6月8日(土)。前日は雨、この日の朝の畑は19度。涼しい。
ニンジンの種は余っている。それも1000〜2000粒はありそうで、それをひとつひとつ穴を開けて放り込んでいく。すべては後の作業を極力少なくする、夏場にほったらかしで作物が勝手にできれば大成功、という寸法で。
そのためのウネを立て、オリジナル超ハバセマ(幅狭)マルチをかけていったのです。朝の7時から3時間半、腰痛に悲鳴をあげ、足がプルプルするまでやったのです。(ああ、また筋肉痛か)
40メートルのウネを4本作りましたが。20センチ間隔で植えても、種800個にしかなりませんから。多分余るでしょう。
マルチも、それを押さえる必殺の「竹串」も切れました。また買い足して続ける体力は残されていません。これ以上はもうやめて、タネが余ったら、嫌だけど筋蒔きして、嫌だけど間引きして、嫌だけど移植もしないで間引いたニンジンはそのまま土の肥やしとします。
そして嫌だけど時々夏の炎天下で雑草取りをします。この夏は死が待ち受けているのかもしれません。
この日は筋肉の限界なので、種植えはやめることにしました。種を入れていくのは6月20日頃かなと思っています。その方が、前回植えた時期と1か月ほどずれるので、収穫が重ならなくて済むという利点もあります。6月は霜が降りることもあり、慌ててタネをまいて芽が出た野菜が凍え死ぬこともありますから。
ぐーぐー
つまらん話で。
と、この日、もうすぐ切り上げようとした時、1台の車がやって来ました。そして色とりどりの宇宙人が降りて来て、作業を始めたのです。
推定70〜90歳の高齢宇宙人でした。そのうちの一人があの「陰の大魔王」でした。密かに作物の種を植えては去っていく、ナオヒロくんがそのフォロー(力仕事)をさせられて恐怖のズンドコに落ちてしまう大魔王とその仲間たちなのでした。
陰の赤大魔王、闇のオレンジ大魔王、裏の青大魔王が勢ぞろい。他に緑や黄色がいるのかどうか、怖い怖い。
この日はジャガイモの周囲の草取りと土寄せをしていました。
宇宙人は車で来ていますが、おそらくどこかに移動して、空飛ぶ円盤に乗って帰ります。
「地球を野菜だらけにしてやる」
恐怖の大王の心の声がこだましました。
続く。