■ヨモギの収穫 その1

いやぁもう収穫の時期ですね。今年はよく頑張りました。しみじみ。(なんもしてねぇ)
今回、記録の意味合いが強く、退屈な内容かもしれませんが、ヨモギに興味のある方には為になる情報をお届けしたいと思います。(思う、だからね)
5月6日にひもで囲った部分を畑としてから2週間ちょいで、ヨモギはそこそこ育っていました。植物は成長が早いです。あと2週間もすれば育ちすぎになってしまうような気がして、まだ若いヨモギを事務用のカッターで1本1本、スパスパと切って集めました。収穫です。(ヨモギは若葉を食す)

収穫してすぐに山から帰宅し、台所へ直行。
ジャブジャブと水洗いしました。シンクはヨモギの山。とにかくさっさと洗い、天気も良かったので速攻で庭に広げて天日干しをはじめました。
これと同じレジャーシートで、2か所で干しました。そうしたら、見ていて気になることが出てきました。
「クキはどうなんだ」と。「クキも癌に効くのか」と。
えーと・・・
「ある研究論文によれば、ヨモギから抽出されるアルテミシニンという成分が、健康的な細胞1つに対して、1万2000個もの癌細胞を死滅させた」
か。わからんなこれでは。クキもヨモギじゃからな。困ったな。しかし、なんとなく「葉だけ」じゃないだろうか、と思いました。よーし、分けよう。
うーん、これはめんどくさい。
全部分けるのに3時間くらいかかってしまいました。
そして、しばらく干してから、

葉っぱは干しカゴに入れて、移動できるようにしました。
クキは別の網の袋に入れて、室内の窓際にに吊るしました。
不気味ですね。怖いですね。
ひと段落し、机に座り、何気なくプリントを整理していたら「ヨモギ粉末の作り方」と書いた紙を発見しました。自分が作っておいた文書です。
あ、やべぇ。
「葉っぱだけを摘んで水にしばらくつけてアク抜きする」
—葉っぱだけか!! クキは意味なしか? しばらく水につけてアク抜き? なんだとーっ!!
しっかし、自分で書いて忘れてた。まあ葉とクキに分けておいてよかった。
しばらく水につけるって、そんな場所もないし。うーん。
「お湯で湯がいたら」
—お湯で湯がくんだっけ? 大変じゃん。
自分で書いて忘れてた。
「その後しばらく水につけ」
—マジですかっ? だから場所がないし、それは厳しい。
「それを絞ってザルにあげ天日でカラカラになるまで干す」
「それをミルかすり鉢で細かく粉末にする」
ということだけど、もう干してるし。やってしまったことはしょうがない。今回のものはこのまま作るとして、これとは別に、ちゃんとやってみた方がいいだろうか。
「そもそもなぜ湯通しするのだろうか」
洗ってから「蒸す」製法もあり、量がある場合、一般家庭ではやってられないのであります。
(そうそう、忘れてたというより、湯がく作業は無理だなと思っていた)
湯通しにしても、蒸すにしても、熱を加える意味は…。そしてまた水で締めるという…。はっ!!
人間でいえば熱い風呂に入ってから、水風呂に入って、これを繰り返すと体温のポカポカが持続するっていうことと一緒かもしれませんね。違うか。刀のように熱して冷やすと、鍛えられますしね。違うか。
とにかく湯通しの目的は、緑の色や香りを残すため、のようです。それがガン細胞をアタックする「アルテミシニン」にどう影響するのか、しないのか、わかりません。なんせ今回の粉末は、食す前提ではありますが、不味くても癌に効けばまずまず成功ではないですか。マズい方が良薬ではないですか。お湯に通したら「アルテミシニン」は壊れてしまうのではないですか。いや、わからない。
いやいや、やっぱりマズいのはだめだ。色と香りが損なわれたら、振りかけにできないもん。無味無臭ならできなくもないけど、色がグレーではなぁ。
水につけておくというのは、台所じゃ狭い、タライとか部屋には置けない。風呂場も広くない。外は虫が入る、ということで不可能に近く、困りました。
ところがある情報を耳にします。ナオヒロくんを操る闇の大王が、ヨモギの知識が深く、ヒントをくれました。水洗いは虫の発見・駆除であり、お湯はほんの数秒サッと湯がくだけで良く、量がありすぎて湯がくのが物理的に難しいなら「重曹」を使えばいいということなのでした。
うーんうーん。
ヨモギはいくらでもある。本当に無限にある。隣の山にも、あっちにもこっちにも、ひもで囲った畑とした部分だけでも取りきれないほどある。素材はあるのだっ!!
わかりました。
わかりました。にやり。
やります。やり方は何が正しいのかはわかりませんが、やってみましょう。
続く。
