■サミット会場へ
テレ朝系・北海道テレビ(HTB)の番組の企画に、私の妻がこっそりと応募し、それが当たり(←ここ笑うところです)、洞爺湖(とうやこ)まで行くハメになりました。無料ご招待ということで、いつぞやの釣りの企画が当たった時よりはダメージが少ないのが救いではありました。
(過去記事)
「スーパーJチャンネルの魅力」と題した企画で、小宮悦子(ニュースキャスター)と萩谷順(ジャーナリスト)のライブトークへの招待でした。来年のサミット(主要国首脳会議)と北海道がテーマで、サミット会場である洞爺湖のウインザーホテルでの開催ということで、ちょっと気になる企画だなと思いました。
ウインザーホテルまでは札幌からバスで2時間程度でした。バスは5台、200名を越えるラッキーな多くのオバちゃんと、仕方なく連れられてきたダンナ風の少数の男たち。
ウインザーホテルを発見すると、バスの中ではざわめきが起きていました。
このウインザーホテルは曰く付きで、本来建つはずのない国立公園(支笏洞爺国立公園)内に、それも標高620メートルの山頂にドカーンとそびえていて、明らかに環境・景観には全く配慮されていません。
バブルの時期に拓銀がゴリ押しして、融資し、建ったそうです(総事業費665億円)。拓銀はバチが当たって倒産したとカゲで噂されております。もともと採算を無視したホテルだったため、やがて倒産し、しばらくは「きれいな廃墟」と化していたそうです。
5年ほど前にセコムが約10分の1で買い取り、今回、セコムと関係の強い政治家が、独断とも言える判断でサミット会場になった経緯があります。
バスから見えたそれはひと目で「異常」だと思いました。
周辺の景色とはまったく異質なものがそこにある、という感覚です。支配欲丸出しの「特権階級やお金持ちの大自然の楽しみ方」ができる超豪華リゾートホテルであります。(書き過ぎ?)
ゴルフもでき、こんな説明がネットにありました。
…ゆったりとプライベートゴルフを満喫することができます。またホール毎にレイアウトや攻略法、カートからグリーンまでの残り距離を常時表示する液晶ナビゲーションシステム付乗用カートを導入しており、セルフでも万全のフォローをお約束いたします。
この環境に配慮しない超高級ホテルで、各国の首脳が集まって環境問題を議論することになるわけです。
さて、トークはまあ、楽し気な話でした。(←トークの内容はこれで終わり)
■優勝と健康診断
帰りのバスでとても重要な問題が発生しました。突然ラジオ放送が流れ始めたのです。プロ野球中継です。私はすっかり忘れていました。北海道日本ハムファイターズが、この日、もし勝ってしまうとリーグ優勝が決まる大一番だったのです。それも球団史上初の連覇!!
バスの中では全員が期待していました。しかし実は、私は翌日「健康診断」があり、前日の夜に「飲み食い」をしてはいけないことになっていました。これは深刻な問題でした。優勝してもビールが飲めないんですからっ。だからできれば今日の優勝はやめて頂いて、翌日に決めて欲しいと思いました。
「ロッテ対日ハム」の実況中継は、電波の受信が悪いこととバス自体の音とオバちゃんのおしゃべりの三重苦で、非常に聞き取りにくく 、状況の把握が大変でした。
どうやらファイターズの投手が好投していて、5回まで0対0。
「……打ちま…シャー…わー…ピー…とっ…わーあー…おー…シャーシャー…」
「何か起きてるんだ、どっちの攻撃だ」
「…ショート良く…ピー…ホームイン……日ハム先制っ!!」(←ここだけクリアに)
「おいおいおいおい」
6回表に1点を先制。そして7回には何と2点を追加。直後にロッテが1点入れて3対1に。
『 とにかく今日勝っても祝杯があげられない。せいぜい水を飲むしかない。くそー、水って何よ。何でよりによって明日健康診断なんだっ。優勝は明日で頼むっ…』
私が願えば結果はついてきません。
9回表、ラジオは受信状態が良くなりました。ファイターズの打者は次々にヒットを放ち、1点ずつ、加点していきました。
4対1(ああ、もう確実に勝ちだ…)
5対1(もう誰が抑えで投げても勝ちだ…)
6対1(ビール飲めないのに勝ちだ…)
7対1(もうええわっ)
8対1(こうなるか…)
9対1(……)
一挙6点追加。(泣き笑い)
このように完璧な勝利で優勝を決め、バスの中は沸き返りました。おしまい。
■第46回 愉快な札幌大発見:シュワッチ
美容室「シュワッチ」です。我が家から約4km離れた場所にあり、もちろん、入ったことはありません。うちはもっぱら1000円カットです。
シュワッチ、ということは、モヒカンが上手なのかも知れません。そのモヒカンはひょっとすると取れて飛ばせる可能性も…。