■手稲(ていね)山 その1
ちょうど2年前札幌に引越してきた時、我が家の窓からは「手稲山」(ていねやま)が見えておりました。手稲山の頂上には、おそらく地上波の全テレビ局の電波塔があり、にょきにょき生えているのが肉眼でも確認できました。(上の写真には拡大したものを付けましたが、はっきり見えました)
それからちょうど1年後に、手稲山の電波塔を隠すように、でかいマンションがにょっきりと生えてしまいました。それがあの耐震偽装をしていたAPAマンションの建物だったのですが、生えてきたタイミングが実にナイスだったのです。
街の景観・美観を損ねる高層ビルをむやみに建てさせないために、札幌市が建物の高さの制限を検討していた時期で、テレビでもその話題は取り上げられ、明らかに景観を壊す高層ビルへの不快感を示していました。
制限が決まる前に、滑り込むようにしてAPAマンションが建ったのです。実に分かりやすいナイスなタイミング。焦って建てた印象は拭えません。それからすぐに、他のもっと高いマンションですが、建設計画が却下されるなど、大きな建物が明らかに建てにくくなったのです。住民の声もあるでしょうし、周囲の雰囲気や、景観にも気を配らないといけなくなったんです。
APAマンションが連日スクスクと伸びて、それが生え切ってしまった時にはこう思いました。
「えーーっ! 邪魔くさーっ! でかすぎーっ! 山見えんしーっ!」
窓から見えた広々とした空間が台無しになってしまいました。ウチのビルもでかいっちゃーでかいのですが、4車線の広い道路の脇で、35年前からあるわけですし、建った当時の事情が違うわけで、だからウチはまあ許してもらえると思うんです。
APAという会社については、たまたま悪しき噂が流れていたので知っていたのですが、まさかすぐ近くに建設していた物件がそれとは知りませんでした。
その直後に耐震偽装が発覚し、ニュースになりました。それはずっと前から指摘されていた京都の2物件でした。ウチの近くににょっきり生えたマンションについてはまだよくわかりませんが、あれもとっても怪しいと思う。
APAの女社長がみのもんたと仲が良く、それ以前に大問題になっていた耐震偽装問題とまったく同じ構図なのに、みのもんたにはズバッと非難されるどころかホロッと同情され、逆に被害者だなどと擁護されたり、APAの社長のダンナが安倍晋三の「安晋会」の副会長だからなのか、何か圧力があってなのか、マスコミも非常に消極的で、事が大きくならないように情報操作されている、といった話もあります。詳細を知ればまた怒りが込み上げるような内容なのですが、この研究所通信のカラーに合わないのでやめときます。(結構書いてるじゃん)
で、その見えなくなった手稲山の向こう側にはスキー場がありまして、ちょっとしたイベントをやっていることを小耳に挟みました。ウチの窓から見えた(今は見えない)手稲山はとても遠くに見え、あそこまで行くにはちょっとした小旅行になるなぁ、なんて思っていたのです。
でもその手稲山も札幌市手稲区なんです。市内なんです。調べてみれば電車でわずか6駅。JRで15分程度で行ってしまうんです。(札幌駅までが少し遠かったりしますが)
だからちょっと足を運んでみました。そうしたら、そこにあったのはスリルとサスペンスとメルヘンと感動の世界だったのです。つづく。
■第18回 愉快な札幌大発見:ダジャレハウス
我が家から歩いて1時間くらいかかるであろう遠い場所にあった数々のダジャレの店名や変な名前の店(前回・前々回参照)は、実はひとつの建物にあったのでした。
「ばー・さん」(婆さん)
「愛真祥」(会いましょう)
「おかえり菜々」(おかえりなさい)
「あ・そ・こ」
と、これを発見した時は、4週は持つなぁ、なんて思いましたけど、3週で終わりですね。(しかも今回は手抜き?)