これはウドだけど、キトピロって何だか知ってる?
これはウドだけど、春先の5月に、ナオヒロくんは秘密のエリアにキトピロを仕込みました。キトピロって何かというと、行者ニンニクのことです。アイヌネギとも言います。ヒトビロとも言います。
キトビロ、ヤマビル、ヤマニンニクともいうらしいです。なんでこんなにたくさん言い方があるのかは知りません。
人知れず山奥へ入り、自分で仕込んだキトピロを根から掘り出し、そのまま死なないうちに畑の周辺の誰もわからないような場所に移植していました。
「来年、春になったらここでどっさりアイヌネギが採れますよ」
「山奥まで行かなくてもいいからラクですね」と言いました。
それを私がこうして記事にしたことで、第三者に場所がバレて、来年春に泥棒さんがきれいに引っこ抜いていくのかも知れません。
やめてくださいね。わが実験研究畑の周辺は探さないでくださいよ、泥棒さん。ブルーベリーを根っこから持ってく泥棒さん、頼みますよ。
ゆくゆくはこの辺り一帯がアイヌネギ畑になることを夢見ているようです。
ここにはもともとウドがガッツリ根をおろしていました。それを大地からひっぺがして、その一部は私の庭に植えました。来年は苦労せずにウドとキトピロを食べられるかも知れません。
この秘密のアイヌネギ移植場所は、ウドをひっぺがしたのに、2か月後そこにはウドがありました。
ウドの根はものすごく太くて、マルタのようでしたから、取りきれなかったのですね。そこからまた芽が出て、ウーー、ドーーんと生い茂ったのですね。ウドなだけに。
失格。
という具合に、今年はほとんどの作物は壊滅しましたが、楽しみもまた増えています。
天候不順、気象変動など、今後収まる気配はありませんけれども、
「明かりははっきりと見え始めています」(スガ風)
いや、見えてないから。気候の極端化は避けられないから。何言ってんの自分。
見えていない中ではありますが、アイヌネギが身近な場所でたっぷり採れるかもしれないというのは、ひとつの希望ではありますね。
いわゆる山菜は足が早いですので(足は無いやろー)、どうにか保存食を作って、来年以降、長期に楽しみたいものです。
今年、私は結局ほとんど何もせず、菊芋が勝手に伸びるのを待っているところです。菊芋だけはやってくれるでしょう。大豊作で「やってくれたな」と言いながら、水道工事のような肉体労働で疲弊している自分が見え始めています。