菊芋はとってもラクして作れるという意味で、理想的な食材です。何せこの国では、この植物自体が雑草扱いであり、そして雑草なだけに非常に生命力が強い。この生命力はありがたい。
しかし菊芋を農作物と認識した途端に、この周囲に生える草がすべて凶悪な雑草となり、生産者を苦しめるのであります。
もしかしたら、他の雑草と共に生きても、3メートルにもなるこの葉っぱから養分のほとんどを作っているかもしれないと思えば、土の養分が他の雑草に取られても、芋が小さくなったりしないかもしれない。知らんけど。でもつい周囲の雑草は抜いてしまう。
雑草は定期的に抜いたり(ゴッホゴッホ言いながら手でゴリラ抜き)、刈り払い機で刈ったりしました。本当に雑草と言われる草は強くて、恐ろしく成長も早く、そいつらも農作物であったらいいのになと思うのでした。
そういえば雑草とされているスベリヒユですが、一度食べたものの調理に失敗。美味しくなかったため、その後採取する気力を失いました。そして奴らはこんな風に邪悪化していました。
グロい化け物となっていました。こわいこわい。
それはともかく、可能であればもっと何もしないで菊芋が作れれば良いのですが……はっ!!
これを書きながら、来年は今年よりもラクして作る方法を思いつきました。それは来年まで秘密にします。むふふ。
菊芋は背が高くなるので倒れていたら目につきます。鹿や熊が来て押し倒すようで、とてもわかりやすいです。
1株倒れていますが、その周辺には鹿の足跡がありました。明らかに畑に入って、ニンジンの葉っぱを食べていたことがわかりました。しかも今年はどうもニンジンの生育が悪く、すっごく手をかけたのに鹿に葉っぱまで食われまくって、おそらく大失敗になりそうです。
思ったよりは良かったのですが、ほとんどはまだ小さくて、もう少し待ってから収穫しようと思います。
ニンジンの(おそらく)失敗で、なんとなくしょぼい感が広がっていますが、あの宇宙人たちがやってきて仕込んでいった野菜は巨大化していました。ちょっと引っこ抜いてみました。
そしてナオヒロくんもまずまず、大量のカボチャと小玉の無肥料玉ねぎも出来て、この日はじゃがいもを収穫していました。
そしてさらにはこれ。
これはなんとっ
畑の宝石、小豆なのでした。ナオヒロくんは
「でもこれでアンコを作ったらちょびっとしか出来ませんけどね」
と笑っていました。
それから、まだ残っているのは、私の隠し球「ヤーコン」であります。
菊芋の森をバックに、成長を続けていたヤーコンの姿っ。10月8日の時点でこの状態なので、枯れて倒れるまで、まだもう少しと思われます。
さて、去年苦労して作った菊芋チップスですが、いよいよこの大量の菊芋をスライスし、乾燥させるために、去年以上の乾燥システムを構築しなければいけません。去年は靴乾燥機を使いました。今年はもっと強力にする必要がありそうです。それは着々と出来つつあります。