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  • v134 真冬を楽しむ/愉快な札幌63:お待ちどう

    ■真冬を楽しむ

    雪上車
    札幌・藻岩山頂上でソリを引く雪上車

    JR札幌駅から南に4~5kmのところに小さい山があります。藻岩山(もいわやま)と言う531mの山です。横浜のランドマークタワーと東京の六本木ヒルズを積み上げた高さです。高いっちゃ高いけど山としては低いと思う微妙な高さであります。

    サルでも登れちゃう小さい山です。サルなら登るか…。というか、この山にはキタキツネやエゾシカ、エゾウサギ、エゾリス、テン、野鳥ではノスリ、ヒヨドリ、アカゲラ、コゲラ、エナガ、キバシリ、ハシブトガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、マヒワ、カワラヒワ、ウソなどなど、野生の動物がうようよしているというので、全国的にも珍しい都心の山なんだそうです。

    しかしこんなに寒いのによく生きてますね。でも人間もババシャツを着れば暖かいので、毛皮をまとった動物は結構暖かいのかも知れません。いや、…分からないけど…。

    藻岩山へは野生動物との遭遇ではなく、別の期待(アイステラスで一杯やる)を持って4人でロープウェイで向かいました。

    客は全部で10人程度。後で考えるとこの人数はラッキーでした。いい場所から写真撮り放題でした。

    ロープウェイ

    たった531mしかないというのに、ちょっと上がっただけですごくいい景色です。こんな観光パンフレットのような写真を撮りつつ登りました。

    上に着いて発着所を出たところにライトアップされた氷の囲いがありました。でも狭くて小さくてしょぼしょぼで、期待のアイスバー(アイステラス)のような雰囲気もありません。さらにこの上の頂上へと向かいます。

    夏場なら頂上まで数分のバスが出ているのですが、冬場は雪上車になります。これがまた三角おむすびのようなキャタピラで、子ども心をくすぐります。…子どもかっ。
    5分ほど乗ると頂上です。

    雪上車

    結局頂上にもアイスバーはなく、氷に囲まれてベロベロになるまで飲む夢は叶いませんでした。しかし、以前(vol.89)の手稲山同様、景色は素晴らしく、感動的でありました。

    夜景
    夜景

    この日は晴れ、三日月くっきりでした。
    気になる気温は氷点下6度。ババシャツを着ていましたからギリセーフな寒さです。帰りの雪上車はこれがまた嬉しいことに、ソリを引いて走るタイプ。子ども心をワシづかみです。ソリは16人まで。気がつくと随分たくさんの人が雪上車を待っています。

    「あっ、そうか、札幌は雪まつりで人間が増殖しているのだった」

    夜景を見るために観光客が続々と押し寄せている感じでした。雪上車が引くソリにはちょうど最後尾の1列に乗ることができ、最初の写真を撮ることができたのです。

    ソリ
    ソリはノルウェー製のハンドメイドの16人乗り

    帰りのロープウェイはながーい行列ができていました。行列が苦手な私も、こればかりはラーメン屋のように「じゃ違う店にするわ」ってぇわけには行かず、ひたすら我慢するしかありませんでした。

    そして寿司詰めのロープウェイに乗り、何語か分からない言葉の会話を耳にしながら、ロープが切れないことを祈りつつ、窓が割れないことを祈りつつ、途中で止まらないことを祈りつつ下界へ降りたのでした。

     

    ■第63回 愉快な札幌大発見:お待ちどうさん

    お待ちどうさん

    完璧なダジャレですね。
    うどんに限らず、北海道産小麦を原料として作られた麺類の総称ブランド名が『おまち道産』なんだそうです。
    ラーメン・うどん・焼そば・餃子の皮等の商品が出ているそうです。今話題の餃子の皮はぜひ、安全な北海道の小麦を使った『おまち道産・餃子の皮』をお試し下さい。食料自給率200%の北海道に愛の手を。
    プレゼント企画はありましぇん。


  • v089 手稲山 その2/愉快な札幌19:手稲区

    ■手稲(ていね)山 その2

    手稲山頂上からの夜景
    手稲山頂上からの夜景は格別。

    いろんな事に耳ダンボになっているカミさんが、手稲山でちょっとしたイベントをやっている情報をゲット。そこが意外に近い事から2人で足を運んでみました。

    JR札幌駅からわずか15分、そしてバス30分で、手稲の一番上のスキー場に到着。ここからロープウェーで頂上へ行くのですが、そのイベントとは、手稲山の頂上からスープをすすりながら夜景を観る、というものでした。ロープウェイ往復料金込みで1200円ポッキリ。

    「山頂夜景ツアーのチケットください」
    「はい。あ、あのー、あのですね」
    「はい」
    「今天気が悪くてガスがかかってるんで、夜景見えないと思うんですよ」
    「えっ、あ、でも、いいですよ(せっかく来たんだし)」
    「そうですか、晴れるといいんですがね。でもむずかしいかなぁ」

    そしてチケットを渡されるとこんなセリフがっ

    「ちょっと待ってください。ロープウェイ持ってきますから」

    広い待合室に石油ストーブが焚かれていて、自分たち以外は他に誰もいません。ロープウェイ持ってくるってどういうことなのか分かりますか?
    それは出発時間関係なしに、客が来たら乗っけるみたいなアバウトな運行で、ロープウェイを貸し切り状態で乗れちゃったわけです。しかし天候が悪く、添乗員のお兄さんがいろいろと話しかけてきました。

    「ちょっと揺れますけど、大丈夫ですから」
    「わかりますよ。危険だったら添乗員のお兄さんがいませんよね」
    「そうですね。うーんでも今日は本当に天候が悪いので夜景は難しいですね」
    「貸し切りのロープウェイに乗れただけでも満足ですよ」
    「上に行ったら雪上車も貸し切りですよ、ははは」
    「ほほー、雪上車にも乗れるんですかぁ、嬉しいなぁ」

    ロープウェイから
    ロープウェイから撮影。風も吹き荒れ、楽しい。上に着くと、雪上車が待っていました。夜景のポイントまで乗せてくれるのです。
    雪上車
    かっこええーっ!! ベンツのエンジンだそうです 。(画像は少し明るくしてあります)

    さて、夜景のポイントと言っても、そこはスキーのリフトの降り口でした。夜間スキーは山の中腹あたりから下なので、スキー客はいません。一軒、山小屋的な喫茶店(?)があり、そこでスープの引換券を渡せば中でスープが飲めるようになっていました。

    雪上車は我々2人を降ろし去っていきました。小屋の中は暖かそうで、入ってしまったら外に出るのが億劫になると思い、30分ばかり吹雪の中をうろついていました。吹雪ですよ、吹雪。まわりに見えたのは、にょきにょきと生えているテレビの巨大な電波塔群くらいなものでした。
    もう寒くて暗くてろくに景色も見えず、雪山遭難みたいな感じになっていました。

    「これ、ツアーなのか?」(楽しいけど)

    ところが、強い風のせいでモヤが吹き飛び始め、じわじわと晴れて来たのです。徐々に街の灯りが見えてきて、ついにスーッと晴れてくれたのです。これがなかなかの絶景。下る時に聞いてみたところ、何と、岩見沢の灯りまで見えていたのです。もっといい時にはあの夕張まで見えてしまうそうです。(気になる人は地図で調べてね)

    まあしかし寒い。限界を感じ小屋に入りました。中はほとんどろうそくの灯りだけでとても暗かったのですが、なぜこんなに暗いのかはすぐに理解できました。夜景方向に向いている窓が、宇宙船の司令室みたいにワイドで、外の風景がよく見える作りになっていました。つまり夜景を見やすくするために、部屋が外より明るくならないようにしていたのです。

    中は意外に広く、奥の方にカウンターがあり、ボトルが見えました。一応ここが酒も置いているバーのようなところであるのだなと理解しました。真ん中には石油ストーブがあり暖をとれました。実に静かで、いい雰囲気でした。歩くと板がギシギシ鳴ります。

    あとは暖かいスープを頼むだけです。そのうち注文をとりに来るだろうと、窓辺に座り、夜景を眺めておりました。

    ところが店員は来ません。いつまでたっても来ません。テーブルの上にはメニューが置いてありましたが、ろうそくの小さい灯りだけなので、暗くて文字が見えにくい状態でした。暗い部屋に目が慣れてきた頃に、メニューの端に小さく書かれていた注意書きが見えてきました。

    「なになに、注文はカウンターでお願いします、だって」
    「こっちから頼みにいくのかっ。見えないっちゅうの」

    スープは5種類もあり、私は「エンドウ豆のグリーンスープ」を選びました。もう、味はうまいに決まってるので説明しません。
    そして外はどんどんどんどん街の灯りが鮮やかに見えてくるのでした。

    普段の行いが良いと、こんなご褒美に預かってしまうのですね。(ベタなオチだなぁ)
    (このイベントはもう終了しています)

     

    ■第19回 愉快な札幌大発見:手稲区役所ホームページ

    さすがは札幌市、と思いました。私の求めていたものがそこにはありました。市(区)をあげてダジャレをかましています。
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