草は世界最強です。なんぼでも生えてくる。全部覆い尽くす。
さて、それはさておき、ここのところ、キクイモの周辺の草を、早朝6時頃からゴリラのように抜いていました。しかし、2時間かけても30〜40メートルしか抜けず、汗まみれになって呆然としていました。
涼しい北海道であるのに、汗でドロドロです。
そんな時、ナオヒロくんが言いました。
「やっちゃいましょうか」
私は少し考えてから、
「やっちゃってくんない」
と頼みました。
ナオヒロくんは文明の利器「ガソリンエンジンタイプの刈払機」(草刈機)を使用しました。
↓
なんということでしょう。およそ100メートルが30分もかかりませんでした。
写真奥の地点から左へ40メートルほどキクイモを植えてあり、そのエリアも含みます。
仕上がりの比較をご覧ください。
「あ」は刈払機。「い」はゴリラがブチブチと抜いたところです。
やはりこれだけ広いと(逆に言えばたったこれだけなのに)、機械の力が有り難くなります。すべて手作業でやるのは、物理的にかなり厳しい。
とにかく草刈マシーンを使ったことで、なんとなく形にはなりました。これで草に覆われ尽くされキクイモの成長が阻害される確率は低まりました。多分。
ただ、ゴリラ抜きは根が残らないけれど、機械カットは根が残っている。それが良いのか悪いのか。良いとすれば、残った根が土を耕す。悪いとすれば残った根に養分を取られる。どちらが正解かはわからない。
次に、地獄のニンジンです。
1粒ずつタネを仕込んでいく方法では、1日2時間程度で50個前後が限界。種は1袋2000粒以上はありそうで、何日もかかります。ただ都合のいいことに時間差ができます。段階的に収穫できれば、長い間新鮮なものが食べられる。
で、40日ほど前に植えた畝からは、6割ほど発芽していましたが、出てこなかったところに、まだ1000粒は軽くあろうかという種を、再び仕込みにかかりました。
この写真のように、発芽しなかったところ(矢印)に種を入れて、割り箸の先を赤く塗って目印としました。
約2時間で40個しかできませんでした。というのも、一応、生えなかったところの土を深くシャベルを入れてみると、そのほとんどに大きめの石があり、それを取り除くのにこれまた時間がかかってしまったのです。
それにしても、発芽していないところのほとんどに石があった、その原因はおそらく石。ということは、うーん、はっ、まさかっ…
昨年、間引きしたニンジンがもったいないからと移植したら、そのほぼ全部が生き延びたものの、キモグロく(気持ち悪いほどにグロテスクに)なった。ところが、石のあるところの種は発芽しないので、キモグロくならない。
こっ、これはっ!! ニンジンはタネの段階では何か光線のようなものを出して、下に石があったら発芽しない仕組みになっているのではないだろうか。おそるべしニンジン。(んなこたーない)
…そういうわけで、地味すぎる作業が続いています。
筋肉痛はあまり気にならなくなってきました。しかし、腰痛とか膝の痛みとかは辛いものがあり、何と言っても睡魔が1日に何度も襲ってくるので、昼間に何度か気を失いかけています。
ここのところは涼しく、朝は12度。
7月12日。この日も6時前から2時間ちょい、発芽してないところに約40か所に種を仕込みました。そして、恐ろしいことに、ある畝では、そのほとんど全部が発芽していないのを確認しました。
「ジーザス・・・」
自分、キリスト教ではないけれど。
連日の早起きと過酷な種まき、なかなかもう限界に近いです。上の写真、赤い印をつけた竹串を2本ずつ立てました。それは種を2個ずつ入れたところです。やっぱ2つくらい入れて、2つ芽が出たらもう目をつぶって1本をぶっ殺すしかないんでしょうね。
なんまんだぶなんまんだぶ
自分、仏教徒とも言えないんですけど。宗派とかわからんし。
さて最後に、スベリヒユの状況です。スベリヒユは誰もが嫌がる雑草。ほとんどの人は、これを食べられるとは思ってないでしょう。
そしてさらに昨日仕入れた新情報。コシカギクという植物。いわゆる雑草が、ロシアや北欧では調理に使われているんだと。香りがフルーティで、一種のハーブ。北海道にはあちこちで繁殖していたが、最近は減っているとかなんとか。
それがこの土地にもありました。(かなり少ない)
これです。
これじゃわからんよ。枯れてるし。これについては追って、研究・報告いたします。そのうち。
おしまい。