■サマータイム
札幌市は6月21日 から8月11日まで、札幌商工会議所などが実施する「北海道サマータイム導入実験」に参加する。参加団体・企業は670。昨年の542を大幅に上回る。
(北海道新聞より)
サマータイムの実施は今年で3年目なのだそうです。2004年は31日間、2005年は42日間、そして今年は52日間になりました。サマータイムと言われても去年はピンと来なかったのですが、その実施の趣旨がだんだんわかってきました。
北海道は高緯度にあるので、夏の日中時間が東京と比べて約1時間長くなっています。それを利用して、日本の標準時間から1~2時間時計を早めてみると、いろいろといいことがあるようなのです。
政治的な話では、まず、北海道を国内外にアピールでき、道民が国内固有の制度で生活することで、道民意識の高揚に資する、なんていうことらしいです。自分たちだけ違うものを持っている喜びとでもいいますか…。ま、でもこの部分ははっきり言ってどうでもいいと思います。企画を通すこじつけみたいなもんで。
実利的なことでは(こっちが本音)、まず、勤務時間を1時間早めると、まだ明るいうちに仕事が終わるため、レジャー施設やイベント、飲食店などへ繰り出しやすくなり、それなりの経済効果が見込めるようです。新たなビジネスチャンスも生まれます。
実際には、参加企業が“タイムセール”で割引価格にしたり、文化講演やスポーツ教室を開くなどしています。
さらには省エネ効果(会社の電力使用量が減る)とか、明るいので帰宅ラッシュ時の交通事故が減る、とか言われています。交通事故死日本一を長年続けていた北海道でしたが、去年は見事に他県にその座を譲りました。ちょっとは効果があるのかも知れません。
心理的な事ですが、北海道は冬が長いので夏場を有効に楽しもうという感じがハッキリわかります。町中花で飾られているのは嬉しいものです。暖かい太陽の光に当たる機会が増えるというのは、そう悪いことではないです。そういう意味でサマータイムはいいかも、と思うのでした。道民意識の高揚とは違うものです。
P.S.
えー、このサマータイム。標準時間を1時間早めているわけですが、時計の針は日本時間のままです。単に始業時間を早めているのです。9時始業の会社は8時の出勤となります。
「えー、なんかつらそう。起きれねーじゃん」
と思ってしまったのは私です。