さて、ここのところ、マッドF氏による競馬介入により、私は1円も損をせずに競馬予想に集中する1時間を過ごしています。占い師みたいなものです。これが成功するようになるとプロの予想屋ということになります。(笑)
これは、呪いの儀式のみによって不思議なパワーを発揮し、ギャンブルに勝とうとする試みであります。
勝ちたいという気持ちが強ければ強いほど、予想した買い目は外れるという法則を利用。前回試験的に行った実験では、100%の確率でした。かなりのパワーが発揮されたため、今回はオークスにトライすることとなりました。
今回は、一人、呪いの部屋にこもり、例の儀式を始めました。またしても18頭立てです。
『18頭から勝ち馬を当てるなんて、確率的に18分の1しかないのだから、無理だよな』
などと思ってしまう私でしたが、
『でもまあ、1円も損しないし、やってみっか』
と思うのでした。
やり方は、前回と同じ。18頭の名前を枠の色紙に「勝つぞー」と念を入れながら書きます。
1人でやるのはバカバカしいですが、これ自分で決めた決まりだから。(悲)
なお、馬の情報はまったく調べてもいない状況です。
半分の9枚引きました。
「はぁ、はぁ、はぁ」
パワーを使いすぎて息も切れ切れです。
さあ、この中に勝ち馬はいるでしょうか。
いるはずがありませんね。
だって私が勝ちたいという気持ちを込めて引いたのですから、そんな欲にまみれて引いた中に勝ち馬がいるわけがありません。
だからこんな当たるはずのない紙くずはゴミ箱へ捨てます。
そして残った9枚から引いていきます。
当てるつもりで引いた9枚はゴミ箱に捨てましたので、
『こんな残りものに勝ち馬はいないよ、ガッカリだよ』と思いながら、
「当たりゃしねーよ」と吐き捨てて適当に引きます。
で、もう1枚、もう1枚と引いていきます。
おー、17番と1番か。
で、残りをてきとーに引きました。
結果は
17 – 1 – 10 – 13 – 12 – 16 – 14 – 9 – 3
となりました。
えー、17番は、えー、ええっ? 16番人気単勝で130倍だ。
『当たるわけねぇ』
2番目に引いた1番は、14番人気か、じゃあ・・・
3番目に引いた10番はというと、12番人気。
4番目に引いた13番は、1番人気だけど4番目だからなぁ。
頭から、16番人気、14番人気、12番人気という絶望感。
買う気にもならないわね。
マッドF氏に連絡を入れたところ、
17-1-10の3連複だねーと、平然とした返事がきました。3連複で3万倍、当たれば100円が300万円になりますが。
で、これは私の予想であり、私が買い目を決め、私がマッドFに買い目を伝え、マッドFが機械的に馬券をネット購入するのです。500円をどう分配するかも私次第。
そして、当たったら基本、マッドFがウハウハして、ウハウハついでにステーキを一緒にその金で食い、祝うということになっています。(ステーキて・・・)
この3万倍は絶対普段は買えない馬券なので、マッドFは、高額配当ジャンキーとなって、ワクワクすることができます。現実には損するけど。
ただ、もし当たり続けることになれば、私は逆念力理論を確立し、予想屋として独り立ち。・・・違う違う!!
私としては、単に面白い実験がてきて、うまくいけばステーキが食える、嬉しい、ということになります。
で、このオークスの買い目はこうなりました。
まず、最初に引いた番号(17)は、前回は全て3着以内でしたので、必ず入れるのを基本にしました。3連複はどう考えても無理なのでやめました。
13-17 ワイド 100円 110倍(1番人気の13が生きているので、最初に引いた17とワイド)
1-17 ワイド 100円 400倍(最初と2番目に引いたワイド)
3-17 ワイド 100円 150倍(最後の最後に引いた残り物に福の3、それと1番目の17とワイド)
1-3 ワイド 100円 50倍(最後の最後に引いた残り物に福の3、それと2番目の1とワイド)
10-17 ワイド 100円 330倍(3番目に引いた10と、最初の17のワイド)
とにかく17番が来ないと話にならないのです。(1-3は例外)
そして、オークスが始まりました。その時私は車で外出中で、ある駐車場にとめてカーナビのテレビを見ていました。
「各馬一斉にスタート」
ゲロゲロゲロリッ。
17番は後ろだ、上がる気配がない。馬群に沈んでいるっ。
ゲロロロ、全然ダメだ、こりゃ勝ち目なしだーっ。
17番はお話にならず、17着と撃沈しました。あーこれで終わったな、この逆念力理論はおしまいか。でも13番来たな。
1着13番ラヴズオンリーユー 1番人気
2着10番カレンブーケドール 12番人気
3着2番クロノジェネシス 2番人気
なんと馬連2万5140円。枠連でさえ8240円もついてる。10番が穴開けた。
逆念力予想は
17 – 1 – 10 – 13 – 12 – 16 – 14 – 9 – 3
あ、すごい、3番目と4番目で引いてるにゃ。かすったな。あれ?
おやおや、おやおや、10番13番ならワイドで当たりだにゃ。64.3倍だにゃ。
13-17
10-17
と買ってるにゃ。10-13はタテ目だにゃ。かすってるにゃ。
なんだかんだ、17は来なかったけど、1着の勝ち馬は必ず残っていて、ワイドならかなり高額配当馬券が当たっているんだにゃ。17を引いた時にスパッと諦めて、1番人気からワイドで上から5頭流せば当たったわけか。
そしてマッドFからのメールが届きました。
あなた、またもやヤラカシましたねー。
3番目に引いた10と4番目に引いた13のワンツー!で馬連2万5000円。
ワイドでも6400円!買えたねー!惜しい!
マッドFは当てたらしく、次回も500円を私に投資するとのこと。
ということで、三度目の正直!ダービーもやることとなりました。
しかし自分の懐は痛まないのに、この悔しさはなんでしょうね。
あ、それがいけないのか。いや、そんなこと言ったら競馬しないもーん。
ならば次は、誰もが同じやり方ができる「よりシステマチックなやり方」で、なおかつ「精度を上げる」ことを目標に、ぶち当てたいと思います。構想は少しあります。
この当てたいという欲望を利用すればきっと当たります。
ちょっと考えているのは、人間の強欲とはどういうものかということ。
それは、「儲けた金をさらに増やす」という知性のない金欲でゲス。300兆円儲けても400兆円を目指す、まったくの独り占めを画策するような強欲でゲス。
お楽しみに。