■ヨモギの収穫 その4(薬効)
ヨモギに含まれるアルテミシニンについての考察です。
「ワシントン大学の研究チームのリーダーであるヘンリー・ライ博士」によれば、…はっ…、
ライ教授? ライって、ウソっていう意味じゃ・・・。・・・ま、そこは気にしないことにしましょう。
アルテミシニンの薬効は非常に強く、動物実験では2ミリモルで約50%の白血病細胞を死滅させている。
2ミリモルて・・・。
(1モルは、12グラムの炭素12の中に存在する原子の数=6.02×10の23乗個と等しい要素粒子を含む系の物質量。要素粒子は原子、分子、イオン、電子その他の粒子、またはその集合体であって良い)
ぐーぐー。(浅い眠り)
米国で市販のアルテミシニンの1錠分(100mg=0.1g)以上あるものを摂取すれば、薬効が期待できる。
100mgは、錠剤1粒程度ですねぇ。なるほど。
それで、ある人が計算したところでは、日本の一般的な乾燥ヨモギ100gに約0.05gのアルテミシニンが含まれていることになるそうで、だから200gの乾燥ヨモギの中に、必要な0.1g=100mg=薬1錠分のアルテミシニンが含まれていることになります。(乾燥クソニンジンなら40gで済みます)
200gの「乾燥」ヨモギですから、これは結構な原料が必要です。
上の写真は、まだ乾燥途中であり、もう少し葉が必要かも知れません。葉っぱ2〜3kgを乾燥させて粉末にすれば100gくらいかな、と思います。2kgと3kgじゃ全然違うというか、テキトーというか。
で、その2倍で1錠分なので、葉っぱ5kg前後=大きめの猫1匹分というところですね。(アバウトにアバウトを重ねる表現技)
花には葉の2倍のアルテミシニンが含まれているらしく(茎と根には含まれていないそうです)、乾燥ヨモギの花なら100gで100mg含有しているわけです。葉っぱより花を摘んで乾燥させるか、花をモリモリ食べれば、薬なみの効果はあると考えてもいいかも知れません。
粉末ヨモギを1日200gは地獄かも知れません。でも癌に効くかも知れません。効かないかも知れません。人間の個体差もあるでしょうし、効いたとしてもそれは単にプラシーボ効果なのかも知れません。
この気になる「かも知れません」の連発。モーガン・フリーマンの時空を超えてかっ!!
宇宙を語りながらセクハラかっ!! (笑)
知らない人にはわからないネタですね。すいません。続けます。
ところで、調べてみるとアルテミシニンはもともとマラリアの治療薬として使われていたもので、その後に癌細胞を死滅させる効果を発見した経緯があるようです。しかも正常細胞に対する毒性が少ないことから注目されることになった、と。
アルテミシニンの誘導体とかいう「水溶性のアルテスネイト」と「脂溶性のアルテメーター」を組み合わせることで、様々な部位に効果を発揮するカプセルも売られています。アルテミシニンは水溶性・脂溶性両方の性質があるようです。
2つの誘導体は、それぞれ元のアルテミシニンよりも効果的・持続的になる性質があるようです。例えば「アルテスネイト」は、抗マラリアや抗がん作用が強くなり、毒性が極めて低く、副作用がほとんど無いが、体内での半減期が比較的短い。「アルテメーター」は血液脳関門を容易に通過するので、脳マラリアや脳腫瘍にも効果があるが、高用量を使用すると神経毒性という副作用がある。
ぐーぐー。(深い眠り)
参考までに。
アルテミシニン50mg、アルテスネイト50mg、アルテメーター40mgの3種類が入った薬、30カプセル入り(つまり1か月分)が12000円で売られていました。ビタミンCと同時に内服すると効果も高いとか何とか。
ぐーぐー。(浅い眠り)
で、ここまで書いてきた癌に対する有効量は、薬としてはアルテミシニン0.1g含有の1日1錠ですが、これは癌罹患者に必要な量であり、健康な人にとっては、普段から少しずつ摂取することで、癌の予防になるのではないかと考えられます。
「あ、そういえばヨモギの粉があっっけな。あったあった」
と言いながらカレーにふりかけ混ぜる(多分カレーの味が勝つので違和感なく食える)、とか、味噌汁にパラパラ振る、とか、怪しい薬のように鼻から吸う、とか、納豆にまぜちゃう、とか、そんな「食べ方」でいいのではないかと。それで美味ければ何の問題もないのですが。
不味ければ工夫すれば食せないこともない。激マズならどうしましょう。激マズの粉末がドッサリできたらどうしよう。マズ過ぎて3日間意気消沈するとか。
まあ、それは出来てから考えましょう。
本当に癌に効くのかどうかは、ライ教授に聞いてみてくださいね。(結局丸投げ)
最近やたらとアントシアニンとかコンドロイチンとかグルコサミンとかオルチニンとか、うさん臭い広告ばっかりが長々とテレビやラジオで流れまくっています。うんざりしている人も多いのではないでしょうか。なんでこんなに電波媒体は劣化してしまったのでしょう。
この研究所通信までもがアルテミシニンがどうだのこうだの、うんざりさせてたら申し訳ないです。
基本的に人間は何もわかってない、と思っていた方がいいかも知れません。
儲かるところにはウソが潜んでいるかも知れません。(モーガン・フリーマン風)