• タグ別アーカイブ:
  • 研究所通信v514 ヤブカンゾウの花を

    庭に咲いている謎の花

    我が家の庭にはこのオレンジ色の花が数か所に咲いています。いつから根づいたのかもわからず、何年前からあったのかの記憶はありません。「なんかユリかもな」程度に見ていたと思います。

    というのも、こんな感じで本当にユリ(黄色い花)が咲いているし、クロユリも咲いています。ほぼ自然に勝手に生えてきたと思います。
    そしてこのユリではないオレンジの花がいつの間にか咲いていたのです。

    これはヤブカンゾウという花だということがわかりました。それがこの夏のある日こんな姿で現れました。

    はい、どうぞ

    花を水で洗っただけのものですが、食べられるというのです。ちなみにユリは毒ですので、このユリに似た花を食べるのは少々勇気が要りました。ユリは「花を生けた水を舐めただけでも中毒を引き起こす」猛毒であり、数年前に小腸炎で約2週間入院した記憶がよみがえります。

    ユリではないと言うので思い切って食べてみるとシャキシャキコリコリ、根元は少しオクラのような感じがあって、まあまあ美味いです。塩も何もかけず。

    食べた後で調べてみると、食べている人はほぼ全員、湯がいてお浸しのようにして食べていました。しかもつぼみも美味いことがわかりました。上から2つ目の写真を見るとそのつぼみがいくつか付いているのがわかります。

    誰も生では食べていないが、生でも美味いです。腹も壊しません。と言っておきます。
    すでに20個くらいほぼ生で食べましたが元気です。

    皆さんもヤブカンゾウを見たら、花をもぎって水洗いして食べてみてください。いや、飢えている時は水洗いしなくても大丈夫。何か動く小さなタンパク質が混ざるかもしれませんけどね。おすすめです。


  • v346 ヨモギはどうなった

    ■ヨモギはどうなった

    これがヨモギの花だ 2018.9.14

    いやこの花、小さくてわからんから。
    ていう感じでありまして、引きで見るとこうです。

    ほとんどヨモギ。花が咲いてるイメージゼロ。 2018.9.15

    ただの草にしか見えんので、ヨモギの花の印象がなかったのです。よーく見たら花でした、という感じです。それで、癌細胞に対して選択的に攻撃するアルテミシニンという物質が、花には葉の2倍含まれているということで、この時を待っておりました。

    ただ、どのくらい咲いた花を摘むべきか、全くわからないのです。

    ヨモギ

    写真の「1」はまだちょっぴり咲いてる状態(最初のアップの写真もこれです)で、「2」はもうカラッカラに乾いて種なのかな、もう種なのかな、という状態。「3」の色がやや濃いめに見えるものがまずまず咲いてる状態。

    全体を見渡すと、9割くらいは「1」の咲き始め、4%くらいが「3」のまずまず咲いているもの、6%くらいが「2」のおじいさんヨモギ、なのです。とりあえず今回はまずまず咲いている「3」を下の写真くらい採取しました。

    45リットルの袋に詰めて一杯ほど

    これを家に持ち帰り、庭で花の部分だけを切り離して集めようとしたところ、とっても困ったことが起きました。
    「うーん、茶色いカメムシが出てきたな」
    「あ、たまご付きのクモが出てきたぞ、キモいな」
    「あ、緑のカメムシが出てきたぞ」
    「うわっ、この小さいやつはなんだ、ダニか、アブラムシか?」
    「あ、クモが出てきた」

    虫が出てくるのはしょうがないのですが、山に生息していた奴らが、庭に蔓延したらちょっとやだなと思いました。そこで、まず、採取した花をと一定期間水につけて虫を追い出します。それを持ち帰り、花を分離して天日干しをすることにしました。

    発泡スチロールの箱を準備。そこにヨモギの花付きの枝を投入。 2018.9.16

    花を残して「枝や葉」を捨てていきます。意外にすごい香りがして来ました。虫除けになりそうな香りに包まれて、虫を追い出す作業。

    量(かさ)が減りますね。不思議と虫があまりいませんでした。

    水を投入。このまま数日放置します。これを山に置いてきましたが、ふと思いました。
    「アルテミシニンって水溶性じゃないだろうな」

    改めて調べて見ると、
    「アルテミシニンはにも油にも溶けにくいため、医薬品としては扱いにくいという問題がある。このため、多数のアルテミシニンの誘導体類縁体がアルテミシニン系抗マラリア剤として開発されている。」

    ちょっと何言ってるかわからない部分もありますが、とりあえず水に溶け出す心配はなさそうです。

    さて、5月から若葉を摘んで天日干しを続けているのですが、まだしっとり感があって放置状態です。v337でも書きましたが、我が家の南と西にでかい家が建ってしまったために、日陰の人生となってしまい、それに加えて悪天候が続いたために、なかなか天日干しもできずに、室内で乾燥を進めてきました。

    今回花を回収して、これから天日干しをして、葉も花も、近いうちに粉にしてみるつもりです。

    で、今朝、早くに水に浸けておいた花を水切りして持って来ました。

    右、水を切った発泡スチロールの箱に入ったヨモギの花。虫はいないように見える。それを左のコンテナに移動。天日に干すには入りきらないので・・・
    また天日干し用のカゴなどに入れて、晴れていたのでそのまま干す。しかし日向がほとんどない我が家では干すことも難しい。これでは日陰干し。

    そうしてこれを書いてると、何といつの間にか雨が降って来ていて、ぎゃーと言いながら物置へぶっ込みました。新聞紙もびしょびしょ。あーあ。

    でもまあ近いうちには粉にします。
    単に粉にして何かにふりかけて食べるなどの人体実験を行うのですが、しかし、癌でもないのに癌に効くかどうか、わかりませんね。
    癌を発生しないから癌の予防になったとも言えませんね。
    癌の人に投与して癌が消滅したとかいう目に見えた結果が出るのでしょうか。いやいや、だってさ、薬も同時に飲んでたらヨモギが効いたかどうかわからないじゃん?

    てことは、とにかく粉を作って、自分の食事に混ぜてみて、長期間混ぜ続けて、癌になったら効かないってことは言えそうですね。じゃあ「効果が確認できて」量産して喜んでもらえるっていう条件は、ないんでしょうか。

    まず癌にならないとダメじゃん。(笑)
    まあ、無駄感いっぱいですが、とりあえず粉作ってから考えます。(笑)


  • v212 スギナ/宝ダニ/山菜だより/花だより

    ■大自然考察:スギナ

    スギナ
    みんなの嫌われ者スギナ

    どこにでも生えてきて、引っこ抜いても根が残り、深く広く進出していくスギナ。家庭菜園を楽しむ「サイエナー」(菜園er)にとってはにっくき存在だと思います。
    スギナについては昨年こう書きました。

    生命力が強過ぎて、野菜の養分を奪うだろうと思われ、
    とにかく見つけるたびに深く掘って引っこ抜いています。

    この考えは間違いだったかも知れないと思うようになりました。根拠は薄いのですが、「作物に大きな影響はなく、共存可能である」というどこかの知らない人のブログを見たからです。
    だからと言って、放っておくとスギナが大きく成長して、ろくでもない感じの畑になりそうですから、こまめに引っこ抜いてはいます。

    でも「闘ってはいけないのではないか」という思いが芽生え、逆にその強さを利用できないだろうか、と思ったのです。ちょぴっと調べると気になる事実がありました。

    ヤツらは腐葉土に混ぜると良い肥料が出来る。

    つまり、枯れて土に混ざれば、自らの多量のカルシウムで、多くの野菜が喜ぶアルカリ性の土になる。酸性土壌なら中性にしてしまう。てことは、畑にスギナの死体を混ぜたら、土壌改良(アルカリ土壌に)できるということでしょう。土壌改良のために、わざわざ石灰を混ぜなくても良いのです。

    そして、スギナには不思議と虫がつかないので、虫除け効果もあるかも知れない。そしてあの形状は、集めたら編み込んだワラのようになる。つまり、保温と保湿効果が望めるので、自然のマルチになるかも知れないのです。
    防虫、保温、保湿の効果があり、翌年には土壌改良剤となる、かも知れない。
    「かも知れない」ばっかりですが。

    そこで思いついたのが、
    「スギナを、野菜の種を撒いたところに乗せていく実験」でした。

    これはスゴいぞ。無駄がひとつもない。エコ過ぎる。(ドヤ顔)
    しかし誰もやってないのではないかと思えるし、何か落とし穴があるかも知れません。でも実験する価値はありそうなのでやってしまいました。

    隣の敷地が空き地になっていて、去年もタンポポがごっそり群生していましたが、そこにはスギナも群生しているのです。隣の人に「雑草は勝手に抜いて良い」と了解をもらい(隣も助かるし)、実験のためにスギナだけを抜きまくりました。6月1日。

    そして畝に乗せていったのです。こんな感じに。

    畑にスギナ
    畑にスギナを

    種を撒いて、まだ芽が出ていない畝です。いったいどうなるの。わくわく。わくわく。

    ところが、なかなか発芽しないのです。ちょっぴり芽が出るものの、なかなか成長しない。ちょっとイライラしました。
    多分それは「低温な気温」の方に原因があって、なんせ最低気温1度とか2度で、肌寒い日が続きましたので、スギナの効果が分からないのでした。(その割にはタンポポやスギナはワサワサ育っています。いわゆる「雑草」は本当に強いです)

    そうこうしているうちに、スギナが枯れてワラのようになりました。「敷きワラ」っぽくなって、天然のマルチになったわけですが、あまりにも作物の成長が遅いので、「失敗だなっ」と、イラッとしてスギナを通路に払い落としてしまいました。
    土に日光が当たらず、良くないのではないかと言うのもあり。(短気はいけませんね)

    そうしたらアレですよ。(泣)
    大粒のヒョウと猛烈な雷雨で壊滅っすよ。(泣)
    パルプンテみたいな呪文が炸裂してしまいました。種、撒き直しです。 (痛)

    枯れたスギナは通路に放ったらかしにして、そのまま秋には鋤き込む予定です。しかし自然が畑に与える影響というのは多種多様で、複雑で、スギナを鋤き込んだから上手く行ったとも言えませんし、失敗したとも言えないのです。
    ひとつひとつ検証していくしかないようです。

    ひょっとしたら人間は何にも分かっていないのかも知れません。

    農薬だって遺伝子組み換えだって、単一大量栽培だって、その影響がどのくらい先にどうなってしまうのか分からないのです。その時になって「想定外」の出来事が起こるわけですし、やはり、できるだけ自然に逆らわない方法を選択していくのが、未来の人のためには良かろうな、と思うのでした。スギナのことを考えていたら。

     

    ■大自然考察:宝ダニ

    5月25日、もう霜は降りないだろうと(2週間後にヒョウが降りましたけど)、ビニールのマルチを剥がした際、土の中に1mmくらいの真っ赤な虫が4匹いました。そのうちの1匹がこれ。

    タカラダニ
    赤い虫を、近くにあった木の板の上に移して撮影。

    もしこいつが繁殖すると気味が悪いので調べてみました。こいつは「ダニ」の一種で、少なくとも人間や植物には一切害がないとされる「タカラダニ」でした。

    害がないのであれば、殺す必要はありません。

    最初は、タカラをカラダと見間違えて、カラダに付くダニかと思い焦りました。この赤さが「子どもにとっては宝物」のように感じることから、「タカラダニ」とされたそうです。

    こいつはバッタやクモなどの節足動物に寄生するらしく、メスしか発見されておらず、単為生殖の生物らしいです。そして、主に土やコンクリート壁などに見られることから、苔を食べているの「かも」知れないそうです。

    「かも」て・・・。

    それで思ったのは、「人間ってこんな虫のことも良く分かっていない」ということでした。土の中のバクテリアなどに関しても、分かっているのは1%程度で、全然分かっちゃいないそうです。

    それより少し怒りを覚えたのは、この虫が「害虫扱い」されていることでした。その理由が「潰れると赤い液が洋服に付いたり、干している洗濯物が赤く汚れるから」だと。
    服が汚れるから薬で殺すってかっ。もう、バカバカバカ。

    私は単に、この赤さ、生き物の精巧さから、大自然のスゴさを感じます。

     

    ■山菜だより

    最近の山菜の記録です。

    フキ
    フキ。赤いフキより青いフキが美味いです。5/25
    コゴミ
    コゴミ。そろそろ終わり。5/25
    ワラビ
    ワラビ。まだまだこれからです。6/1
    ミツバ
    我が家の野良ミツバ。家の周りにいっぱい生えてます。美味いですよ。
    やちぶき
    やちぶき(エゾノリュウキンカ)。フキではない。ちょいニガ。おひたしで。6/3

     

    ■花だより

    我が家の庭の花を再び掲載します。

    たんぽぽ畑
    隣の敷地のたんぽぽ。キレイですね。5/24
    チューリップ
    チューリップ 5/24
    桜かな
    なんだろう 5/26
    なんだろう
    なんだろう 5/26
    なんだろう。バラかな
    なんだろう 5/26
    サクランボの花とクマンバチ
    サクランボの花。クマンバチがいっぱい来ます 5/26
    イチゴ
    イチゴですよ 5/26
    たんぽぽ
    たんぽぽって花も綿帽子も美しいのですよ 5/28
    白いチューリップ
    白いチューリップ。キレイですね 6/3
    なんだろう
    なんだろうか 6/3
    なんだろう
    なんでしょう 6/3
    スミレ
    大好きなスミレ。美しいです。 6/3
    なんだろう
    なんだろう 6/3
    クロユリかな
    クロユリかな 6/3
    ツツジ
    ツツジだね 6/3
    なんだろう
    なんだろう 6/3
    チューリップ
    チューリップの花が落ちた状態です。 6/3

  • v209 菜園だより/山菜だより/花だより

    ■菜園だより

    花と猫
    すいせんの花とノラネコ

    5月でも雪が降る北の果て北見から菜園だよりです。晴れた日は風がひんやりして爽やかっぽい感じがします。どうか、この爽やかな風にセシウム137やストロンチウム90が混ざっていませんように。 |||(-_-;)||||||

    今朝は雪が混じっていましたが…。

    さて、家庭菜園的なことを始めて2年目に入りました。我流ながら、土の雑味(草の根や石やゴミ)を取ったり、畑部分を広げて行く過程で、すっかりスコップや軍手や長靴に慣れてしまっていて、土作りのプロみたいな気分になってきました。

    そして、どうですかこの畝(うね)のレイアウト。
    手で丹念に土のかたまりを適度に潰して、細やかに仕上げてみました。(笑)

    畑2011

    畑の設計図というか全体図はこれ。写真は図の右上部分になります。

    畑の全体図
    全体図。上が南。太陽は左から昇り、右に沈みます。(画像をクリックすると別窓で拡大) 南(図の上)側に大きな家と塀と高い木があり、日陰部分が刻々と変わります。

    昨年同様、互いの成長を助け合う「コンパニオンプランツ」を考慮し、さらには陽当たり具合を観察し、半日陰部分にはそれに適した作物を配置。
    そして、近所の畑を観察して「マルチ」(注1)なるものを見よう見まねで作成。

    さらに、元を取るために、買うと高いホウレンソウやルッコラを増量。
    何かと便利なネギ、ニラ、ニンニクなどを増量。

    畑の暴れん坊将軍「夕顔」には、暴れさせない棚を作成。アスパラは6株植え足し、来年から年々収穫が増えて行く算段です。
    去年、失敗した「ポットで苗を作る」作業も着々と進行中。

    失敗から学び実践する私。
    むふふ。パーペキ。(ふるっ!!)

    そしてもちろん昨年同様、完全無農薬。そして低肥料。自然の食物連鎖的な力によって、健全な食べ物を作り、頂こうというタクラミなのです。
    将来的にはさらに自然力を高めて、必殺の自然農法(注2)へと向かいたい。理念、理想を追えば、多分そこへ行き着くのであります。

    先日、我が家の庭にいつもやってくる、花粉を運んでくれるでっかいクマンバチが、プレハブの中に入ってきて、仕事をする私の足元でスヤスヤ寝ていきました。(10分くらい動かなかった)
    それから顔の周りをブンブン飛ぶなど、集中力を削ぎまくってくれました。

    でも蜂は花粉を運び、植物に実をつける重要な役割がありますから、集中力を削がれたくらいで殺してはいけません。
    本当に、生き物の役割を実感することが多い日々を送っています。

     

    ■山菜だより

    今年もふきのとうや、フキ、コゴミを採ってきて食べました。コゴミはシダ植物で、葉っぱが開く前の、クルクル巻いた状態のものを食べるのですが、これがおひたしでも天ぷらでも、何とも良い食感で美味いのです。

    コゴミ
    コゴミ

    それから「よぶすまそう (夜衾草)」という、カラシ風味の独特の風味の草も食べてみました。飲酒歴の長い私には、つまみとして美味しかったです。
    それからツクシも食べました。そしてタンポポも食べてみました。タンポポは葉っぱをパスタに混ぜてみました。ちょいニガでした。でも食えますよ。

    それから、庭のあちこちに、野良アスパラが散在していまして、4本ばかりカットしました。

    アスパラ
    我が家の野良アスパラ

    カット面がみずみずしく、そのままかじると甘くて最高でした。茹でてマヨで食いました。アスパラは近くの公園の脇などにも、ニョキニョキ出ていたりします。最初に野良アスパラを見た時には笑ってしまいました。

     

    ■花だより

    我が家の庭にはワケの分からない花も結構咲いています。
    癒しになるか分かりませんが、ビジュアルをお裾分けします。

    ヒヤシンス
    多分ヒヤシンス
    花
    なんだろう
    スイセン
    スイセン
    千島桜
    千島桜
    千島桜
    これも千島桜かな
    花
    なんだろう
    ムスカリ
    ムスカリ
    白いムスカリ
    白いムスカリかな
    花
    なんだろな
    花
    なんじゃらほい
    花
    なんでしょう
    タイム
    去年、種をばらまいておいたタイム。やった!!
    芝桜
    芝ザクラ(サクラソウ)
    花
    なんやろ
    チューリップ
    チューリップ。寒いのでキュッと閉じている。
    花
    分からない
    猫
    9年前にゴミ箱から救出したトラッシュちゃんです。

    それではまた。

    (注1)マルチとは、土にビニールなどを掛けて、作物を寒さや虫から守る方法です。
    (注2)自然農法とは、耕さず、除草もせず、肥料を与えず、農薬を使わない農法。徹底した観察により「適所に種を撒き、放置プレー」が基本。


  • v208 鹿の心臓/畑仕事、始動

    ■鹿の心臓

    鹿の心臓串
    鹿のハツの串

    写真は鹿の心臓の串です。結論から言うと、これ、コクがあってラム肉のような味がしました。とっても美味しかったです。おしまい。

    なんちゃって。

    北海道なので、たまぁにですが、鹿の肉や内蔵が手に入ることがあります。4月17日の土曜日に、親戚が「食べろ」と、冷凍された鹿の心臓を丸ごと一個くれました。

    それはそれはごっつい心臓で、見慣れている鳥のハツ(心臓)の巨大版という感じです。人間の心臓はこぶし大と言われていますので、これは鹿のにぎりこぶし大ですかね。(笑)

    そのカチカチに凍った心臓君を冷蔵庫で一晩、自然解凍。翌日の朝にはぐったりとした心臓君になり、それを赤ワインに漬けて冷蔵庫でまた半日ほど寝かせました。

    臭みを取り、肉を柔らかくするための赤ワインです。この処置が正しいのかどうか知りませんが、食べた感想から言えば大成功でした。

    しかし、赤ワインに浸かるぐったりした心臓はグロさが増量。人間ってヤツは何でも食ってしまうケダモノですな、という感じでありました。

    グロいので最初の写真に載せるのはどうかと思って、スクロールをすると見えてくるように、こうやって文章をダラリダラリと長くしているわけですが、そろそろ良いですかね。鹿の心臓先生の姿を公開してしまいましょう。

    はい、ドーーン!!

    鹿の心臓
    鹿の心臓

    比較するものを置かなかったのはミスでしたが、さっき書いた大きさです。これを切り刻んで串に刺します。スプラッター映画のように心臓をガツッとつかみ、狂気の笑みを浮かべながら切れ味の良い包丁でザクザクとバラし、先端の尖った木の棒でこれでもかこれでもかと串刺しに…。

    そして塩と胡椒とタイムパウダーを傷口に刷り込むように刷り込んで…。
    で、こういう感じになります。

    鹿の心臓の串
    鹿のハツ串

    あら不思議、急に美味そうになってしまいました。
    できれば炭火で焼きたかったのですが、ガスコンロで焼きました。(最初の写真)
    鹿の「心臓」は、鹿の「ハツ」という美味しい食べ物に生まれ変わりましたとさ。
    めでたしめでたし。

    ■畑仕事、始動

    昨年から始めた家庭菜園的「畑」。 今年2年目となり、少しつかんだコツを活かして、より楽しい畑仕事をしようと意欲満々です。

    まず、本業の事務所であるプレハブにグリーンカーテンを作るために、蔓が伸びるコーヤと豆類を植え、さらに昨年大豊作だったキュウリも植えます。
    そして、放っておくとガンガン伸びるトマトも、やってはいけないと言われる放ったらかし農法で、伸び放題にさせます。

    トマトは芽かきをしないと失敗すると言われていますが、私の感覚では「そんなはずはない」のです。
    トマトに関しては、ちゃんと「芽かき」をして育てるヤツを畑に作り、それとは別にグリーンカーテンという大義名分で「放ったらかしトマトは成功するか実験」をするのです。

    楽しい。

    グリーンカーテン仕込み
    伸び過ぎていた庭のサクランボの木(写真左)の枝を切って、支柱として立てかけました。

    高所恐怖症で上れなかったプレハブの屋根に、冬のうちから上る練習をして、やっと上れるようになりなりまして、こうやって組み上げたのです。

    そして去年より1か月も早く、畑を起こして、準備に入りました。まだ雪も降りますし、霜も降りるので、種まきはまだ先になります。

    庭の畑
    これはまだ半分耕したところ

    重労働ですので、もちろん筋肉痛で苦しんでおりますが、去年よりも倍くらいの効率で掘り起こし作業が出来ています。
    昨年、唯一イヤだった「ヨトウムシ」との闘いを有利にするため、ブロッコリーは手入れしやすい場所に変え、クモの巣に引っかからないように、支柱と支柱の距離を離し、「ウリハムシモドキ」にはマリーゴールドを与え、アゲハチョウのために山椒の木の苗を8株ほどすでに仕込んであります。

    ドーンと来い、虫。(役割のない生物は存在せず、決して殺さない)

    あのダンゴムシですら、土を改善してくれるというので、ガマンしております。幸い北海道東部にはゴキブリがおりませんので、その点は快適です。あれは意味が分からない存在ですが、お願いだからいなくなるか、形や動きを変えてもらいたい、
    蚊もちょっと勘弁してもらいたい。(蚊は増え過ぎる人間を淘汰する役目かな)

    さてさて、まだ寒い北見ですが、ちらほらと我が家の庭にも花が咲き始めています。
    冬が長いと春は特別良いものですね。

    クロッカス
    黄色のクロッカス
    クロッカス
    紫のクロッカス
    クロッカス
    白いクロッカス

    最後にひとこと。今年は放射能だけが気がかりです。
    すべてが台無しになりませんように。