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  • 研究所通信v471 今年の菊芋

    6月25日、畑にウサギが登場。大きめの犬の大きさ。

    4か月ぶりの更新です。「便りがないのは良い便り」などと言いますが、んなこたーない。死んでたり不調であればお便りなんてできないですし、今回に関しては、長期間めちゃくちゃやる気がなくなっていたので、やっぱり「便りがないのは悪い便り」でありまして、こうして便りを書けるようになった現在はまずまず元気です。謎の小腸炎は再発していません。

    とにかく全然やる気が出ませんでした。緊急事態ということもありましたが、それよりもし畑仕事をしていたら体が大変なことになっていたと考えることにしました。しかも今年は大不作でしたし。(菊芋以外もう結果が出ています)

    畑にはほとんど足を運びませんでしたが、今年は元気いっぱいのナオヒロくんの活躍により、いろいろと整備、開拓されました。

    そして結論から言えば、今年は6月7月と雨が少なく、この少雨の関係で作物のほとんどは壊滅状態となり、頑張ったナオヒロくんがショックを受けてしまう結果となりました。
    今年の頑張りは今後につながるので、無駄ではありませんが、ほぼなーーんにもしなかった私としては、なんかごめんよ、的な感じであります。

    5月あたりから振り返ります。

    5/21 いつものようにナオヒロくんのツテで畑は超高級耕運機によって耕されました。そしていつものように鹿の足跡がたくさんついています。
    5/21 わかりやすくするために、黄色い線は後から書き加えたものです。このように菊芋を新規で植えました。

    菊芋は生命力が強いので、一番作物の育ちにくい北西の斜面の上あたり(斜面の下の方に養分が流れるのかも?)から新規で植えました。

    もちろん今まで生えていたところの菊芋はそのまま放置するので、それなりに小さくても芋はできると思います。

    5/21 こちらは反対方向で、奥に「菊芋の森」があります。鹿の足跡もいっぱい。
    5/21 この写真の真ん中あたりにナオヒロくんが玉ねぎを仕込みました。

    手前の畝はジャガイモを植えるところで、真ん中あたりはナオヒロくんが1本1本玉ねぎの苗を手で植えていました。今年は無農薬はもちろん、無肥料に挑戦すると張り切っていました。

    なんかこんな謎の畝も作っていました。

    6月は、私がだるだるぐだぐだで、畑に行かないから写真がないのです。なんと言うか、菊芋は何もしなくてもいい、と思いつつも、いややっぱ草取りくらいはしないと出来は良くないことは見ていてわかってましたが、究極は「何もしない農法」だからそれはそれでいいじゃん、くらいの横着ダメ野郎になっていました。

    50日くらいが過ぎた7月6日、こうなってました。

    芽が出て、収穫が11月と思えばなかなか順調だと思いました。ただ、周りのポヤポヤした感じの草が、弱々しいのに異様にクセが強く、少しアンモニアっぽい匂いもして、繁殖力が強いので、こいつだけは刈らないといけないと思いました。

    刈りました

    草刈り鎌で刈りました。これが疲れるし汗かくし、筋肉痛残るしで、これを続けるのかと思うと面倒になってしまうのでした。でもこれを見てくださいよ。

    今年も健在、菊芋の森(7/6)

    この菊芋の森はほぼ何もしていません。流石に密集し過ぎて、去年も芋の出来は悪かったのです。でもすごい繁殖していて、今や菊芋の森の中には他の雑草は生えていません。

    7/9 北の東側の斜面。奥が菊芋の森。菊芋生えてます。
    こちらは西の、南北のラインの菊芋(わかりにくい?)で、意外によく育っているように見える。

    わかりにくいので図を。

    真ん中の通路から左側(西)は作物が育ちにくい。右側はよく育つ。という関係で、全体としては北西が高所で東南方向に下っている斜面。

    北西の角あたりから東に向けて撮った写真。新規で植えた菊芋は一応芽が出て育ちつつある。(7/22)
    同じく7/22、化け物のような菊芋の森
    8/6 図の右上あたりから西に向かって撮った写真
    逆側からの写真
    真ん中の通路の上から西に向かって撮った新規で植えた菊芋の姿
    8月6日の菊芋の森
    図の左側上から下に向けての写真

    8月6日でこのくらいでした。続いて8月26日。

    真ん中の通路の北から西に向けての写真

    雑草もすごいけど、菊芋もすごい。共生してます。この雑草は後で刈りました。

    ところでここに見えている虎柄のロープは、ナオヒロくんがネットで安く手に入れたもので、動物(主に鹿)よけに張ったものですが、6月25日に、最初の写真のウサギくんがこれをガジガジとかじって切ってしまいました。怒りプンプン丸のナオヒロくんでした。

    切られたロープを結ぶ

    というより普通ウサギなんて見ませんよね、どこ行っても。足跡はあっても姿を見るのは難しいんですが、なんとこのウサギ、朝から5時間くらい大人しく畑にいたそうで、割と大きな犬くらいの大きさだったそうです。

    そういえば、こんなものありました。

    ビニールハウスに行く通路の真ん中でした。7月22日。多分この色と大きさから考えると、小熊の糞じゃないかと思うんです。キツネにしては黒すぎるし。以前このタイプのでっかいのもありましたし、クマさん来てますね。

    まあ、動物いっぱいということで。

    8月26日の続きです。

    菊芋の森は手がつけられん。
    ただ、茎が細い。

    間引かないといけないかもしれませんが、面倒なので放置です。本当に何にもしていない超自然農法ですっ。

    西南。さっきの図の左下あたり。

    西側は雑草も含め弱い感じがあるのですが、時折このようにやたら元気な菊芋が見られます。菊芋に関してはあと1〜2か月で収穫。過酷な肉体労働が待ち受けてます。

    ということで今回は菊芋を中心に経過を記録した感じです。しかしなんとなく、やっぱり一部を除いて元気がない感じはしました。雑草も今ひとつ弱いというか、天候がよくなかったことが影響しているなと思いました。それは、他の作物を見れば明らかで、次回以降、驚愕の不作ぶりについて書きます。その前にいろいろ書くことはあるので、適当に。


  • v342 天からのプレゼント

    ■天からのプレゼント

    丸瀬布

    「天からのプレゼント?」何言うとんの、もう。特に偉いこと何もしとらんし、茹でたトウキビを半分に割って相手に少ない方を渡すなどという極悪なことをしてて何で神様的な人がプレゼントくれるんですか。ねぇ。

    それは、その日、しばらく行ってなかった丸瀬布(まるせっぷ)の高原へ、気まぐれで行った時のことです。8月26日の日曜日。天気は曇りがちな適温。コンビニのセイコーマートで弁当を買って、途中の生田原(いくたはら)の誰もいない寂びれた公園で早めの昼ご飯を食べました。たまたま陽がさしてのどかな気分。

    生田原の公園
    11時07分

    ここのところの悪天候で、公園の地面はびしょびしょでした。

    さて、目的地の大平高原(たいへいこうげん)は、我が家から約100km。車でのんびり2時間です。以前鹿の群れに会った道から行きました。

    今年の4月20日に見た鹿の群れ

    この日は何も出てきませんでした。先週は畑の作物を食い荒らす鹿ちゃんにハラハラしましたが、まあ、そうそう出くわすものではありません。
    昼に温泉「山彦の湯」でひとっ風呂(2時間!!)浴びて、いよいよ高原へ向かいます。360度何もないただただ広大な風景(牧場です)が広がっています。(最初の写真がその途中の風景。一部に陽が差して美しい)
    そして霧のような雨が降り、晴れたり曇ったりで不思議な色になっていました。

    丸瀬布
    14時32分

    しばらく走ると広い空間に出ました。
    「あれ? 虹? 角度的に、随分低いな」
    「虹っぽいが、えーと、あれが右端とすると・・・」

    虹

    低い角度で左方向に伸びてます。
    「するってぇと、左の方にあるんじゃないか」

    虹

    ほーらあったあった、薄いなぁ。

    虹
    14時37分

    わかりますかね、虹が低くかかっています。
    「薄いなぁ、濃くなるのを待とう」
    別になんの用事もないし、ボケッと待つことにしました。贅沢な時間です。

    丸瀬布大平高原
    虹の反対側の風景。こっち側は雨模様。

    「ちょっと濃くなったかも」(たった1分ほど)

    虹
    14時38分
    虹
    14時38分

    でも繋がってないのです。もうちょっと待とう。
    しかし10分ほどで薄くなり、このまま消えそうなので、帰ることにしました。虹を背に車を10メートルほど走らせつつ、ただ、こんな機会があるだろうか? いや、あるはずがない、と・・・
    未練がましく振り返ると、またなんとなく濃くなって来た感じがして引き返し、もう少し待つことにしました。それから少しずつ濃くなって来たのです。約30分後・・・

    虹
    15時06分

    おー、来たんじゃないのー!! これー、いいんじゃないのー!!

    虹
    15時07分

    来たーーーーっ!! 繋がったしーっ!! なんか手前に来てるしーっ!!
    「すげーわ」

    この時、背中の方で野生の何かがギャーと叫ぶ声がし、思わず振り向きました。遠くからの声で、どこに何がいるのかわかりません。なんだろうと思う間も無く、手前に目に飛び込んできた黒い塊に気づき、思わず「あっ」と叫んでしまいました。

    そいつは私が生まれて初めて見る野生のヤツでした。冬にはやたらと足跡はあるのに姿を見せないヤツです。
    ヤツらは警戒心が強く、ほんっとに姿を見ることができないのです。そいつが目の前にいるではありませんか。

    野ウサギ
    15時09分。一度どうしても見てみたかった野生のウサギがっ。

    おー、野ウサギじゃー、初めて見たー、ウヒョーッ!!
    虹が満開です。虹も撮らなきゃ消えちゃうよ、いや、ウサギを撮らなきゃ逃げちゃうよ、きゃー、困ったぞこりゃー。

    距離にして30メートルほどのところで、車で待っていたカミさんが、「やったー」みたいな叫び声をあげています。虹を見てのことかと思ったら、なんと、ラジオで14時開始のファイターズの試合を中継していて、2回の裏に鶴岡選手が先制の2点タイムリーを放ち(15時10分)、やったーやったー、と叫んでいたのです。

    高原での美しい虹、野ウサギ登場、ファイターズ先制タイムリーのトリプル。
    なんか倍率的には1000倍、1万倍、2倍くらいで、2000万点ゲットです。1日で2000万点はないわー。(笑)
    いや、もっとかなー。1億点かなー。(笑)

    それはともかく。
    「ウサギー、ウサギがいるー!!」と私が叫びましたが、全く伝わらず、とにかくもうシャッター切りまくり体制に入りました。虹とウサギ。ウサギは逃げませんでした。動くと目立つからなのかもしれません。5メートルくらいまでじわじわ近づき、それ以上は強いストレスをかけてしまうと思って離れました。

    野ウサギ
    15時17分。最接近。じっと動かない。

    何か良い行いでもしたのかな自分。良いプレゼントをもらいました。
    この広い空間を独占させてもらいました。

    楽しい。(笑)