■気になる言葉
札幌に来て1年を過ぎた今でも、どうしても馴染めない、非常に違和感のある言葉づかいがあります。それはあらゆる接客の時に必ずと言っていいほど使われるものです。
北海道弁、と言うのとは違う、標準語っぽい妙な使い方です。
例えば 、カレー屋さんでカレーを頼みます。
「チキンカレーの激辛お願いします」
「はい。チキンカレーでよろしかったですか」
「…はい」
「あとはよろしかったですか」
「…んじゃ、チャイをください」
「チャイでよろしかったですか」
「…はい 」
「繰り返します。チキンカレーの激辛とチャイ、でよろしかったですか」
「…はい」
そして店を出る時も…
「1050円になります。2000円からでよろしかったですか」
「あ、ちょっと待って50円あるかな…。あ、ないや、すいません」
「はい。950円のおつりでよろしかったですか」
「…はい。ごちそうさまでした。あ、このマッチもらっていいですか」
「あ、ひとつでよろしかったですか」
とまあ、どこでも例外なくこんな感じです。文字にすると少し違和感が減りますが、その場にいると『えー、何で過去形なわけ?』みたいな感覚になるのです。
来た当初は、店員の言葉遣いの教育がなってないんじゃないかと思ったくらいで、日本語の乱れに心を悩ませたものです。(半分くらいウソ)
北海道にお越しの際は、是非、店での言葉遣いにご注目ください。
「…でよろしかったですか」
の現場に遭遇した時、少し混乱しながらも『これかー』と思うはずです。聞けば聞くほど違和感が増してきますよ。
他にもこんな言葉遣いがあります。
【ドアが風で閉まらさった】
【ロープが腕に巻からさる】
【櫛が通らず髪が引っ張らさる】
【熱で卵が焼からさる】
いやー、思わずいろいろと書からさってしまいました。(笑)