■バナナで釘を打つ
何だかとても寒いこの頃。ちょいちょい氷点下20度くらいになります。昔、マイナス40度でも凍らないエンジンオイルのCMがありました。記憶している人も多いかと思うのですが、寒さの視覚化で「バナナで釘を打つ」シーンがありました。
この度、ある読者からの要望で、それをやってみることにしました。
天気予報で、氷点下22度の予報が出た夜に、バナナを木の枝に引っ掛けて寝ました。朝になるとバナナはドス黒い感じになっていました。一見熟れて柔らかくなったようにすら見えました。
YouTubeで当時のCMを見たところ、バナナは奇麗な黄色でした。CMのバナナは、おそらく急速冷凍で一気に40度まで下げたのでしょう。(知らんけど)
それは1月11日、当日の気温が下の表です。氷点下20度には達していませんが、この表は1時間置きのピッタリの時刻の気温で、実際には5時8分に氷点下20度ぴったりまで下がっていました。
バナナの色はドス黒くなっているけれど、カッチカチでしたので、実行することにしました。板と釘と温度計を準備。午前8時。
温度計をアップにします。
氷点下10度はですね、そこそこ寒いんですよ。マジ寒いですから。しかし5分程度であれば根性でコートも手袋も不要です。
バナナで釘を、打つべし! 打つべし! 打つべし! 打つべし!
カンカンカンと音が響きます。
近所迷惑だが、打つべし! 打つべし!
おお、意外にバナナは折れないし砕けない。
打つべし! 打つべし! 打つべし! 打つべし! 打つべし!
カンカンカン
近所の高齢者が何だ何だと耳を澄ませているかもっ。
それでも打つべし! 打つべし!
カンカンカン
結構音が気になります。
それでも打つべし! 打つべし!
カンカンカン
あれれれ、うーん、釘が一定以上刺さらないぞ。
力を込めて打つべし! 打つべし! 打つべし!
むむむむ、おかしいな・・・
打つべし! 打つべし! 打つべし!
あああああ、バナナが、バナナがっ!
バナナが大変なことになってきました。
「可哀想すぎる」と思いました。
まず寒さで色が変色しましたね。人で言えば皮膚の下で何かとんでもないことが起きたわけです。そして、さらに釘に対して力一杯叩かれて、表面がボロボロに。
「残虐すぎる」と思いました。
これ以上はバナナが破壊されていくばかりだと思いましたので、ここで中断しました。
こういう結果です。
このあと、実際のハンマーで打ってみたらすぐに板を貫通しました。
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氷点下20度で凍らせたバナナを氷点下10度の環境で釘を打つと、ある程度は打てるが、最後までしっかり打つことが出来ずに砕ける、という結果になりました。
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何という中途半端。まさに
なお、使用したバナナは、スタッフ全員で美味しくいただきました。(笑)
熟れ熟れのグジャブジョでした。
ということで今年もよろしくお願いします。
おしまい。