時、「おいしいカニ汁」を食べ、燃やせない容器と、生ゴミのカニの殻、燃やせるゴミの割り箸が手元に残りました。それ、全部ひとつの「燃やせるゴミ」のゴミ箱に捨てるしか方法がなかったのです。そして市民のみなさんは、気にする様子もなく全て混ぜこぜに捨てていたのです。あんぐりとしました。
実は町のコンビニのゴミ箱にも「燃やせないゴミの箱」がなくて困ったこともありました。結局は燃やせるゴミ箱に燃やせないゴミを捨てるしか方法がありませんでした。抵抗ありますよー、ほんとに。
最近、あるイベント会場の大通公園で、燃やせないゴミのゴミ箱を発見し、びっくりしてしまいました。(笑)
それにしても、こんな感じに神経質になっている自分がイヤになります。
※写真は札幌の夜景です。こんなちっぽけな話をあざ笑うかのような美しさです。