■にんにく地獄
7月22日(日)、ナオヒロくんのニンニク畑が、いつの間にか雑草の海となっていて、ニンニクが見えないくらいになりました。それで一部を掘り起こし、収穫していました。ニンニクの枯れた葉が倒れてちぎれて見えなくなっているものもあり、かなり苦労していました。しかも地面が異常に固いのです。
「地面が固すぎて大きくなってない」と嘆くナオヒロくん。
「植えた種よりむしろ小さくなってるし」
「でも旨味がそれだけ凝縮していると思いますけどね」と得意げなナオヒロくん。
ニンニクはこのあと天日干しします。このオレンジのコンテナに半分くらいのニンニクを車に積んで帰る時、車内はなかなかの香りに包まれ、いや、美味しそうでした。完全無農薬の超安心ニンニクであります。
そして3週間後の8月12日の日曜日、いよいよ残り全部を収穫にかかりました。
「うーん、これは大変」
まずは雑草抜きから。
ここの雑草どもをゴリラのようにブチブチ引き抜いてぶん投げて行くのですが、ニンニクの枯れた茎が絡んでいるとそれが抜けてニンニクの場所がわからなくなります。大胆かつ繊細に進めていかねばなりません。
それ以前にすでに茎が抜けてしまっているものが大半であり、雑草をきれいに抜き去ったとしても、ニンニクの位置が正確にわからないものがもともと大量にあるのです。まあラインで掘っていけば見つかる確率は高いですけどね。
↑ これは明らかにニンニクの位置がわかる写真です。3本並んでいます。(わかるかな)
珍しくまだ茎が立っています。(ほとんど全部と言っていいほど、茎はクタッと寝ているか千切れています)
そしてその位置のわかるニンニクのラインの延長線上に、茎が抜けているニンニクが埋まっており(つまり地面があるだけ)、ラインに剃ってスコップで掘っていくのです。ニンニクを傷つける可能性もあり、慎重かつ大胆に作業しなければなりません。そしてこれはもう筋肉を鍛えるための運動であり、腰や手や足に過酷で、地獄のニンニク掘りとなるのです。
ザクッザクッザク・・・
「ないなー、ないなー」
ザクッザクッザク・・・
「あっ、あったー、やったー」
「あー腰いてー、いててて、腰いてー」
「あ、あったー、やったー、腰いてー、よろよろ・・・あわわ」
まあ今夏、この北見では猛暑は感覚的には2日くらいあったかな、という程度で、この日も25度程度。しかし畑の中は晴れ間が出ると32度くらいまで上がりモワッとして地獄と化します。
早朝7時から開始したこの作業は、10時半で終了しました。疲れていたのか、うかつにも全体量がわかる写真を撮り忘れました。というか小分けに袋に入れていたため、ニンニクの姿が見えにくく、撮らなかったのです。
そしてこの後はまだ収穫に至っていない数々の野菜に、足と腰をやられながら「EM水」を撒き、ちょうど12時となり、引き上げたのでした。
実はこの日はついでに「野良芋」も収穫しました。勝手に生えて勝手に採れた芋です。
なんかこれは理想的な、苦労の少ない作物かも。儲けた気分。